名曲673 「戦え!ウルトラマンレオ」【ヒデ夕樹/少年少女合唱みずうみ】[ウルトラマンレオ]
ーーどっちのオープニングが好きかで1時間は語れるーー
【戦え!ウルトラマンレオ】
久しぶりにウルトラマンシリーズから。今回も例によって昭和から取り上げるのだが、「ウルトラマンレオ」は全盛期のころではなく、ちょっと円谷プロが苦しんでいた時代の作品である。ん? 常に円谷プロは苦しいって? おっしゃる通りです。お金は常にないみたいですな。
当時の子どもながらにこのレオは異端児という雰囲気があった。リアルタイムではもちろん見ていないが、どうもほかのウルトラマンとは毛色が違うなと。必殺技がキックなのである(それ以外にもあるが)。なんたら光線でドガーンとやっつけていた彼らとは違ったのだ。
それでいて「アストラ」という弟ができるわ、ヌンチャクで戦うわ、途中からMACがいなくなるわでいろいろともうすごい。大人になってから調べたが、予算の都合だったりテコ入れだったりと大変だったようである。
主題歌は2つある。今回は後期のバージョンだ。作詞は阿久悠。
{レオ!ウルトラマン! レオ!きみのばん! レオ!たたかえ!}
ズゴーンと響く強烈な出だし。
{レオはそこまできている レオはいかりにもえてる あかいほのおをくぐって やがてあらわれる}
この作品は1974年から1975年まで放送された。当時はスポ根がブームで、全体的に熱血調の詞になっている。もちろん作品自体もそうだ。
{へいわをこわすてきは このてでたたきふせる それがレオのしめい それがレオのねがい}
かっこいい。そして私が最も好きなサビへ。
{ししのひとみがもえて あらしたちまちおこり たたかう たたかう ウルトラマンレオ}
当時の私はサビの前半部分が狂おしいほど好きだった。歴代昭和ウルトラマンシリーズでも過去最高にかっこいい部分だなと。で、たたかうーでズッコケたものだった。そこで妙に拍子抜けになるのだ。
ちなみに当時放送されていたときはキーが少し高い。テンポもほんの少し早い気もする。
ウルトラ余談だが、私が強烈に印象に残っているのはマグマ星人でもババルウ星人でもなくこいつ。赤い映像が強烈だった。今見るとかわいい見た目なのだが、当時は気持ち悪く感じたものだった。
前期オープニングも名曲なので、どちらが好みかは宗派といえるだろう。これは正解がない。どっちも名曲だからだ。私はこちらだった。ああ、こんな話をできる友人が……一人いるのだ。えっへん。
【今日の名歌詞】
ししのひとみがもえて あらしたちまちおこり
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