名曲875 「うわさのキッス」【TOKIO】[キテレツ大百科]

ーーキテレツ要素は何処ーー

【キテレツ大百科エンディングテーマ うわさのキッス 超高音質 by TOKIO】

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 こち亀がフジテレビで放送される前は『キテレツ大百科』という作品が放送されていた。このあたりを知っている人はもう30代以上だろうか。実際、私はリアルタイムで見ていた記憶がないというより無理だろうなあと。だが、キテレツ自体は藤子不二雄ファンということもあって、あとから認知。非常に魅力的なキャラだったなり。

 そのエンディングテーマといえば、はじめて~の~……ではなく若かりし頃のTOKIOが歌う「うわさのキッス」だ。正直、どっちも素晴らしい。そっちは書いた気がするが、もし書いていなかったらすみません、またの機会に。

 この曲は個人的にあまり好きではなかった。というのもアニソン感がまったくなく、それでいてキテレツらしさもない。つまりただのジャニーズのエゴなのでは、無理矢理タイアップしただけなんじゃないかと思ったのだ。

 真相はさておき、先入観を持つとなかなか払拭できないのが常。私は何度もこの曲のサビを聴いたが、それ以上を求めないようにしていた。しかしもうじわじわと毒が回ってきた。中毒性があったのだった。

 どこがかというと「イエイイエイイエイ」の部分である。そう、サビ前の松岡パートだ。サビより目立つのはなぜだろうか。もう自分が侵されているとわかると、何もかもが崩壊してそれまでの前提やら先入観がなくなっていくのである。そして受け入れていったのだった。

 名曲のラインに達しているかはまだ何とも言えない。けれどきっともっと受け入れそうな予感もする。そんな締まらない感じで終えようとしたところでまたあのイエイイエイイエイがきた。うーん、かっこいいことはかっこいいのだなあ。キテレツ要素があれば言うことはなかったのだが。

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