名曲393 「龍の子太郎のうた」【加藤淳也】[龍の子太郎]
ーー田舎のような牧歌的な雰囲気にスケールの大きなコーラスーー
【"Tatsunoko Taro--Taro: The Dragon Boy" Opening TV Version. directed by Kirio Urayama】
『龍の子太郎』という映画を知っているだろうか。1979年に放映された作品である。単なるアニメ映画と思うなかれ、文部省特選された大作なのだ。元々は1963年の児童向け番組シリーズ(明星杉の子劇場)の人形劇だったという。この1979年あたりは名作アニメのリメイクが盛んだったこともあり、その流れでかつての名作を映画化したのだろう。ちなみに吉永小百合も特別出演しているそうだ。
上記の動画から主題歌を聴くことができる。以前はフルバージョンがあった気がするのだが削除されてしまったようだ。なお、動画の概要欄は興味深い。暇な時にじっくり読み込もうと思う。
中国でも放映されたらしく、YouTubeには中国語版で動画がアップされている(間違いなく違法)。こっそり見ちゃおうかと思ったが言語がわからないのでやめた。所詮、大学で軽く中国語を習ったくらいじゃわけわからんよ。
今回なぜ取り上げたかというと、多くの若者に知ってもらいたいからである。この曲はポンキッキーズでも作れるかどうかというくらい素晴らしい雰囲気を持ち合わせているからだ。イントロからレベルが高い。伸び伸びとした山田舎が容易に想像できる。
この作品の主人公の声優であり歌い手である加藤淳也の声が瑞々しい。なんともいえない清涼感はなんだろう。鈴木福や寺田心とはまた違う系統というか、純朴さというのだろうか。それは当時の昭和時代からなるノスタルジーも加味されているのかもしれない。
長々とふわふわ書いたが、要は刺さったのだ。この声がいいと。そして歌劇団が突然現れるコーラス。これもまたレベル高し。曲に厚みが加わっている。
この曲は一時期中毒になりかけた思い出がある。あのサビ前の「おいらは!」って発生が癖になった。いまも「おいらは」と聞くとたつのこたろう~♪とメロディーが浮かんでしまう。ビートたけしの話を聞いて龍の子太郎を思い浮かべる20代なんて皆無だろう。みんなも中毒になってほしい。普通にBB素材で使われそうだけれどね。
【今日の名歌詞】
なし
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