見出し画像

(音楽話)54: Genesis “No Son of Mine” (1991)

【叱責】

Genesis “No Son of Mine” (1991)

この歌のような出来事はなかったし
言われたこともなかったけど
今のあなたは 私をみたら
なんと言うのだろう
あなたに叱責される 気がしてならない

あれから7年 こんな為体ですみません
でももっと あなたと話したかった

+++++++++

僕の生存の 鍵を握る存在に
疑いを持ったことはなかった
疑問といえば いかに正気を保つか
なんとかしてみてはいたけど

事は決して 簡単じゃなかった
心の平穏なんて 見つけるのは困難
だから僕には 隠れる場所が必要だった
僕だけの居場所と呼べるどこかが

それについて 深く考えたことはなかった
それが日常的に 起こり始めるまでは
程なくして僕は いつもビクビクしていた
当時毎晩 起こってたことを思い出して

泣き声を聞くのが 耐えられなかった
母のその声と 僕が覚えているその光景
僕は誓ったんだ 彼らが僕を見るのはこれが最後だって
そして僕は二度と 家には戻らなかった

(*)
[時が解決してくれるって 人は言う
僕のあの傷も 以前よりは癒えたかも
心臓が飛び出るくらい 緊張しながらベルを鳴らした
そして僕は 彼の言葉を聞くことになった

彼は僕と話すために腰掛けて
真っ直ぐに僕の目を見た

彼は言ったー
「お前はもう 私の息子ではない
お前はもう 息子などではない
お前は出て行ったんだ 私たちを残して
お前はもう 私の息子では断じてない」

彼の言葉にどれほど傷ついたか 僕は忘れないだろう
そして時が経つにつれ 僕の後悔は増すばかり
「お前はもう 私の息子ではない」
でも僕はどこに行けばいいんだ? どうすればいいんだ?
「お前はもう 私の息子ではない」
でも僕はここに助けに来たのに あなたのために来たのに]

年月はゆっくりと 過ぎていった
僕は父のことを 毎日考えてた
どうすればいいだろう? もし道で出くわしたら
僕は逃げるべきだろうか?

自分の居場所で コソコソと生きてたけど
やがて僕は 事実に向き合わなきゃいけない
それは僕ら 膝を突き合わせて話し合うってこと
そしてそれは 昔に立ち戻るってことだった

(*repeat)

(Genesis “No Son of Mine” 意訳)

(紹介する全ての音楽およびその動画の著作権・肖像権等は、各権利所有者に帰属いたします。本note掲載内容はあくまで個人の楽しむ範囲のものであって、それらの権利を侵害することを意図していません)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?