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(音楽話)38: Michael Jackson “Another Part of Me” (1987)

【君は僕】

Michael Jackson “Another Part of Me” (1987)

Michael Jacksonについて今更説明することはしません。が、この曲を聴いて東京ディズニーランドの「キャプテンEO」を思い出した方、きっと私の同志です笑

お茶の間に洋楽がまだかなり入り込んでいた80年代、Michaelは圧倒的な認知度と人気を誇っていました。一挙手一投足がニュースになっていたし、来日前後にはTV特番があったし、映画「Moonwalker」はちょっとした騒ぎにもなりました。みんな、彼を知っていた。今日本で広く知られている洋楽は、BTS、Blackpink、NijiUなどの韓国勢くらいでしょうか(Ariana GrandeやThe Weekndは広くウケているとは言えない)。

この曲は超有名アルバム「Bad」収録。アルバムの中では地味め(←他収録曲が”Bad””The Man in the Mirror””I Just Can’t Stop Loving You””Smooth Criminal”など。仕方ない)。しかし十分キャッチー、R&Bやモータウン要素を盛り込んだダンス・ナンバー。私は昔からお気に入りです。
PVはいわゆる当時のライヴ風景を収めたものになっています。実際歌っている(原曲の歌唱音源ではない)ところはさすが。とはいえかなり編集しまくっているステージ風景なので、どこまでが実際のライヴでとこからが別途撮影されたものかわかりませんが…。彼のJackson 5〜ソロ時代前半のクラシカルで楽しげなダンスが堪能でき、特に、首だけ横にくねらすオリエンタルなダンスは印象的。そして最後、”Another Part of Me!”と歌って右手を突き上げてポーズするシーン…カッコよすぎです。

歌詞は至って恣意的。「人任せにしちゃいけないよ」「僕らはもっと光り輝く未来を掴まなきゃ」「君のことを待ってるんだ わかるかい? 君はまさにもうひとりの僕なんだ」ーーー

まさに今。「君はまさにもうひとりの僕なんだ」。

某国では、選挙疑惑やコロナ禍などの社会不安が引き金になって、政府の象徴たる建物に暴徒が侵入・占拠するというあり得ない事件が起こりました。しかも彼らは「正義のため」「民主主義を守るため」だと嘯いて。
某国では、コロナ禍による後手後手の対応で事実上2度目のロックダウン。でも事業者への十分な補償を延期も新設も拡張もせず、水際対策と散々格好つけていたのに入国者規制も強化せず、自国民の一部にだけその制限を強いるーーー。

為政者の苦心や事情があることは想像できますし同情する点もあるかもしれない。しかし圧倒的に、思慮深さや敬意や想像力が欠如していると言わざるを得ない。恐ろしいくらいのスピードで、世界が分断されていく。

お互いがお互いのことを想い、寄り添っていかなければ。

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僕らは代々受け継いでる 真実ってものを
これは使命だ 役割は果たさなきゃいけない
人任せにするのは止めるんだ 危ないってことはないよ
ここは僕らの星 君は僕らの仲間さ

僕らは送り続けるんだ 大きな愛を
これが僕らの 君へのメッセージさ
惑星たちが 並んでいるね
僕らで輝かしい未来を 掴まなきゃ
惑星たちが 並んで君を待っている

まさに君は もうひとりの僕なんだ

しがらみから抜けて 真実を果たさなきゃ
僕らが君に届ける 最後のメッセージだ
危険なんてないよ だから真実を掴もう
こっちへおいで 君が必要なんだ

僕らは送り続けるんだ 大きな愛を
これが僕らの 君へのメッセージさ
惑星たちが 並んでいる
僕らで輝かしい未来を 掴むんだ
惑星たちが 並んで君を待っているよ

まさに君は もうひとりの僕なんだ

僕らは送り続けるんだ 大きな愛を
これが僕らの 君へのメッセージ
惑星たちが 並んでいる
僕らで輝かしい未来を 掴まなきゃね
そして惑星たちが 並んで君を待っている

まさに君は もうひとりの僕なんだ
もうひとりの僕なのさ…

(Michael Jackson “Another Part of Me” 意訳)

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