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バッハ エピソード24 牢屋で作曲

前回のお話:1717年にケーテンへの就職が決まリ、バッハはドレスデン旅行に行きました。

ドレスデン旅行から帰ってきたバッハは、公爵に辞表を提出しますが、公爵は辞任を許さず退職を拒否し、不服従の罪で拘留します。

演奏家としてドイツ中で有名になっていたバッハの辞任を認めることは、公爵としてプライドが許せなかったのでしょう。

バッハはその間を、なんと《平均律クラヴィーア曲集》の作曲の時間に充てました。暇を持て余したバッハは静かな時間を無駄にせず、作曲に集中したところがすごいですね。

1か月弱、牢に繋がれますが、辞職を希望する頑固なバッハの態度に、公爵もついに諦め、ようやく釈放し、退職を認めました。


さて、突然ですがアンクルバッハからクイズです。

Q: バッハがもっとも愛した楽器は何でしょう?
1. ヴィオラ
2. クラヴィコード



A: 答えは 2.  クラヴィコード です。

バッハの伝記を初めて執筆したヨハン・ニコラウス・フォルケルは「バッハが最も愛した楽器はクラヴィコードである」と述べています。
クラヴィコードはそもそも音量が小さく、チェンバロとの違いは、打鍵の強さで音量を変えることができ、ヴィヴラートもかけることができることです。
家庭用の楽器として普及していったクラヴィコード。
バッハはこの楽器をことのほか愛して、常日頃用いていたようです。
一度、生の音色を聴いてみたいところです。



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