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20代の自分に教えたいこと選手権

以前、Twitterで流行っていた「#高校生の自分に教えたいこと選手権」にあやかって、このタイトルにしました。私の高校生活は人より多めの4年間だったのにもかかわらず、あまり実りないものだったので特に教えたいことは「勉強しとけ」くらい。しかし、20代の頃は色々な意味で刺激的だった。小さな頃から想い描いていた未来予想図とは全く異なった20代を過ごしました。「別に『選手権』じゃないじゃん」とか冷たいこと言わないで、優しく見守ってくださると嬉しいです。

私は小さな頃から「結婚・出産をこの20代でしたい!」と、結構力強く思っていました。それがまぁ、見事に叶わなかったわけです。叶わない、とわかった後(つまり30歳になった時)の私は「自称・世界で一番不幸な女」として、真っ暗闇の中を彷徨う幽霊のような風貌で歩いていました。例えば新宿駅のルミネ2から小田急線の乗り場(500メートルくらい?←適当)までの間に4人から宗教の勧誘されたりね。これ、事実。そして

私はこの先、一生幸せになることはない。

と、いう思いのみで生きていました。(しかし、思い込みって怖いな…。)

さて、理想を叶えられなかった今の私はどうでしょうか?

数年前に職場に復帰したとき、「前より若くみえるわよ」(「見えるわよ」がポイント)と何人かの方に言われました。そしてこの前は「戻ってきた時より今のが」と言われた。辞める前より次第に年老いている(言い方)のは自明なのだから、これは明らかに「気持ち」の問題なんだと思う。

20代の頃、小さな頃から思い描いていた理想が叶わなくて全く前が見えなかった。人からはよく「時間が解決するよ」と言われ、「時間なんか経ったって何にも変わらないじゃないか!」と思っていたけど、ただ時間が経てばいい、というのではない。「そんなこと気にならないくらい他のことに目を向ける」ことで解決へと向かうんだろうな、と今では思えます。

「他に好きな人を見つけたわ」(これが一番の特効薬)、「何か目標を持とう」とか。まぁ、なんでもいい。とにかくその「20代で◯◯しなくちゃ」みたいな頑なな考えは、周りがグングン進んでいくように見えるから自分のテンポみたいなものを見失ってしまいがちにもなる時だったこともあるかもしれない。

自虐的に「アラサーだからさー」とか使っている場合でも、その後にはちゃんとアラフォーがやってくるし、アラフィフだってやってくる。その後だってちゃんと幸せが舞い込んでくることもある。私は20代の時、職場で「若くみえない若い先生」として働いていたけど、今は「本当はババアだけど若く見える先生」という位置を確保できたのは、やっと「自分がどうあるか」ということが明確になったからだと思う(たぶん)。

20代をまあまあ前に過ぎた今でも私の友人は結婚したり、出産したり、昇進したり、留学したり、とまだまだ目まぐるしく動いている。みんな輝いている(輝いていない人もいるが笑)。絶対に20代しか出来ないこともその人によってはあるかもしれないけど、考え方によっては20代じゃなくてもできることが増えてきたように思うのです。

だから私の「20代の自分に教えたいこと」は

焦らなくていい。光の射す方向を探して歩いていけばいい。


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