見出し画像

【1日目:4月30日】成田発ミュンヘン着-ライブのため初海外ひとり旅-

前回↓

出発は成田空港。

前日に旅の計画を手伝ってくれた友達から「現地寒いみたいだよ!ユニクロのウルトラライトダウン持ってったほうがいいかも!」とありがたき助言をもらう。

第1ターミナルへ着く。案内のお姉さんに聞くと、ユニクロは第2にあると言う。ユニクロに電話すると、残り2着あるそうなので、歩いて5分ほどの第2ターミナルに移動。無事買えた。ダウンは形が嫌いで普段コートしか着ないのだが、これは持っていって大正解だった。

再度5分ほどの距離を戻って第1ターミナルへ。時間に余裕があったのでぶらぶら。

なんとなく違和感。ふと見ると案内表示に「宮崎」という文字。・・・?

予約確認書をもう一度よく見てみると、第1じゃない。第1ターミナルなのは、到着のミュンヘン空港のほうだった。勘違い。
ふつうに考えれば海外に行くのだから国際線ターミナルへ行くだろうに。バカなんですよ。
搭乗開始1時間前に着いてるとはいえ、さすがにちょっと焦った。すぐに国際線ターミナルへの連絡バスに乗って移動。

国際線ターミナル到着。着いたはいいが、何をすればいいかよく分かっていない。とりあえずいろいろ見せてスーツケースを預かってもらう。「次色々するところはどこですか?」(本当に聞いたw)と聞いて手荷物検査の入り口を教えてもらった。

飛行機は国内線なら何度か乗ったことがある。いろいろカゴに乗せていけばいいんだろうと予想。
いろいろしようとしたら、ペットボトルの水を持っているのを「持ち込めませんよ。」と言われる。すっかり忘れてた。まだいっぱい入っていたのに係りの人に渡す。初心者は切ない。

搭乗口までが長かった。10分弱歩いたかも。空港のいっちばーん端だった。焦っていたが、余裕を持って到着できた。

周りで待っている人たちが皆旅慣れてそうに見えた。何人かのグループ、ドイツ語を話している家族。ワタシダケヒトリカ。心細い。

すごく緊張していた。どうしようどうしよう。生きて帰ってこられるかな。楽しい気持ちよりもこの時は怖さのほうが勝っていた。

搭乗開始。

ガクブルしながら席に着く。前には誰もいない席だけれど、両隣は知らない人に挟まれることになる席を取っていた。事前チェックインをしてオンラインで選んだが、GWだからか選択可能な席がほとんどなかったのだ。
右隣はヨーロッパ系と思われる男性。
ここで幸運にも左に座られた日本人の女性と仲良くなることができた。あとからいらしたその方のほうから、座るときに「よろしくね!」と私に声をかけてくださったのだ。緊張でガチガチでヤバイヤバイだった私。その優しい心遣いにどれだけ救われたことかーーー(涙)

緊張感を大好きな洋ちゃんで紛らわせた。「水曜どうでしょう」がテレビに入っていたのだ。洋ちゃんとミスターたちが畑を耕す回を観た。「こんな夜更けにバナナかよ」も観た。なんとなく洋ちゃんたちを見ると勇気づけられる気もする。

ごはん、機内食がいっぱい出てきた。ふつうに美味しかった。洋ちゃんたちみたいにアルコールを飲む余裕はまったくなく、オレンジジュースばかり頼んだ。

ひとしきり寝たり食べたり暇つぶしをしたのに、まだまだ時間がある・・・。

残りの時間は、隣のご婦人とおしゃべり。ハンドメイド作家さんで、私好みなミニチュアのドールハウスを製作されている方だったのだ。話が弾む。
趣味の話、生き方の話、初めて会ったとは思えないほど意気投合。
自分以外の人を思いやるためにはどうしたらいいかを考えながら話すようにしている、とおっしゃっていたのが印象深い。
私は正論で真正面から人を殴りにいきがちなので、どうしたら円滑に気持ちよく話し合いができるか常々考えていたからそのお話が響いたのだ。
偶然の出会いとは思えないほど仲良くしてくださって、緊張ガチガチな身体を少し解きほぐしてもらえた。
私はやはり良い人を引き寄せる。
その方とは旅行中も連絡を取り合った。帰国後もインスタを通じてコメントを送り合っている。

いよいよ着陸。
更に気が引き締まる。

つ、着いてしまった。

手荷物を万全に身につけていることを十分確認して、ひ、飛行機の外へ。

なんか人が集まっている。なにかと思ったら乗り継ぎ便のご案内だった。
こりゃ違うと思って進むと入国審査が見えた。

審査の係の人はおねーさん。落ち着こうと努力するもなんと聞かれているか理解できず、質問の仕方を変えてもらい3回目の質問に答えられてようやく通してもらえた。
たぶんだけど、"What is your destination?"って聞かれたのにdestinationが目的地って意味なのをど忘れして(知ってはいたのに忘れるとかある?w)「???」状態で、適当に"seven days"って答えてみたりして、最後"Where are you going?"か、"Where are you staying?"って聞かれて"München"って答えたら「もういいわ。」って感じで無表情で通された(笑)
滞在期間が一週間だったから、最終目的地、final destinationを聞きたかったのかなあ?そしたら正解はPrahaだった?(笑)英語で聞かれてるんだから"Munich"って言うべきだった?どっちでもいいか(笑)

次は、スーツケース。
これはすんなり受け取れた。

うわあ、ついに外に出るんだ。うわあ。海外だ。

出口はどこかと歩いていると、前から見覚えのあるお顔が。

機内でおしゃべりした女性だった。スーツケースを受け取る場所がどこか分からないとのことだったので、一緒に取りに行く。

ちなみにご婦人は入国審査で「私英語分かんないから。分かんないから。」と一貫して日本語で通したら係のおじさんにこりゃお手上げだ、てポーズされて通してもらったって言ってた(笑)

再度、出口(EXIT / der Ausgang)へ。 

出口でご婦人とはお別れ。

ミュンヘン空港からミュンヘン中央駅へと向かうバス乗り場を探す。
バスのチケットはベルトラで事前購入。
https://www.veltra.com/jp/europe/germany/munich/a/107861/

バス乗り場が分からなくて右往左往していたら再びご婦人と会う(笑)
分かんないーワーッってなってきたので、勇気を出して案内カウンターの男の人に聞く。英語しか出てこなくて、英語で聞いた。パンフレットとか色々くれた。場所を手であっちだよーって示してくれたので分かった。
ドイツに来たのだからドイツ語で話したい。次はドイツ語使おうと心に決める。

バスが停まっているのを見つける。領収書(バウチャー / VOUCHER)を印刷したものを運転手さんに見せる。機械を操作して確認したあと通してもらえる。席は自由。空いていた。

軽い時差ボケのせいか道中ずっと最高潮に気持ち悪かった。吐くかと思った。
ラジオがかかっていた。聞き覚えのある感じ。TuneIn Radioでドイツの放送をたまに聴いているが、それと同じなのか似ていた。現地にいる実感が湧いてきた。

バスはノンストップかと思っていたら、ミュンヘン中央駅の手前で2つぐらい停まった。明らかに駅ではないところだったが、降りなくていいかとドキドキした。

駅に近づいてきたようで、お店が増えてきた。薬局(die Apotheke)がある!ドイツ語は読み方だけは分かるのと、うっすら知っている単語がある。

ミュンヘン中央駅(München Hauptbahnhof / München Hbf)到着。

予約してある駅近のホテルを目指す。
歩きで移動する箇所は事前にすべて経路をスクショしておいた。Wi-Fi環境にあったバスの中でマップを開き位置情報を取得しておいた。現在地とマップを見比べながら歩く。方向音痴の自分にとって、最初の関門だった。
地球の歩き方おすすめホテルにしておいてよかった。迷うことなくすぐたどりついた。

やっぱりたどり着かなかった(笑)

ホテル名が書かれた看板はあるのに、入口がどこか分からない。観察力が足りない方向音痴あるある。周りをぐるぐる眺めたらようやく小さなドアを発見。

Hotel Luitpoldへ。

入るとおじちゃんが出迎えてくれた。名前を言うとチェックインの紙に必要事項を書くように言われる。
一つ、なんの欄か分からないのがあったので聞くと、パスポート番号のようだった。Passport numberでもReisepassでもなかったような。

鍵を渡され、エレベーターへ乗る。
や、、やっと部屋に入れる…!ホッとしたい…!

鍵が開かないーーーーー!
開かない。
「歩き方」に、コツがいる場合もあると書いてはあったが、いろいろガチャガチャ試しても開かない。

エレベーターに乗り、受付へ戻っておじちゃんに助けを求める。
「ふつーに開くよ!It’s easy!」
もうへとへとなので開けて欲しかったんだが(笑)しょうがないからもう一度格闘した末に、なんとか入れた。汗かいた。次も開けられるように練習しといた(笑)

お部屋かわいかった!写真で見たとおり。
綺麗だし、こじんまりしていて木の作りがかわいい!駅近なので、窓を開けるとにぎやかな通りの声が聞こえる。素敵。

写真をひととおり撮って気づいた。なにも買わないでチェックインしてしまったじゃないか。
水もないけど、もう外出る体力はない。
水道水、お腹壊しませんようにと祈りながら飲み、機内のご婦人からもらっていたパンを食べた。「私はもうお腹いっぱいだからあげる。ホテルでお腹空いたら食べるかもしれないでしょ。」と言って渡してくれたの(笑)私のこと前から知ってました?ってぐらい初めて会ったと思えない(笑)感謝。

そういえば、朝食の時間を説明されたのに適当に聞いちゃってて覚えてないことにも気づく。日本みたいに部屋には何も書いてないのね。まあなんとかなる。ホテルのチェックイン受付時間までに無事に着いてほっとした瞬間、気を抜いてしまった。このあともこういうことが何度も起こるのであった。

シャワーも綺麗でよかった。ちびやわと一緒に寝る。

つづき。【2日目:5月1日】 ミュンヘン Auer Dult(蚤の市)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?