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【ミュージカル講座 17】ニュージーズ

今回は間違いなく21世紀のダンスミュージカルを代表するディズニー作品「ニュージーズ」を取り上げます🗞🧒



ニュージーズ / NEWSIES


作曲:アラン・メンケン
作詞:ジャック・フェルドマン
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン
演出:ジェフ・カルホーン
振付:クリストファー・ギャテリ


ディズニー製作で、原作がアニメ以外のミュージカルとしては2作目となるブロードウェイミュージカル✨

実は学生時代、授業で本作のナンバーを取り扱って以来、自分にとって思い入れのある大切な作品になりました😊

では、解説していきましょう🎶




ストーリー

舞台は1899年のニューヨーク。新聞売りの少年ジャックは、足の不自由な親友クラッチーや他の孤児たちと共に新聞販売少年グループ (ニュージーズ) を形成し、新聞を売ってその日暮らしをしていた。ある日、そんなニュージーズに身なりの整った少年デイヴィと、その弟のレスが加入してくる。彼らは失業した父親が次の仕事を見つけるまで、一時的に働きに来たと言う。ジャックは幼いレスを使えば、より新聞が売れると考え、二人と協力することにする。ちょうどその頃、大手「ニューヨーク・ワールド紙」の社長ピューリツァーは、ニュージーズへの新聞の卸売価格を上げ、利益を上げようと企んでいた。当然、ニュージーズはそれに反発し、ジャックを筆頭にストライキすることを決意。そこへ「ニューヨーク・サン紙」の女性記者キャサリンが少年たちの動きに興味を示し、ニュージーズへの密着取材を試みる。翌朝、ニュージーズは新聞の流通を防ぐため、ワールド紙をのせたワゴンを妨害するが、警察や感化院の大人に封じられ、争いの中で足の不自由なクラッチーが捕まってしまう。

親友が捕まったことに何もできなかったジャックはストライキを辞めようとするも、デイヴィからの熱い説得を受け、もう一度息を吹き返す。ジャックは勢いそのままにピューリツァーの元へ乗り込んだものの、キャサリンの驚きの事実が発覚したり、デイヴィの家族やジャック自身の夢に対する魅力的な提案をされたりと、また心に迷いが生じてしまう。そんなジャックの元をキャサリンが訪ね、憤慨する彼に対し、一発逆転のアイディアを持ち込む。ニュージーズのストライキは、ニューヨーク中を巻き込んだ大規模なものへと変わり、州知事すらも無視できない状況となったため、とうとうピューリツァーは妥協案を提示。新聞売りの少年は、見事に資本主義の権力者に勝ったのだった。




作品概要

ディズニー・シアトリカル・プロダクションズによる第6作目となるブロードウェイミュージカル🎭

原作は、実際にニューヨークで起こったストライキを元に製作された1992年の同名映画。

実はこの映画版、興行収入があまり伸びず、商業的には失敗に終わったそうです…😅

なのでディズニーのプロデューサーは、はじめはミュージカル版でもあまり期待はせず、ブロードウェイ進出も考えていませんでした。

しかし、2011年のニュージャージー州にあるペーパー・ミル・プレイハウスでの初演が大人気に🔥

批評家達からも多くの好評を得て、その翌年にブロードウェイで幕が上がりました✨

この時も、当初は約2ヶ月の劇場契約 (101回公演) しかしていなかったのですが、連日の盛況を受けて無期限の劇場契約へと延長し、公演は約2年半 (1005回公演) も続くスマッシュヒットに!👏😆

その記録は、製作費の約5億5千万円を7ヶ月で回収し、ディズニー製作史上最速の利益向上となったのです😲‼️




魅力

冒頭でも書きましたが、本作は「ダンスミュージカル」に分類され、トニー賞も受賞した振付が大変素晴らしいのです‼️‼️😆

その振付は、バレエやジャズといったクラシックシアターダンスを基調とし、そこにタップやアクロバットを混ぜた王道ミュージカルスタイル🎩🪄

しかし、通常のクラシックのような “キレイに踊る” 踊り方ではなく、路上で生活する少年たちの “荒っぽさ” や “力強さ” もしっかりと表現した振付になっています👏

特に圧巻なのが、ニュージーズがストライキを始め、少年たちの心が1つとなる強力なダンスナンバー「Seize The Day」💪✨

僕はこれを最初に見たとき、鳥肌が止まりませんでした。笑


振付のギャテリさんは、2008年の「南太平洋」リバイバルでトニー賞振付賞にノミネートされた他、「トップ・ハット」や渡辺謙さんが出演した「王様と私」の振付もされたそうですよ💡

今度の日本版では演出も振付も変わるので、どんな「Seize The Day」が見られるのか、楽しみですね‼️




記録・受賞歴

2012年のトニー賞では8部門でノミネート、オリジナル楽曲賞と振付賞で受賞を果たしました✨

ちなみに、
作曲のアラン・メンケン様は他にも多くのディズニーミュージカルを作曲してますが、今回が初となるトニー賞受賞となりました👏😆


2016年にはロサンゼルスでプレミア公演が行われ、その舞台の映像アーカイブが残されています👍

日本での配信はないのですが、アメリカのAppleやAmazonのIDを持っていれば購入可能ですよ🎶



また、今月から日本版のニュージーズが開幕しますね‼️

正直に言うと、ブロードウェイ版が最高だっただけに、期待&不安で複雑な心境なんですが…💦

でも、もちろん観に行きますけどね😅笑



では、今回はこの辺で〜

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