見出し画像

新・オーディオ入門62 電子パーツ編 半導体

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

半導体は音楽信号を増幅するだけでなく多くの用途があります。

● ダイオード
2つ(ギリシャ語でdi)の電極をもつことからこのように呼ばれています。半導体としては最もシンプルなものです。 ダイオードにはたくさんの種類がありますが、最も身近なのは発光ダイオード(LED / Light Emitting Diode)でしょう。 パイロットランプやディスプレー、懐中電灯までその用途は広範囲です。また、定電圧ダイオード(ツェナーダイオード)も電源回路等によく使われます。

● トランジスター
Transfer of signal through a varister(半導体整流素子信号変換器)を略したものと言われています。 当初トランジスタはリレーや真空管によって構成されていたコンピューターを小型化、低消費電力化するための素子として開発されました。 振動に強い点が注目され、軍用無線機や携帯用ラジオに使用されるようになり、その後大電力ををコントロールできるものができるとパワーアンプにも使われるようになりました。

● FET
電界効果トランジスター(Field Effect Transistor)です。その特性が3極真空管に似ていると言われておりパワーアンプの出力段に使用される半導体として人気があります。 かつては壊れやすく、静電気にも弱い、素子でしたが最近はずいぶん丈夫になりました。インピーダンスはトランジスターの方が低く、パワー感を求めるならトランジスター、繊細さを求めるならFETと言われています。

● IC
集積回路(Integrated Circuit)です。集積された回路はすべてICです。オペアンプといったアナログデバイスも、デジタルデバイスであるCPUもICの一種です。 現在は機能ごとに専用ICが多く開発されており、汎用のICは少なくなりました。

株式会社ムジカコーポレーションはアウトレットモールを開設しています。
以下のリンクからどうぞ