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小坂忠。時にシンガーとして、時に牧師として。

  今回は、超有名プロデューサーであり、凄腕キーボーディスト武部聡志氏が企画する「SONGS & FRIENDS」でも特集された小坂忠について少し語ろうと思います。2022年に惜しくも亡くなってしまいましたが、彼はジャパニーズポップス史の最初期/重要人物として有名でありますが、もう1つ別の顔を持っています。それが、牧師としての姿です。

   残念ながら私はクリスチャンではありませんので、その辺に深い知見はありません。しかし、東日本大震災の際は、いち早く被災地を訪れ、東京、大阪、パリ、ロンドン各地でチャリティーコンサートを開催し、祈りと支援を募る活動を最前線で行っていました。そんなこともあり、彼の訃報の際は多くの追悼文が送られた。その中には、小坂忠がメンバーであった「エイプリルフール」(ユーミンが追っかけをしていた、1969年結成のバンド)の松本隆や細野晴臣などからの追悼メッセージもあった。

  その小坂忠さんの名盤と言えば、邦楽史のマスターピース「ほうろう」であります。

  アルバムは、細野晴臣、鈴木茂、矢野顕子(まだ鈴木顕子名義)らが提供した楽曲が並ぶ、いい意味で異質なアルバムとなっている。とくに、筆者目線では小坂忠が作詞作曲した「機関車」がお気に入り/おすすめとなっている。なんと言っても、バックボーカルの吉田美奈子が素晴らしいんです。必聴です。

  さて、あまり長くなりすぎるとあれなので、もし小坂忠をあまり聞いたことがなかった方/気に入った方にはこの名盤も聴いて頂きたい。

   ほうろうよりも先にリリースしている「ありがとう」という作品です。きっとはっぴいえんどがお好きな方は、気に入って頂けると思います。面白いのが、8ナンバー目に収録されている「みちくさ」。この曲のクレジットを見ると、ピアノに荒井由実の名前が書かれてあります。スタジオミュージシャンとしてのユーミンの活躍を聞くことが出来ますので是非とも。。。
ちなみに、先述した「SONGS & FRIENDS」でこの曲で再共演を果たしています。

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