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#1970年代音楽
#014 佐藤公彦(ケメ)「酔っ払いのブルース」
このところずっと、ふとした時に頭の中に浮かぶメロディーがあった。 「酔っぱらっちゃった、目がまわる・・・」 思い出すのはこのワンフレーズだけ。しかもメロディはブルース。 かなり遠い記憶だから、中学生頃かなと思うのだけど、その当時のわたしはブルース系のものは聞いていないし、ブルースという言葉は知っていてもどんな音楽なのかも知らなかった。 だから、このフレーズが頭の中で鳴っていても、いったい誰が歌ったものなのか見当もつかない。本当にそんな曲があったのか?と自分の記憶を疑っていた。 でも、あったんですよ、これが、本当に! それがこの曲「酔っぱらいのブルース」。 歌っていたのはなんと、ケメ! ケメはもちろん知っているし嫌いじゃないけど特に聞いていたわけじゃない。 誰かのラジオ番組でこの曲を聴いたのだろうけれど、それだってせいぜい1,2回だろうと思う。 なのに、その頃から何十年もたった今頃になって、遠く深い記憶の底からこのメロディーが浮上してきた。 音楽の記憶ってほんとに不思議だ。 一瞬にして軽々と時間を飛び越えてしまう。 昨日のnoteにもそういうエピソードを書いてます。 「Budfinger " Without You"」 https://note.com/musica_1000/n/n7e5335222bfd
#013 Budfinger " Without You" [TVlive]1972
" Without You" はマライア・キャリーがカバーして話題となったようだが、これは1971年に、ニルソン(アメリカのシンガーソングライター)がカバーして全英・全米1位の大ヒットとなり世に知れ渡った。 そのためか、この曲をニルソンの曲だと勘違いされることがある。 オリジナルはイギリスのロックバンドBudfinger。 わたしは断然こっちのバージョンが好きだったけれど、世の中ではニルソンばかりが流れるし、この曲はニルソンだ誰もがいうので、ラジオでちらっと聞いただけのBudfingerのことを長いこと忘れてしまっていた。 とある夜に、行きつけのロックバーで 「ニルソンじゃない" Without You"があったよね?」 とふと話したら、すぐにかけてくれたのがBudfinger。 イントロを聴いただけで「そう、これ!これよ!」と思わず声を上げた。 何十年ぶりでの再会だった。 音楽の記憶は歳月を経ても、フシギなほどに鮮明だ。
#012 佐藤公彦&あおい輝彦「今は昼下がり」
「あおい君と佐藤君」という深夜のラジオ番組があったんですよね。 すっかり忘れていたのだけど、友人の投稿で思い出しました。 wikiの情報によれば1972年から1980年まで続いていたらしい。 当時、あおい輝彦さんと言えば歌もお芝居もこなす人気タレントさんです。 なぜこの二人を組ませたのかはわからないけれど、この曲を聴くと、二人の声がとてもよく合うなあと思う。 二人の息もあって、ほんわかとやさしい音。 こういうのも、ひとつの「昭和の匂い」かもしれません。 ケメの愛称で親しまれた佐藤公彦さん。 70年代前半の日本フォーク界ではちょっと異質な存在でした。 【追記】 この曲を見つけるきっかけになったエピソードについて このnoteに書きました。 〔佐藤公彦(ケメ)「酔っ払いのブルース」〕 https://note.com/musica_1000/n/n74b391ede43f