一斉休校と、図書館と。

木曜日から苛々とため息が止まらない。
全国で一斉に休校との要請…この件について、問題点は多くの方が既に指摘されている。何故全国で一律に休校なのか、1ヶ月超えの長期なのか、金曜がいきなり最終登校となる唐突な要請なのか、根拠も妥当性も全くわからない。
母が元々教員だったので、この時期の多忙さはずっと目にしてきた。どんな思いで先生方が、子供たちが昨日の最終日を迎えたか、想像するだけで苦しい。

私が住む自治体では、3/2(月)から児童クラブは開所されることとなった。来週1週間は学校で、先生方が預かりをしてくださるという。

今、一番困っているのは、下の小2の娘ではなく、上の小4息子である。
ネット上では、低学年に一人で留守番なんて、という声が沢山あがっているが、高学年でも、困る。
休校を受けて、学校からは『お店にもなるべくいかない』『用がないのに外出しない』『友達ともなるべく遊ばない』と話しがあったという。
習い事も、お休みの連絡が来た。
我が家は共働き。
①外出しちゃダメ
②友達と遊んじゃダメ
③図書館やこどもセンターも閉所
④習い事も行けない
⑤朝から夕方まで家にたった一人
⑥①〜⑤×1ヶ月超え

…大人の私でも耐えがたい環境だ。
ウィルスに感染する前に、精神的に参ってしまいそうだ。
息子は「…お家にお母さんやお父さんがいる家、いいなぁって思う」と呟いていた。そうだよね、としか、言えない。

そんな中、毎週のごとくお世話になっている公民館図書室へ、今日までの期限の本を返却に行った。
図書館・図書室も月曜日からは三週間くらい閉所となってしまう。せっかくだから、その期間に読む本も借りようと、訪れた。

返却手続きをしながら、図書室職員さんと休校の話に及んだ。「図書館も閉まっちゃうんだ〜と思って…」と話したら『子どもたち、私は受け入れるつもりだったんです。こんな時こそ図書室を開けて、(図書室前に)レジャーシート敷いて、受け入れようと思っていたんですが…』と。その言葉に、気概に、涙が出そうなくらい、嬉しくなった。そんな思いで図書室を開けてくださっていること、そんな方が身近にいること。
思えば、この図書室は、子どもたちが小さい頃から足繁く通っている。駐車場もあるし、本の品揃えも好きな作家さんが揃っているし、子供の本も手に取りやすいし、市内の本なら取り寄せもできる。新しい本もリクエストできる。本好きにとって、大変ありがたい場所。
最近になって、図書室職員さんと少しお話もするようになった。

今日は息子と訪れたが、私の隣りに立つ息子を見て、『もうすぐママ(の背丈)に並ぶね』と笑顔で声をかけてくれた。随分小さい頃から、見守られていたんだなぁ。

次に開所する日までに、今日借りた本を楽しもう。

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