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ポストクラシカルを広めたい


[2020/8/21]Piano bookのリンクが変わっていたので変更、bandcampへのリンクを追加
[2020/9/03]作曲家の見出しを変更、Fabrizio Paterliniを追加、タワーレコードのリンクを追加
[2020/9/22]見出し「番外編」追加、Zero Project、その他単体曲追加

私はポストクラシカルというジャンルの音楽を好んで聞いています。そこまでメジャーなジャンルじゃないので、店に行ったり、関連商品を見たり、検索したりなどで地道に好きなアーティストを発掘していました。そこそこ溜まったので、せっかくだしその探し方や好きなアーティストの方をちょっとまとめてみようと思い立ったのがこの記事の経緯です。(あんまり同じジャンルが好きな知り合いがいないので、広めたいなという気持ちもちょこっとあります)

半分紹介記事ですが、半分備忘録です。好きな音楽の傾向が似ている方のアーティスト捜索の助けなどになれば幸いです。

ポストクラシカル?

更新は止まっていますが、こちらのサイトにだいたいのことが載っています。なので以下のことは正直書かなくてもいいのですが、せっかくなので…

大雑把に言えば、基本的に、
・ピアノやアコースティックギター、ストリングス、電子音などが使われる
・曲調は静かなものが多く、BGMのような感じ
という感じの音楽です。曲のジャンル分けってかなり難しいと思うので完全に私見ですが、アンビエントや、ニューエイジ、ヒーリング、チルアウトなどのジャンルとかにも少し似ている部分があると私は感じます。
日本のサイトだとポストクラシカルと呼ばれることが多いですが、海外だとneo classicalと書くほうがメジャーみたいです。

アーティスト

私の特に推していきたいアーティストの方々を紹介したいと思います。しかし、私の好きなタイプが、「ピアノソロ・繰り返しが多い・展開が緩やかで淡々としている」なので、実際はもっと幅広いジャンルなのに、似たような方が多いです…
(以下の説明は、こちらのサイトのそれぞれのアーティストのページに記載されているプロフィールを主に参考にしております)

Julien Marchal

フランスの作曲家/ピアニストの方です。ちょっと暗めで、淡々としてて、ピアノオンリーの曲を書かれる方です。初めて聞いた時、どストライクすぎてCD3枚一気買いしました。このINSIGHTというシリーズは、同じような曲調の曲がInsightというタイトルで連番で発表されていて、I~ⅣまでまとまったCDが発売されています。気になったら、Soundcloudのページの曲をぜひ色々聞いてみてください。

Otto A totland

Deaf Centerのメンバの一人で、ノルウェー出身の方です。かなりくぐもったピアノ音と、淡々としてメランコリックな曲調が特徴です。演奏をそのまま録音しており、ピアノの打鍵音などのアナログなノイズが心地良いです。このCDが出されているレーベルSonic pieciesは、数量限定ですが装丁が布のものが販売されていて、とても可愛いです。

Goldmund(Keith Kenniff)

アメリカのアーティストの方で、CM音楽や映画音楽なども手掛けています。こもった音~クリアな音の中間くらい。ピアノだけの曲もありますが、ほんのちょっとストリングスや別の音が混じった曲が多い印象です。Keith Kenniffがメインの名義ですが、ピアノがメインのポストクラシカルな曲はこちらのGoldmundで発表されています。またHeliosという名義でエレクトロニカ寄りの曲も出されています。

Stefano Guzzetti

イタリア、サルデーニャ島出身の方で、映画やドキュメンタリー、TVゲームなどのサウンドトラックも手掛けているそうです。クリアな音と、切ない感じの曲調が特徴でしょうか。このPiano bookというシリーズはピアノだけの曲が収録されていますが、他のアルバムにはピアノ以外の楽器も使われている曲もあります。日本来日公演を3回されていて、Japanese notebooksなんてアルバムも出されています。

Alexandra Stréliski

カナダ出身の方です。アカデミー賞で3冠を獲得したダラス・バイヤーズ・クラブの音楽を手掛け注目された方だそうです。個人的にはすごくバランスの良い音楽だと思います。この中でも聞きやすいのではないでしょうか。

Endless Melancholy

ウクライナ出身のピアニストOleksiy Sakevychによる、ソロプロジェクトです。名前の通りの、憂鬱で淡々としたメロディを中心とした音楽を発表されています。自身でレーベル(Hidden Vibes)も立ち上げられています。

Anna Rose Carter

ロンドン在住の、ウェールズ人のアーティストの方です。透き通った音で、ドラマチックというか、ロマンチック、メロディアスな曲です。今の所日本で一個のCDとして手に入るのは上記の「Silver Lines」だけのようです(おそらく)。

Nils Frahm

ドイツ人のピアニストの方で、たぶんかなり有名というかメジャーな方です。上で紹介したOtto A. totlandとのユニットDeaf Centerもとても有名です。色々出されていますが、あまりピアノソロの作品はないなか、このWintermusikはほとんどピアノだけで構成されています。友人へのクリスマスプレゼントとして作られたそうで、暖かい作品です。

Fabrizio Paterlini

イタリアの北の方のマントヴァという都市の出身の方です。 Fabrizio Paterlini Recordsという自身のレーベルも持っているそうです。この方はクリアからこもった音の中間くらいですかね。静かで、少し切なめの音楽ですが、とても聞きやすいです。こちらの作品は、あるテーマを持ってinstagramに毎日投稿されていた1~2分の曲が収録されています。Transitions Ⅲまででてるそうですが、日本限定で全部入りのCDが発売されています!The art of pianoというアルバムもおすすめです。

---【番外編】-----------------------------

以下は、ポストクラシカルとはちょっと違うかもしれないけど、個人的にぜひおすすめしたい方々や曲を掲載させていただきます。系統としては似ていると思いますので、よかったら覗いてみて下さい。

Patrick O'Hearn

この方はポストクラシカルではなくニューエイジなのですが、どうしても紹介したくて載せてしまいました…最近は新しい作品は発表されていないみたいですが、ノスタルジックでとても素敵な曲を書かれる方です。

Zero Project

これもご本人はジャンルを言ってないかな?なので微妙なのですが、同じような感じかな、と思うのでご紹介。私がこの方を知ったきっかけは、Replicaというsteamゲームでして、そこでBGMとして使われてました。フリーで様々な曲を配信されてる方です。かなり暗めで音はクリアな感じです、雨の日に聞きたいですね。見やすいようにYoutubeリンクを掲載しましたが、ご本人のサイトでめちゃめちゃいろんな形式でダウンロードできます。譜面があるのもあります。またしてもピアノの暗い曲ばかり貼ってしまいましたが、他の楽器が出てくる曲もありますよ!

いりす症候群

どんどんずれていっている気がしないでもないのですが…私の中では同じ系統ということで紹介させていただきます。いりす症候群というパズルのフリーゲームのサントラです。このゲーム自体もおすすめなのですが、サントラがダウナーで落ち着いていて、似たようなテンションで聞けるので良かったらぜひ。とくに「あんな子にされてみたいと思った」がお気に入りです。

単体の曲たち

・浄罪の路(FF10)
・フォルセンス(レイトン教授 悪魔の箱)
・ペルソナ2罪(リメイク版)タイトル
・6番目の駅(千と千尋の神隠し)
・とびだせどうぶつの森 AM1時
・Alto's Theme(Alto's Adventure)※これは暗くない爽やかピアノ曲です
もうここまでくると、ポストクラシカルではなく、単に暗めのピアノ曲ってだけだと思うのですが、まあ備忘録も兼ねているので、好きな曲を書いちゃいました。よかったら聞いてね。

・上記で紹介できなかった方々

まだ聞いていないけど、聞いてみたいアーティストの方々です。逆に有名な人のほうが聞けていないかも…
Olafer Arnalds
Max Richter
Jóhann Jóhannsson
Hauschka
Dustin O’Halloran
Oskar Schuster
Dakota Suite
Dmitry Evgrafov
Sophie Hutchings
Hammock
Peter Broderick
Library Tapes
Haruka nakamura
Kosemura akira

アーティストの探し方

今まで苦労したので、私の開拓方法を紹介します、どこかのだれかのお役に立てれば…

・インパートメント
私の知っている中でここが一番情報を広く・多く扱っているところだと思います。インパートメントというレコード会社から、ポストクラシカルのCDの日本版がリリースされているのですが、こちらが運営されているサイトや通販サイトの新着をみると、大体のアーティストの方はカバーできるのではないかと思います。私も普段はここを基本に見ています。ライブのお知らせもあったりしてお得です!

・Every Noise at Once
ここはちょっと毛色が違うのですが、ものすごいたくさんの音楽ジャンルをマッピングしているサイトです。右上の検索窓にアーティストの名前を入れれば、該当するジャンル名が出てきます。また、下のジャンル名をクリックすれば代表的な音楽が流れます。その時出てくる右の>>をクリックすると、今度はジャンルの中のアーティストのマップのページに飛ぶことができます。上のプレイリストをクリックすれば無限に時間が過ぎていきます。近いほど似ている傾向にあるみたいなので、たまにここでポチポチして発掘しています。このサイトだと、上記のアーティストの方々はneo-classicalだけでなくfocusやnu age、compositional ambientなどに分類されているみたいです。

・雨と休日
こちらはポストクラシカルだけではありませんが、サイトに書かれているように穏やかな音楽のCDを取り扱われています。リアル店舗もあるようです!

・タワーレコード
リアルの店舗って最近はあんまり行かない人も多いかもしれませんが、やっぱり検索してページを見るのと違って、偶然の出会いもあるし、店員さんの紹介なども見れるので、たまに行くと楽しいです。このようなサイトを見つける前は、タワレコで視聴して買って、アーティストの名前で検索して芋づる式に似たような人を探していました。以下のタワレコのリンクに、まれに情報が載ることがあります。1つ目はポスト・クラシカルのタグがついた記事で、2つ目はヒーリング/ニューエイジのタグがついた記事です。


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