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サイバーパンクゲームを深堀りしたい【steam・コンシューマ】

サイバーパンクな作品が好きですが、またしても周りに余りファンがいないので布教兼備忘録です。ゲームと映像作品、イラストレーターさんなどに分けて書こうと思っています。今後も追記予定です。
[2020/6/28] Codename:SYN追加
[2020/8/21] STRAY追加
[2020/12/18]Cyberpunk2077追記
[2023/5/30]Stray追記
[2023/11/16]SANABI追記


サイバーパンクとは

もともと海外発祥のジャンルなので、英語のサイトのほうが詳しく載っています。

実はこの記事を書くまで、サイバーパンクというジャンルとは何なのか、といったことをしっかりと考えたことがなく、だいたい

【設定】
・近未来の世界で、テクノロジーが進化している(宇宙進出する方向ではなく、情報社会的な方向性)
・巨大企業や政府など大きな権力が街を支配している、ディストピア的な要素がある
・AIやアンドロイドなど、思考は人間と近いが異なるものが登場する
・主人公は社会的にあまり強くない立場
【ストーリー】
・主人公は大体上記の強大な権力に反抗する(パンクですしね)
・AIと人間の差は何なのかといった哲学的なテーマも描かれたりする
【ビジュアル】
・とにかく夜
・(怪しい漢字の)ネオンサイン、看板がたくさんある とにかく街が光っている
・摩天楼が並ぶ街とアジア系の屋台・怪しげな店などがある貧民層の住む地区がある
・空中に浮くホログラムなどがある
・雨が降るシーンがだいたいある

こんな感じの雑な認識で見ていました…これでサイバーパンク好きを名乗ってこの記事を書くのが恥ずかしいので、上記の記事をしっかり読んだら説明を追記します。が、表面的なイメージを想像するだけだったら、上記の項目で知らない人にもなんとなくわかっていただけるんじゃないかと…
有名な作品ですと、上記のすべての点を満たしているわけではありませんが、ブレードランナーやAKIRA、FF7などが挙げられますかね。最近だと、(ビジュアル面が主ですが)名探偵ピカチュウなんかもなかなか近かったんじゃないかと感じています。

私はサイバーパンクの魅力はビジュアル面とストーリー面の二種類あると思っておりますので、以下のゲーム紹介でもその両方に触れたいと思います。

サイバーパンクなゲーム

以下に私がプレイしたゲーム作品をおすすめしていきます。主にインディーズが中心です。

アストラルチェイン

【大雑把な概要】
プラチナゲームズから発売された、アクションゲームです。得体のしれないモンスターに侵略され、終わりかけている世界の中、警察官の主人公が戦うストーリーです。自分だけでなく、もうひとりレギオンというキャラクターと同時に戦闘を行うのが特徴で、鎖でつながっているのでそれで敵を拘束したりなどといったアクションもあります。

【ビジュアル面】

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満点です!!!!サイバーパンクといったらコレって要素が100%入っています。スクショのような都市に加え、アジアンな町並みのモールやトタン屋根の下ネオンサインを輝かせながら物を売る貧民層の住む場所もあります。ゲーム中の機能で(時間は止められませんが)カメラモードもあり、UIを全く無くしてフィールドを探索できるのでBGMをなくしてただ歩いているだけで多幸感がすごいです。サイバーパンクの世界を歩きたい方にぜひオススメ。(ただし、フィールドはあまり広くはありません)

【ストーリー面】
上記に挙げたような要素はストーリーにはほぼありません。王道な感じです。

【個人的な感想】
プラチナゲームズのアクションを知ってる方ならイメージが湧くと思いますが、ガチガチのアクションゲームです。やればやるほどうまくなっていく感じがたまりません。色々と不親切な部分も見受けられましたが、私はかなり楽しく遊べました。ストーリーを一番に期待している人には余りおすすめできませんが、サイバーパンクが好きでアクション好きならホントにおすすめです!!!!!!!!!あと音楽がありえないくらいかっこいいです(開発ブログで一部聞けます)。ブログ内にあるように各ステージごとに非戦闘BGMと戦闘BGMを専用で用意してあり、そのどちらもホントに素晴らしいです。サントラ出して…

The red strings club 

【大雑把な概要】
主にSteamで配信されている、ADV作品です。バーテンダーとハッカーの二人組が主人公で、バーに来る客から情報を仕入れたりして、とある大企業が行おうとしている行為を止めようとする物語を追っていくゲームです。選択肢でストーリーが分岐したりするタイプではなく、読み進めていくタイプです。

【ビジュアル面】

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こちらのスクショのように、ドット絵で描かれている作品です。シーンはいくつかに限られ、種類としては少ないですが、見ておわかりになるようにその一つ一つが非常に丁寧に書き込まれていて、いつまで見ていても飽きません。ポイントクリック式なので歩き回る楽しさはありませんが、非常に上質な動くイラストを眺められる、といった感じです。私は定期的に起動して眺めています。

【ストーリー面】
ザ・サイバーパンクといった感じで、上記に上げたような要素がほぼ入っています。多分今回紹介した中で一番サイバーパンクしてます。

【個人的な感想】
ビジュアル面も最高ですが、個人的にはストーリーにやられました。作中で問題にされている"恐怖を消し去るシステム"の是非について、未だにふと考えてしまいます。答えのない問題にウンウン悩むのが好きな方にはぜひおすすめです。ローカライズもとてもしっかりしていますので安心。後、BGMも素晴らしいです。どういうジャンルなのかイマイチ説明しづらいのですが…Marketing Directorがイチオシです↓

(Steamでの自分のレビュー)

Cloudpunk

【大雑把な概要】
主にSteamで配信されている作品です。クラウドパンクという街で、配達屋をすることになった主人公を操作し、空中に浮かぶ車を駆って摩天楼を駆け抜け、荷物を届けます。合間合間にオペレータとの会話や受取人との会話でほんのりストーリーがあります。

【ビジュアル面】

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お手本のようなサイバーパンクです。街も人もすべてボクセルという立方体で描かれており、独特の味わいがあります。(時間は止められませんが)カメラを自由な方向に動かして撮影ができるので、そういう点でも楽しめます!

【ストーリー面】
まだ途中なので後日追記予定ですが、3~4時間程度触れた感じでは、主人公は社会的にあまり強くない立場ではありますが、大企業に反抗するみたいな感じではなく、主人公を含めそこに住む人々の日常、生活を体感できる感じです。

【個人的な感想】
クリアできていないのでストーリー面は追記予定ですが、ローカライズも概ねしっかりしており、サイバーパンクな街でのドライビングシミュレーターとしては満点で、HOVA(作中内の車)を動かしているだけで楽しいので、その点で気になった方は買いです。

RUINER

【大雑把な概要】
主にSteamで配信されているアクションシューティングゲーム作品です。上からの視点で、ポインタを動かして銃を使ったり、殴りかかったりして敵を片付けていく感じのゲームです。主人公は謎の女ハッカーの力を借りながら、さらわれた兄を助けるべく敵をボコボコにしていきます。かなりバイオレンスです。

【ビジュアル面】

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サイバーパンクでよく描かれる都市の中でも汚い方、下層の方の表現に力が入っています。こちらは一時的に休憩するホームタウン的なところで、ゲームの大部分を占める戦闘シーンでは

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こんな感じの工場っぽいところで主に戦います。今回紹介した中では、一番退廃的な雰囲気が漂っています。

【ストーリー面】
steamの説明でも書いてありますがとにかく暴力!!暴力!!です。主人公は無口なので強大な力に対して一方的に暴力でとにかく対抗していきます。哲学的なテーマはあんまりありませんが、反抗という点でかなりサイバーパンクしてると思います。

【個人的な感想】
今回紹介した中では、一番ディストピア感が強くドロドロしているタイプのサイバーパンクです。刺激的なので長時間はきついですがたまにこの沼に浸かりに来たくなる感じのゲームです。ちなみに平沢進さんが2曲音楽提供をしており、その点でもアングラ的な雰囲気が強いですね。こちらはそれとは別のゲーム内のサントラです↓

VA-11 Hall-A

【大雑把な概要】
Steamで配信されている、ADV作品です。他にもPS4などコンシューマ機器に移植されました。この中のインディーズだと多分一番有名かもしれないですね。バーテンダーの主人公(女の子)が、客をもてなしいろんなカクテルを入れて話を聞くゲームで、出すカクテルによって客との会話が変わります。キャラクターのビジュアルの雰囲気が日本のアニメキャラクターとかなり近いので、とっつきやすいんじゃないでしょうか。

【ビジュアル面】

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ゲームは主に上記のような画面で進行し、この画面と自宅しかほぼない(たまにイベントなどで違う景色が描かれることがあります)ので摩天楼を眺めるような時間はありません。その点だけで見るとサイバーパンク度はちょっと低いですが、UIが非常に素晴らしいです。例えば出勤の合間に挟まれる主人公の自宅のシーンでは、この様に主人公のスマホを直接見ることができ、

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左上のD!をクリックすると、

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まるで直接掲示板にアクセスしたように、この様に中身までしっかりつくってあります。この他にも基本的にアートワークはとても魅力的です。

【ストーリー面】
アンドロイドなどは登場しますが、それに対する哲学的な悩みだとかそういうのは一切なく、この世界に住む人々から色々話を聞いて、みんないろんな生活をしているんだなあ、と感じるゲームなので、いわゆるパンクな要素はストーリーにはないです。〇〇一昨日以来来てないけど元気かな、と思っていたら、落ち込んだ様子でお店に来たので、いつものカクテルを出してあげる、みたいな。例えばそこから陰謀が判明し…とかではなく、このゲームはお悩み相談で話を聞いてあげるだけです。

【個人的な感想】
ローカライズはとてもしっかりしていてほとんど日本のゲームみたいに遊べますが、言い回しが日本ぽくなくて?となる場面もちょいちょいありました(翻訳が雑なわけではありません)。作者がベネズエラの方だそうで(IGNのインタビュー)、(私達にとっての)非日常の中の日常がうまく描かれている作品だと思います。ステラ・星井とドロシーがすごくかわいいです。また作中でほぼ常にジュークボックスをいじることができ、様々な音楽が入っておりましてそのどれもがイカしてます。A Gaze That Invited Disasterとかいいです。

Neo cab

【大雑把な概要】
主にSteamで配信されている、ADV作品です。自動運転が一般化した世界で、ほぼ絶滅した「人が運転するタクシー」をして働いている主人公になって、乗客と会話し、友人を取り巻く謎を解明していくゲームです。どの乗客を乗せるかを毎回選べて、一周で全員を乗せることはできないので「今日乗せなかったあの人とはどんな会話ができたんだろう」と思いを馳せるのも楽しいです。また、主人公は自分の心理状態を色で表すリングをつけていて、それによって選べる選択肢が変わったりします。

【ビジュアル面】

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サイバーパンクっぽい雰囲気は楽しめますが、ほとんどこのような乗客との会話画面で進行するので、ビジュアルを楽しみたい人には物足りないかもしれません。人物の顔もザ・海外って感じです。

【ストーリー面】
結構サイバーパンクしてます。自動運転を仕切っている会社はとてつもない大企業で、主人公はコイツが嫌いです。しかしこの企業に反抗することがストーリーのメインではなく、乗客とのままならない会話を楽しむほうがメインです。

【個人的な感想】
4時間くらいあれば一周できるくらいのボリュームです。ローカライズはとてもしっかりしており、主人公の手帳の手書き文字までしっかり日本語で素晴らしいです。ただ、会話の言い回しがやはり海外なのでたまにつまづきます。サイバーパンク世界でのタクシー運転手シミュレーターとしては優秀ですが、全体的なストーリーはそこそこな印象でした。体験版があるので、やってみて気に入ったらサクっといかがでしょうか。

Cyberpunk2077

【大雑把な概要】
ウィッチャー3を開発した会社による、8年(&度重なる延期)をかけて作成された、オープンワールドFPS(今の所オンラインはなし)のゲームです。1988年にアメリカで発売されたTRPGであるサイバーパンク2.0.2.0.が元ネタで、そこの設定がたくさん出てきますが、知らなくても大丈夫です(知っていたほうがもちろん楽しいとは思います!公式のどこかに軽いあらすじがあった気がします)サイバーでサイコなナイトシティで、チンピラを狩ったり、巨大企業の陰謀を垣間見たり、チンピラを狩って装備を剥ぎ取ったり、バイクで夜の街を駆けたり、チンピラの脳を焼くゲームです。

【ビジュアル面】

百億満点!!!!!!!!!!!!!

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いたせりつくせりです。感無量です。一生写真撮れます。風景が素晴らしいのは言うまでもありませんが写真モードが本当に素晴らしいです!!
・時間が止まる(煙とかは動きますが、人は止まります)
・もちろん視点は自由に動かせます
・時間帯もメニューからすぐに変えられるので夜景も昼も思いのまま
・被写界深度やF値、視野角、色収差、などカメラ的なアレがいじれます
・主人公の立ち位置や角度をある程度の範囲ならカメラモード中でも変えられるので、歩いて微調整の手間が少ないです
・主人公のポーズが色々と用意されていて(立ちポーズだけでなく銃をジャンプしながら撃つなどもあります)撮りがいがあります
ステッカーや画面フィルタ、飾り枠などができますがこれの操作性がちょっと悪いくらいで、もう文句なしです。
もちろん背景は掲載の通りどこを見ても憧れのサイバーパンクの世界が広がっていますので、街を歩きながら写真を撮っているだけで永遠に遊べます。写真が楽しすぎてクエストにたどり着けないです!

【ストーリー面】
もう何も書かなくてもよいくらいサイバーパンクのお手本です。クリアご追記します。日本人や日本企業がたくさん出てくるのがいいですね。

【個人的な感想】
後追記します。一言言えるのは、サイバーパンクが好きなら買って損はしません。ただバグが多いので、もう少し修正を待ってもいいかもしれません。

Stray

【大雑把な概要】

サイバーパンクな街に迷い込んだ野良猫ちゃんが、故郷に帰るために手がかりを探してフィールドを探索したり、機械のような人間のようなモノとコミュニケーションしたりするゲームです。

【ビジュアル面】
言葉は、いらない………………生まれてきてくれて、ありがとう………………………

かわゆす

もう少し真面目に書くと、「絵」として非常に美しく、どこでスクショをとっても絵になります。また、空気感を感じさせるのが非常にうまいです。ものすごく広いわけではありませんが、密度がすごいという印象。ただ、若干怖い感じのエリアがそこそこあるので、ホラーが苦手な人にはちょっときついところがあるかもしれないです。

【ストーリー面】
長めの短編小説や、映画一本見終わったくらいのボリューム感のあるお話です。どんでん返しや張り巡らされた伏線などはあまりありませんが、サイバーパンクという作品に求められるような要素(ロボ、幸福とは、生命とは、なんやらかんやら)は個々は小さいながらもすべてを用意してくれている印象で、綺麗にまとまっており、満足度が高いです。しっかりしたコース料理を食べた感じで、おなかパンパンではないけど、充足感がある感じかな…また、主人公がねこちゃんなので、ストーリーは覗き見る感じという印象が強く、それがイイ感じの気楽さというか、いい意味で淡々とした感じで重くなりすぎていない感じでした。激しさや重さを求める場合にはちょっと物足りないかも。

【個人的な感想】
サイバーパンクに何を求めるかによりますが、個人的には、サイバーパンクという要素を量・質ともに非常にバランスよく含み、綺麗にまとめたゲームで、初心者入門にも良いし、サイバーパンクに飢えている者たちにもかなり高めの満足度を与えてくれる、めちゃくちゃ優等生サイバーパンクゲームという印象でした。敵となる生物がきもいってのとちょっとしたホラー要素以外はもう万人にお勧めできる最高のサイバーパンク雰囲気ゲームです。生きててよかった。

SANABI

サイバーパンクといえばネオンですが、韓国語のはこういう作品では結構珍しい印象。イカす

プレイ中、今のところ音楽、ストーリー、グラフィック、全部最高です。クリア次第追記します。


(これからやりたいゲーム)

VirtuaVerse

ポイント&クリック式のアドベンチャーゲームだそうで、ドット絵のビジュアルが大変かっこいいので気になっています。日本語レビューが書かれたら買ってみようかと思っております。

Dex

買ったけどできてない作品です。ビジュアルがかっこいい!プレイできたら追記予定です。

クーロンズ・ゲート‐九龍風水傳‐

1997年にPS用ソフトとして発売された作品です。群を抜いたアングラ感が凄まじいです。最近VR版が出ました。環境が整ったらぜひ挑みたいです。

加えて、なんと続編が制作進行中だそうです!Twitterにこんな動画が上がっています…待ち遠しいですね!

Ghostrunner

The Ascent

ANNO: Mutationem

ドット絵3Dです。日本語も対応予定で、キャラクターのビジュアルが二次元寄りでカワイイ。

Codename:SYN

2021年発売らしい、PCとコンソール向けのオープンワールドゲーらしいです。開発が中国の会社(テンセント)なおかげか、街並みのアジア感が強く出ていて、またキャラクターも日本のアニメよりというか、リアル系だけど普通に可愛い。しかし残念ながらFPSらしい…

Nivalis

https://store.steampowered.com/app/1488490/Nivalis/


Vigilancer 2099

浪人 2072

Keyword 2: Nightfall


開拓方法(メモ)

steamのサイバーパンクタグを回ったり、キュレーターのオススメを見るのが一番いいですかね。海外版wikiにはこんなページも有りました。

あと、ゲーム情報サイトで定期的に検索するのもよいですね。私はAUTOMATONというサイトをよく見ています。


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