無期限休講 Day45「それぞれの輝き」

こんにちは。田中素子です。

昨日は、音楽教室を主宰されている先生方とのオンライン飲み会でした。その内、何人かは、このコロナ期間に、私が個人セッションをさせて頂いている先生方でした。

実は以前より、回りにいる先生方の悩みを聞いていて、違和感を感じていました。

集客が難しい。

年々、入会者が減っている。

やる事が多すぎて広報に手が回っていない。

それは本当の悩みなのかなぁ、と疑問に思っていました。

一方で、Instagramで私の教室をフォローしてくる他の音楽教室の投稿を見ていて、こちらにも違和感を感じていました。同じ様な投稿の仕方、同じような誘導方法、同じ様なフォロワー。

これは、誰かに一括で同じ指導を受けているから起きる現象ではないでしょうか？真面目な音楽講師達は忠実に言うことを聞いている様で、結果的にどこも同じような投稿が上がっているので、教室ごとの見分けがつかなくなっています。

最初は、フォローしてくださったアカウントに対してフォローバックしてましたが、何故、知らない音楽教室同士ばかりでフォローし合わなきゃいけないのかも理解できなかったし、目に入る投稿が同じようなものばかりなのにもうんざりしていたので、リアルで知らない方は全部フォローを外しました。

そうしたら、今度は身近な教室主宰の先生方が、教室コンサルに何十万円払ったとか、ホームページを何十万円かけたのに集客が落ちてしまったなどと言い始めていました。

「悩んでいることの本質はそこではない気がする...」という違和感を感じながら、いつかそういう先生方の相談事にきちんと向き合う事をしたいと思ってました。

今回のコロナ自粛生活の最初の頃に、オンライン飲みをしたアーティストの方にその話をしたら、

「それ、明日からでも始めた方がいいよ。素子さんのアドバイス聞きたいと思っている人、多いと思う。」

と言われ、自粛期間、膨大に時間があって、しかもオンラインでもできるなら、怖がらずに思い切って始めてみようと、無料で協力をお願いできる方を呼びかけてみました。

まずは、5名の方でそれぞれ5回ずつのセッションと決めていましたが、すぐに5名の方が集まってくださいました。

最初の2回はとにかくしっかりと話を聞いて、その上でここをもっと掘り下げて聞きたいと思う事を書き出してくる宿題を出して、更に掘り下げていきました。

何を掘り下げたかというと、

あなたは何者で、何に価値を感じていて、何を生徒さん達に授けたいと思っているのか

ここが見えないと、やり方や数や見栄えに追われて、本質を見失います。ホームページをつくってもブログを書いても、SNS投稿しても、上滑りした内容になってしまうのです。

意外とその核はご本人より私の方が早く発見できました。本人は当たり前すぎて、見つけにくいのだと思います。

ようやく、本人の口からその核となる「こういうことをやりたい。こういうことを生徒さんに授けたい。」という言葉が出て、それを進めていくための話に移行していくと、表情がパァッと変わって、夢をたくさん語り始めてくださったり、ホームページを更新されていたり、新しい分野のことを調べていたり、積極的に変わり始めました。

昨日はそんな喜びの感想も飛び交っていて、私自身がすごくすごく嬉しかったです。

それで、確信しました。私は、プロデュースをすることが好きです。自分の教室も、先生方の特性も、こども達に授ける教育も、教育方法も、人を輝かせる仕組みをつくることが好き。

そうやって、それぞれの人の才能が発揮されて、心から笑っている人達に囲まれている事が、幸せで幸せで仕方ないのです。

自粛生活の新しい挑戦。私の新しい軸に成長させていこうと思います。

田中素子