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ギター歴3年以内の人がスウィープを練習しない方が良い3つの理由

いっくら練習してもスウィープが綺麗に鳴らない!ぐちゃぐちゃになる!って悩みありますよね?

1.みんながかかえる悩み

スウィープ・ピッキングは、テクニカル・ギターが好きであれば誰もが憧れるテクニカルな技。分散和音(コード・トーン)をスピーディーでかつ音飛び激しく演奏し、視覚的にも派手な左手の動きなど、体得したい要素が満載なテクニックですよね。

80年代ハイテク・ギターの“シュラプネル”というレーベルからデビューしたギタリストたちは、かなりの率でスウィープを多用させました。 ヴィニー・ムーア、トニー・マカパイン、ジェイソン・ベッカーなどが代表的ですね。

あれから30年経ち今では当たり前のように7弦8弦でもスウィープはバシバシ演奏で多用されていますね。

そんなスウィープを誰しも一度は憧れてチャレンジするのですが、どんなに練習しても上手くならない。雲をつかむかの如く・・・

「何に集中して練習すればいいのか?すら分からない」ってことになりますよね?

左手のフィンガリングが悪いのか?

右手のスウィープ・ピッキングがおかしいのか?

右手と左手のタイミングがあってないのか?

どんなに気にしてスウィープ練習をしてもノイズだらけになってしまう・・・。

「やっぱりテクニカルなスウィープは難しい。私には向いてないんだ。」

ってあきらめる人が多いでしょう。そうなんです、じつはこれ私の言葉なんです。ギター歴2〜3年の頃に一度スウィープをあきらめているのは私自身なんです。

2.私が意識する3つのこと

1オルタネイトでスケール練習をする

スウィープなのにオルタネイト??って思うでしょうね(笑)じつはスウィープで最大の難点はリズムが狂うことなんです。左手右手のリズムが狂うから余計なノイズが出るんです。
だからまずフレーズの符割り(リズム)を理解してスケールなどを1音1音正確に弾けることが重要なのです。16分音符なのか?6連符なのか?しっかり符割りを理解できるリズミカルなギタリストになることの方が最優先なんです。


2カッティングを練習する

オルタネイト・ピッキングの延長にもなりますが、カッティング・プレイはギターで最もリズムの練習ができるプレイの1つです。身体にリズミカルなグルーヴ感覚を養うのに最適です。またカッティング・プレイでしばしば登場する”ブラッシング”という音を左手でミュートする感覚が、スウィープ時の左手でのミュート感覚に近いことからノイズ対策の経験が得られます。


3コード・ストロークを練習する

アコースティックギターでの弾き語りで登場するような「ジャン・ジャ・ジャーン」みたいな弾き方とか「ジャラ〜ン」ってコードを鳴らす弾き方ってありますよね?

あのような弦をジャカジャカとタイミングを少しズラして”撫でて弾く”感覚が、スウィープ・ピッキングの右手の感覚やピッキング軌道と非常に似ているのです。

以上のことから、いきなりスウィープに挑戦して変な癖が身についてしまい、ギターの上達を妨げるというよりは、ギター歴3年未満では、オルタネイト・ピッキングをしっかり身につけ、1音1音しっかり弾くリズムに強くなり、コード・ストロークやカッティングでノイズのミュートやピッキングの軌道を意識できるギタリストになることをオススメします。

3.それでもできないときは?

「自分のプレイを録音して聴いてみる」とリズムが悪いところやフィンガリングの苦手なところをよく理解できて上達スピードが上がります。
また「自分のプレイを録画する」のもピッキングやフィンガリングの癖がよく分かり、練習の参考として大いに役立ちます。

それでも自分のプレイを自分で判断するのには時間も労力もかかります。しかも、もし間違った方法で練習していたら、後戻りできないほどの悪い癖が身についてしまいます。そんなときは、分かっている人に聞いちゃうのが一番手っ取り早いですよね。ギター経験豊富な人に教わってしまいましょう。

私たちの道場ではこのような悩みを解決できるオンライン講座をご用意しております!

4.おわりに

いかがでしたでしょうか?

是非今度からスウィープはフレーズの符割り(リズム)に注意して練習してみてください!


この記事の作者

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ギタリスト 小林信一

1995年からTVやCMソングのギター・レコーディング、作曲・編曲、採譜などのスタジオワークをきっかけにプロとして音楽活動を開始。自身のヘビーロックバンド“R-ONE”での活動を機にESP・SCHECTERギターのモニターとして7弦ギターの開発に協力。2000年から音楽学校MIジャパンのギター学科GIT・全国特別講師。

<Guitar雑誌連載>
『Young Guitar』誌の「七弦の星」連載(2002年3月〜2005年10月)
『Guitar Magazine』誌の「月刊☆地獄通信」連載(2007年5月〜2010年10月)

<Guitar教則本>
「地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ」(2004年)、「天國のギター・トレーニング・ソング」(2010年)などギター教則本のベストセラーを19冊執筆。台湾語、中国語、韓国語にも翻訳され、海外20万部、日本国内30万部。
2007年地獄本シリーズの著者、NOV(Vo.)、MASAKI(Ba.)、GO(Dr.)によるスーパー・バンド“地獄カルテット“を結成しアルバム4枚発売。
2010年〜2017年、上海Music China出演。中国の各20都市以上をクリニックツアー。
2010年ソロ・アルバム『ネクタイ地獄』。台湾盤、中国盤も発売。

2015年ソロ・アルバム『ミニ地獄』。
2017年横関敦氏とのユニット『ジェット地獄』。韓国盤も発売。

<Game Music楽曲提供>
●『GuitarFreaksXG2 & DrumManiaXG2』「ゲームより愛を込めて」●『GITADORA GuitarFreaks & DrumMania』「Hyperseven type K」●『GITADORA Tri-Boost』「輪廻転生」
●『CytusII』「Samurai」
●『VOEZ』「Tsuioku」
●『Deemo』「Sairai」
●『Cytus』「To Further Dream」

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