2019 best album

映画に続いて音楽のベストも出しておく。今年はベスト20まで選出してみた。以下そのリスト。

20.KANYE WEST『JESUS IS KING』


19.Vampire Weekend『Father of Bride』

18.BROCKHAMPTON『GINGER』

17.H.E.R『I Used To Know Her』

16.KAYTRANADA『BUBBA』

15.French Montana『MONTANA』

14.kohh『UNTITLED』

13.Nick Cave『Ghosteen』

12.Flying loatus『Flamagra』

11.JUCKBOYS、Travis Scott『JUCKBOYS』

10.Tom Yorke『ANIMA』

9.小袋成彬『Piercing』

8.Kevin Abstract『ARIZONA BOY』

7.Daniel Ceasar『CASE STUDY 01』

6.Daichi Yamamoto『Andless』

5.Rex Orange County『PONY』

4.DaBaby『KIRK』

3.Tyler, The Creator『IGOR』

2.JPEGMAFIA『All My Heroes Are Cornballs』

1.Lana Del Rey『Norman Fucking Rockwell』


今年は映画に続き、音楽もそれほどの思い入れを持った作品は少なかったが、1の過去のアメリカへのレクイエム、未来へのアップデートと、2の中毒性が個人的にはグッと来た。JPEGMAFIAは聴くドラッグ。それらを抜けば、3は今年のヒップホップアルバムでも客観的に見れば圧倒的ベストだろう。4の堂に入った感じと5の新しさも印象に残る。映画に続き、国内作品が相も変わらず全然入ってこないが、国内ラップアルバムだとDaichi Yamamotoの6が個人的にはベスト。参加アーティストの意外性も含め、国内シーンにありがちな内にこもった感じが、年末に見たリリースライブも含めて、全く感じられなかったのが良かった。R&Bアルバムとして最高な7、BROCKHAMPTONの新譜、パフォームと同様に最高だった8も。Kevin Abstractのラップの聴き心地の良さ。9の小袋成彬は『Blonde』以降感も感じつつ、日本語をなるたけ使って新しい音、リズムを開発しようとしている感じがうかがえる。『Gaia』を永遠リピートしていた12月後半。10はnetflixで公開された、ポール・トーマス・アンダーソン監督の新作短編も含めてよかった。夜が更けていくにつれて沈んでいく感覚。

10位以下のコメントは長くなるので割愛するが、JUCKBOYのハーモニー・コリンのジャケ写最高すぎじゃね、とか、ニック・ケイヴの新譜の安心感や、kohhの苦悩を浮き立たせた新譜、カニエ・ウエストの話題性など。『JESUS IS KING』の時点で振り切ったなと思っていたら、その後のSunday Service Choir『JESUS IS BORN』でさらにゴスペルアルバムとして完成されすぎていて驚いたのは記憶に新しい。

あと、割とほかの人のリストで目にするBilly Eilishやカネコアヤノなどを入れてないのは、単純にアルバム単体として個人的にあまりはまれなかったからだ。曲単体としての良さや、アイコン性は十分にあると思うが。話題になった中では、小沢健二の新譜も、その更新自体があまり更新されてない感じ、どうあがいても『LIFE』を乗り越えられていない感じがしてあまり乗れなかった。

因みにベストソングを出すとしたら、圧倒的にFrank Oceanの2曲。彼の音楽だけで四半世紀やっていけるとすら思った。『DHL』の何物でもなさ、そして『In my room』の切実ないい曲っぷりに泣く。一応ベストソング30をプレイリストでまとめてみたので貼っておく。

2019の音楽に関してはこんな感じだ。20やら30やら半端な数字なのは、完全に50も100も出す気力もない、そもそも音楽に関しては全然にわかで、多分重要なやつを聞いていない/知らない、が故の怠慢である。引き続きディグしていくしかない。来年はさらにライブやクラブに足を運びたいとも思っている。音楽も10年代ベストをやろうか迷っているが、正直やるとしても映画みたいに100は出さないかなという気がしている。ではまた。

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