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楽譜ショップオープンまでの道のり②楽譜の値段についての想い

①はこちらです↑


ショップオープンにあたり、決めなければならない事のひとつに「値段」があります

値段=そのものの価値

これが決められなくてのびのびになっているということもひとつ、理由としてあります

難しいです
自分の書いたものに自分で値段をつけるって

いっそのこと無料配布したほうが気が楽だし沢山の人に手に取ってもらいやすいだろうなと思います

でも、今まで音楽を仕事にしてきた中で培ってきた経験から、今回の楽譜ショップには私なりの想いがあるので今のところ楽譜を無料提供する予定はありません

その想いとは、

まず第一に、

価値のないものだと自ら証明する事(無料提供)だけは避けたい

何でも安くときには無料で手に入る物が多いこの世の中で、作曲者の手書きのオリジナル楽譜にたとえ需要が無かったとしても価値がないものではないと自分自身で認めてあげられるような物をこれから先も作っていきたいし、クオリティを下げる事なく続けていくため、また自らに責任を課すためにもそれは必要不可欠なものだと感じている。

第二に、

悪事を働く人たちや文句を言いたいだけの人たちから自分の作品を守りたい

無料、またはすぐに手が出せるような値段にしてしまうと人を困らせたり嫌な思いをさせる事に生き甲斐を感じている人たちの格好の餌食になってしまう。形あるものを売る事の何が怖いって意図せずこういう人たちの標的になる事だ。それは今まで積み上げてきた人生を一瞬にして壊されるような行為。誰でもいいから目立ってるやつを困らせてやろうと企む人たちもお金を出してまでわざわざ嫌がらせをするような人はまずいないだろう。もしいたとしても、結果として困らせたい相手が経済的に潤ってしまう。自分の大切な作品を守るための防衛策としても、値段をつけることを役立てたいと思う。

第三に、

オリジナル作品の楽譜販売をしている作曲家の人たちやこれから販売をしようと考えている若い音楽家の人たちの迷惑にならない値段設定にしたい

幾ら自分で自由に値段設定が出来るとはいえ、やはり相場は知っておくべきだろう。高過ぎても安過ぎても良くない。ひとつ言えるのはアレンジ作品ではなくオリジナル作品であるということ。とてもじゃないが自分のオリジナル作品の楽譜を小学生のお小遣いと同じような値段で世に出す事は私には出来ない。かといって住んでいる地域の最低賃金(時給)で換算したら自分でもビックリするような高額商品になってしまう。
オリジナル作品の楽譜を世に出す、しかも後ろ盾も何もない状態で。リスクゼロとは言えないと分かっているし始めたことを後悔することもあるかも知れない。それでも、とてもゆっくりなペースになったとしても、長いスパンで見て私はYouTubeにアップした曲だけでもダウンロード販売という形でピアノを弾く人たちに手に取って弾いてもらえたら嬉しいと思っている。販売に伴うトラブルや不安な事を充分に想定したとしてもその気持ちの方が勝っているし自分自身作曲家として大切にしたい気持ちでもあるので、今年中に販売をスタートさせたいと思っている。


そして最後に。

オープンしてみてひとつも売れなかったとしても楽譜ショップは倒産する心配もないし、どこかからか借金したりする必要もない
またオリジナル作品の楽譜たちはどうしても売らなければならないものではないし、売り上げのために納得のいかない値段設定にする必要もない

私のピアノ曲の楽譜を手にしたいと思ってくれる人たちにはむしろ感謝の気持ちしかなく、音楽そのものの価値など気にせず、そして世の中に悪い人が存在せず、誰もが著作権を理解し作曲者を尊重し作品が傷つく事無く未来永劫そばに置いてくれる、と言うのなら無料配布させて頂きたいというのが本音。出来るなら本当にそうしたい。

しかし、それは出来ない
というか、やっちゃいけない
私はプロフェッショナルな人たちのボランティア演奏も心のどこかで賛成出来ない気持ちがあります

誰かが始めたから今こうなっていると言いたいし、誰かが無料で良いと言ったからこうなってるんじゃないかと言いたくなった場面が今までの音楽人生の中で少なからず何度かあった

その「誰か」に私はなりたくない
音楽を生業として生きている人たちの生活を脅かすような事はしてはいけないとやはり思う
どんなに小さな事であっても

特にこれからを生きる音楽家の人たちに、音楽でも生活できる、音楽の価値を対価として頂く事が出来ると実感して欲しいしそういう世の中になって欲しいと切に思う

自分の都合で無料にしたりボランティアで引き受けるのは結果として周りの同業者にに迷惑をかけることになる

オリジナル曲は自分と人とを繋ぐ開放のドア

楽譜はオリジナル作品や音楽そのものの価値を下げないための鍵付きのドア
だと、私は思っています


長くなりましたが楽譜ショップの値段について思うところは以上です

読んで下さりありがとうございました♪





music chocolate



じゃあ結局幾らで売るんだよ、って結論が無いじゃん!て思いますよね…。だってこれを書いても具体的な数字はまだ悩んでます!調べ抜いてオープンギリギリに決めます!それほど難しい事なんですよ、私にとって…。

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