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サクリファイスの読書感想文

まず、推薦図書にしたかったんですが読書感想文になってしまいました。という事で気を付けなければならないのはどこまで内容を話していいかという事である。
個人的にまずいと思うのは「大どんでん返し」等があるという事や物語の核心に触れる内容を紹介しないということ。他の方も気をつけて欲しい。
この「大どんでん返し」がありますよの一言で読んでいていつ来るんだとかかなり気になってしまう。
出版社も同様で本を売りたいがために本の帯でのネタバレはやめてほしい。見なければいいという考えもありますが帯は嫌でも目に入ります。
ページを捲る手が止まらない等の宣伝でつまらなかった場合は本当に腹が立つ。金返せレベルですかね(笑)そういう該当作品についてはリクエストがあれば回答します(^○^)

今回読書推薦したい作品は「サクリファイス」 近藤史恵 著です。サクリファイスは犠牲という意味です。
サクリファイスシリーズと呼ばれている3作品の第1作目ですが1作毎に完結するため、1作目が面白いと思った方は2作目(エデン)、3作目(スティグマータ)も面白いですが1作目が個人的には1番面白いです。
番外編のサヴァイブや外伝のキアズマも面白いです。なんでサクリファイスを手に取ったかというと1年に1回、実家に帰省した際に読書好きな父親の本棚にサクリファイスがあった。その時は全く読まずタイトルだけは覚えていた。父親の本棚になければ今頃読むこともなかっただろう。前置きが長くなって申し訳ありませんでした。

まず、どういう話かというとロードレースの話です。ロードレースなんてルールも知らないし、興味も無いという方がいると思いますが、そんな方でも説明がわかりやすく小説を読むのが初めての方でも読みやすいです。
ロードレースとは舗装された道路を自転車で走り、ゴールの順番や所要時間を争う競技とのこと。(ロードレースwikiより)
弱虫ペダルという漫画やアニメを見たことがある方はサクリファイスが楽しめると思います。
作者の近藤先生は女性でロードレースの大ファンとのこと。作品中にはたくさんの愛が詰まっています。
登場人物についてはメモしておいた方がわかりやすいので紹介しておきます。
主な登場人物 チーム・エッジのメンバー
一人称はぼくである23歳の主人公のチカこと、白石誓(しらいし ちかう)
主人公と同じ年であり、大学を卒業したばかり。平坦な道が得意な伊庭和実(いば かずみ)
チームのエースであり、無口で皆から恐れられており、日本を代表するベテランクライマーである33歳の石尾豪(いしお ごう)
チーム最年長の36歳の丸眼鏡の頼りになるキャプテン赤城(あかぎ)
どの人物もキャラが特徴的であり、性格もハッキリしているためこの点は非常に良いです。チームのために犠牲になってチームの誰かを優勝させるという事が目標になってきます。
例えばチームの1人が前に出て風よけになります。その後ろにもう1人がくっついて力を温存する戦法など。
このサクリファイスという作品はロードレースのリアリティをひしひしと感じ、ロードレースにはこういう駆け引きがあって、こんな思いがあったんだと自分の知らない事が本当に多くて勉強になりました。
読み終わると喜怒哀楽、色んな感情をかき立てられ、他人に勧めたくなる作品になること間違いなしです。ぜひこの作品を読んでチカたちとロードレースの旅に出て欲しいと思います。

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