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新譜レビュー(10-FEET)

『シエラのように』(2020年10月14日発売)

はじめに

 前作『ハローフィクサー』から約1年3ヶ月ぶり、19thシングルとなる今作は「自分が一番しんどい時や寂しい時に聴きたい唄、音楽、を作れたと思います。なので明るい事だけを唄ってません。でも暗い所から明るい所に向かって行く人の姿を描いた唄です」(原文ママ)とVo.Gt.のTAKUMAも語っているように、新型コロナウイルスによって日常が日常では無くなってしまったことについて書かれた作品であると考えられる。

 今回私は、初回生産限定盤(京都大作戦2019DVD付き)を購入した。

01.シエラのように

 今作のタイトルにもなっているこの曲。曲調は『SEE YOU』のような印象があり、10-FEETの優しい部分が全面的に出ているなという印象。

 3曲とも共通しているのが、「変わってしまった」「変われるかな」と、人間の変化について書かれている。コロナ禍で変わってしまった日常、人間関係、音楽シーンその他諸々について、それでも受け入れて前に進まなくてはいけないのかも知れない。

02.彗星

 一曲目とは対照的に、早いBPMで爽快に歌い上げた一曲。

 「本音で向き合わないと意味がない」「それで傷ついたとしてもそれは悪いことじゃない」という、TAKUMAの本音が垣間見える。1曲目が大人らしかった分、こちらの青春パンク感がより一層本音のように聞こえてしまう。

03.あなたは今どこで誰ですか?

 2曲目と同じかそれ以上にBPMかつ、約1分というショートチューン。

 「忘れていく 忘れていく」という歌詞にもあるように、「人は「変わってしまう」生き物だから、いい事も悪い事も忘れてしまうよね。」という曲。
 すごく切ない。。

「「「はやく10-FEETのライブに行きたいっっ!!」」」

 

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