「月1贅沢」スーパー銭湯

お風呂が好きだ。自宅でも真夏でも欠かさず湯船につかる。
正直まったく泳げないし水は怖い、
なぜそれが「お湯」になった瞬間、こんなにもここちよくほんやりしたものになるのか、その謎を探るため、今日も私はスーパー銭湯へと赴く。

そんな訳で月1で夫婦でスーパー銭湯に行っている。
2人で行くので金はかかる。
入浴代 950×2
ランチセット 700×2
顔そり代 1500×2
計6300円   高い、さすが月1贅沢の金額である

まずはランチセット、これは安い。好きなどんぶりにミニ蕎麦、ドリンクがついてこのお値段である。そばつゆを飲みながら壁にかかっているテレビを見る、ああ贅沢だなあ。
隣のおじいさんは昼からビール片手に刺身などたしなんでいて、おお贅沢だねえ!と心の中でエールを送る。

その後別れてお風呂場へ、特に待ち合わせ時間などは決めない。
いつも行っているスーパー銭湯は電気風呂・冷水風呂・打たせ湯・露天風呂等
ザ・というおももちのラインラップがそろっている。
そしてなんといっても私が好きなのは外にある「寝湯」である。
その名の通り、寝っ転がって湯を浴びる。
外で裸になってしかも寝っ転がれて、風も少し吹き、遠くからはオルゴールのJpop等が流れ、もうそれはそれは心が整うのである。
整った後は同じく外にある壺湯に入る。2.3回に1回は隣の壺に入っている見知らぬおばあさんから話しかけられる。すっぴんで文字通りの裸、なのに話しかけてくる、ということは私が本当に根っこから話しかけやすい人材なのだな、と強く思う。まあ話しかけずらいよりはいい。

お風呂から上がったら併設の床屋さんで顔そりである。
ふわふわもこもこの泡を顔面にのせられ、気分はもう最高潮。
毎回担当?のおじいさんは、とても慎重に私の眉毛をそろえてくれる。
私の眉毛を私より大切に扱ってくれるのは世界でこのおじいさんくらいである。
念入りに化粧水と乳液をはたかれ、つるぴかになった私は、そのままお休みどころにダイブし、畳の上で本を読みながら、相手を待つ。たまに遅すぎて寝たりもする。極楽である。

私の贅沢はずっとこのままでいいな、と思う。
月1回お風呂に行って、ほんやりとして帰る。
そんな人生が続くといいな。

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