庵野秀明とティファニーで朝食を
庵野秀明の実写映画『式日』(2000年)は赤い傘さす少女と主人公の岩井俊二の恋愛物語である。
シネスコがメインであり、真に庵野のシネスコ構図の精練さを伺える。その一方で本編は長く、語りも多く、無駄も多いのはこの時代の邦画にありがちで、庵野の実写映画「ラブ&ポップ」(1998年)も現代からすると評価に困る。
結局「式日」の出来不出来を聞かれると見るに耐えないと答えてしまう。岩井俊二がとことんキモくて私なんかはずっと笑い転げていた次第であるが。ただこの映画で庵野秀明がやりたかった