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British Bake Offで学ぶ英語表現Season 1⑤ soggy bottom, downtrodden

ブリティッシュベイクオフは、イギリスBBCの番組で、
毎週テーマに従って参加者たちがパンやお菓子を作り、
お菓子作りのプロ、メアリー・ベリーMary Berryさんと、
パン作りのプロ、ポール・ハリウッドPaul Hollywoodさんが審査し、
勝ち進んでいくベイキングコンテスト番組です。
このnoteでは、番組の中で作られた課題などを紹介しながら
参加者や審査員の言葉の中から英語表現をピックアップし、
ご紹介していきます。
(注: 写真はできるかぎりBBCの公式レシピから載せています)
(注2: 著者はベイキングは全然できません、
番組で言っていたことをそのまま載せています)

https://www.bbc.co.uk/food/programmes/b013pqnm/recipes

今週のテーマ:Pastry


課題①: Signature savory pie

最初の課題は毎回参加者が自由に自分のオリジナルレシピを披露します。
今週のテーマはペイストリーです!
平たく言えばパイです!

pastryとは小麦粉に油脂、砂糖、ベイキングパウダーなどを混ぜて
練って伸ばして作る生地を使ったお菓子、ということです。
層状にすればパイ、クロワッサン、デニッシュみたいになるし、
タルト生地もペイストリーの一つになります。
大きな意味で言えば甘い焼き菓子や菓子パン、
全般を指してペイストリーとも言えます。
フランス語のpâtisserie「パティスリー」から来ていて、
いわゆる「パティシエ」patissierといえば
このパティスリーを作る人、ですよね。

この週は主にパイづくりの勝負!
いやーパイって難しいですよね。
冷凍のパイ生地しか使ったことないですけど。。。
それでもそこが生焼けになっちゃって失敗するのに、
生地から手作りするんだから大変ですよ。

最初の課題はsavory pie、甘いのじゃなくておかずパイですね。
肉や魚、野菜を中に入れてパイで包んで焼きます。

Traditional chicken pie

英語表現①: soggy bottom

パイウィークで絶対に絶対に避けたいもの、
それがsoggy bottomです!
「下側がべちゃべちゃになってること」です!
こういう器に入れて具を入れて焼くタイプのパイで
もっとも起こりがちなんですよね~これが恐ろしい!
ベイクオフを見ながら何度soggy bottomを聞いたことか。
メアリーさんもポールさんも、
絶対にパイの底をチェックします。
底までカリっとパリッとサクッと焼けてないといけないんですよ。
soggy bottomを防ぐためには
具を入れずに生地だけを先に焼いておく、
空焼きをしないといけないんですね。
今度アップルパイを作るときは私も空焼きしようと思います。。。

英語表現②: bland

これは「味がない」「味が薄い」という意味です。
これもかなり言われたくないですね、
特にsavoryの時は具材にしっかりと味付けをする必要があります。
ブランドバッグ、とか言うときのブランドではありません。
それはbrandです。
こういうのややこしいですよね。
自分で発音するときには「r」と「l」をすごく大げさにやらないと
相手には同じに聞こえますので、
口の形をしっかりと作ることが大切ですね。

課題②: Technical challenge: Cornish pasty

二つ目の課題はテクニカルチャレンジと呼ばれ、
審査員からレシピの指定があり、参加者は全員同じものを作ります。
全員に同じ材料が用意されますが、
レシピは完全ではなく、例えば発酵させる時間とか、
オーブンの温度などの情報がところどころ抜けているため、
参加者は自分の知識や経験、スキルで乗り切ることが求められます。

今回のお題はCornish pastyです。
pastyというのはpastryで具材を包み込んで閉じてあるパイ、
ということです。
お皿などに乗せて切り分けるタイプじゃなく、
単体で持ち歩ける感じのパイを言うようです。

Classic Cornish pasty

こういうタイプのパイは、
炭鉱などで働く労働者のために作られたそうです。
懐に入れておくことで温かさをキープしつつ、
人間の方もカイロみたいに温かく過ごせる、ということで
しっかりと包まれている必要があったのでしょうね。

英語表現③: It's not necessarily the case.

これは「必ずしもそうではない」とか
「いつもそうとは限らない」といったような意味です。

セミファイナルまで来て、女性が3人、男性が1人、
という構成になりました。
ただ一人の男性であるEddのセリフで、
「ベイキングは女性のものと思われがちだけど、
必ずしもそうじゃないってことを証明したい」
というコメントをしていました。

この表現はこのまままるっと覚えて使いたいですね。
「例外もあるよ」ということを言いたいときに使えますね。

英語表現④: downtrodden

自分は大学に行かなかった、ということを
コンプレックスに思っていたというRuthのコメント。
"I was sort of behind everybody else.
So I think I got a bit downtrodden by that."
downtroddenという言葉は
「虐げられた」「踏みつぶされた」という意味があります。
troddenというのはtreadという言葉の過去分詞形。
treadという動詞は「歩く、踏む、踏みつぶす」という意味になります。
聞いたことがない動詞でしたが、
いわゆる「トレッドミル」っていう機械がありますよね、
部屋の中でベルトの上を歩いたり走ったりするトレーニングマシーンです。
これとつながってくるとは意外でした。

そんなRuthがベイキングによって自信をつけることができて、
今はキラキラと輝けるものを見つけられてよかったなと思います。

課題③: Showstopper: Tarts and Canapés

最後の課題は3種類の甘いタルトTartと、
3種類の塩辛いパイCanapésです。
いわゆるカナッペ、ですよね!
一口サイズのおつまみパイを作ります。

2種類以上のペイストリー生地はもちろん、
具材も3種類ずつ、合計6種類を用意しないといけないので
本当に最後の課題は忙しいです!
見た目もそろっていて、一口サイズである必要があり、
とても高い技術が要求されます。

Fabulous fruit tarts
Red onion and Brie tartlets

英語表現⑤: absolutely superb, exceptionally well

私がベイクオフを飽きもせずに
何度も何度も繰り返して見る理由の一つは、
誉め言葉がいっぱい聞けるから。
審査員のポールさんとメアリーさんはすごく厳しいですが、
美味しくできたらめちゃくちゃ褒めてくれます。
そういう誉め言葉をたくさん聞けるのがなんか嬉しくて、
繰り返し見ちゃうんですよね。

今回聞けたのはメアリーさんの
"Absolutely superb!"
ポールさんの
"Exceptionally well."

なんかsuperbって言葉、面白い気がします。
superではなくてsuperbなんですね。
superというのは
super coolとかsuper bigとか、
「超~」というように形容詞を強める副詞です。
superbは「とてもいい」「最高の」という意味になる
形容詞です。

exceptionallyというのは「異常に」「並外れて」ということです。
いつもGoodとかExcellentだけじゃなくて、
いろんな誉め言葉のバリエーションを使いたいなと思う私です。

シーズン1の第5週目、セミファイナルが終わり、
勝ち残ったのはたったの3人。
次回は決勝戦です!!!


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