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2章第14話 ホワッツタマニーカップ

 不躾な態度を取ったポルチーノくんたちを一喝し、ひとまず怒りがおちついた謎きのこは、ジャンクショップの主でタマニータと名乗りました。

「ところでお前たちはこの街に何しに来たんだ?」

 タマニータに尋ねられたポルチーノくん一行は、無言のまま思わずポカーンと口をあけました。

「あれ?何しに来たッポルっけ……?」
 まじか。
「ムムッ…何でしたかな?」
 ムッシュ、おまえもか。インテリキャラどこいったの。

 一行はそろってぐにゃりと胴をひしゃげ、考えこみました。数秒後、

「そうだ!ボクの村を襲った謎キノコを追ってるんだッポル!謎きのこのこと、何か知らないッポルか!?」
「ムムッ……私も右に同じであります!」

「――謎きのこ?なんのことだ?……残念ながら謎きのこというのは聞いたことないな。」
 即答されてがっくりと傘を萎れさせるポルチーノくん一行だが、情報とカードが行き交う世界最大のジャンクショップの主といえど、そんな断片的なワードから特定できるわけはないのである。
 しかしここで話が終わらないのがデキるショップ主。

「……ただ、お前たちが強くなる方法なら知ってる」

 少し間を置き、ポルチーノくん、ムッシュ、ジュニアと順に目を合わせてから、タマニータはゆっくりと口を開きました。

「3日後にこの街で開催されるレースのことを知っているか?レース名はタマニーカップ!」

「この街で毎年開催されている由緒正しいレースで、タマニーカップの優勝者には、スキルカードが入った金のタマニー玉が贈られるんだぜ」

 ほうほう、と相づちを打つポルチーノくん一行。
 なるほどつまり?

「だから、力をつけたいならまずはそのレースで優勝してみな!」
 ドーン!

 うーんこの無茶振り感。


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