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東大卒がとりあえず無職になってみた ♯1日目

 今日は、いつもの時間に起きなかった。いつもの電車にも乗らなかった。いつもの朝のメールチェックも、くだらない会議も、同僚とのランチも、上司の小言も、1日を終えた充実感も疲れも、今日は何もなかった。


 東大法学部を卒業し、大手に就職した自分。就職して8年が経ち、中堅社員となり、部下も一丁前に抱えるようになった。会社の大半の人からは(ある程度)優秀な人間として見られ、様々な仕事をそれなりに任せてもらっていた。ただ、ある1人の上司とだけ、全く反りが合わなかった。


 それが自分の中で許せなかったのかもしれない。気づいたら、仕事が辛くてしょうがなくなっていた。そして、昨日、仕事を辞めた。


 熱中していた何かを失った人がなってしまうという燃え尽き症候群。自分の場合、おこがましくも、そんなになるほどの期間、会社に、仕事に、尽くしてきたわけではない。


 それでも、今日から何をしていいか、まったくわからない。次の仕事のあてもなければ、明日何をしてもいいのかわからないし、今日の残りの時間をどう過ごせばいいのかもわからない。


 だから、とりあえず、自分の頭が、次の目標を見据えられるようになるまで、心のすさびとして、このnoteに取り留めのないことを残していく。どれくらい続くかもわからない。意外とすぐに何か打ち込めるものが見つかるのかもしれない。でも、今は焦ってはいけないということだけは、体と心が教えてくれている気がする。


 この期間を、長い人生の小休止として、生きていく。

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