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無職の掟 ♯59


 無職になって、はや3ヶ月。

 何もない生活に退屈して、家でムズムズして、すぐに外に飛び出すかなと思ってたけど、意外と悪くない。

 勿論、世界から取り残されている感じや、これでいいのかという感覚もあるけど、この10年ほど身を粉にして、組織に、社会に、微力ながらも貢献してきたという自分なりの自信が、今の僕を支えてくれてるのだと思う。裏を返せば、この自信の貯金がなくなってしまう前に、次のステージを見つける必要があるのだろう。

 一般に3か月というのは一つの区切りなのではないかと思う。会社の試用期間も3か月だし、(一年を4分割した)四半期というのがまたキリがいいのだろう。

 そして、無職としての「試用期間」が経った今、興味深いことに無職なりにいろいろと考えることが増えてきた。そう、無職なりのルールが生まれ始めている。

 例えば、Amazonやウーバーイーツなどの宅配サービスは使わなくなった。2024年問題が言われている今、自分のような無職が、特に運送業に負担をかけるのはどうかと思った結果、極力外に買いに出かけることにしている(何より外に出る理由になるということが大事)

 もう一つは、混んでいる店をはじめ、土日にどこかに出かけないこと。僕は毎日が休日で、一般の人たちの貴重な休日に敢えて外出し、その渋滞や混雑に貢献する必要はない。たまに休日にわざわざ並んで食べたラーメンを思い出して、わけもなく「混雑」に揉まれたくなったりもするけど、自分勝手なノスタルジーに誰かを巻き込むことは許されない(といいながらも、別途記事にしようも思っているが、「お盆」にあえて帰省している)

 平日は外に出かけて、休日は家にいる。結果、人目を避けるかの如く生きる、ある種の「夜行性」のような行動ができあがってしまったのだけれど、無職であっても、守るべきラインや矜持みたいなのものがあるべきだと思うし、それが何も考えていない無職とそうでない無職とを分かつものであるかのような気がしている。

 

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