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僕の一番長い106日間 ~ 塀の中体験記

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突然の逮捕から106日間の留置場・拘置所での日々。獄中からえんぴつ書きで妹に送ったマヌケな日記を公開。
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2020年11月の記事一覧

85日目(2)- 穀潰し

(前回の記事)  7時20分、点検。「ブーッ」とブザーが鳴り響き、「点検ヨォ~~イ!」の大…

酔生夢死
3年前
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80-82日目 - ここでの暮らしもあと2日

(前回の記事) 80日目 加藤氏が移監されていく。去り際に、「今回は懲役だからさ」と寂しげ…

酔生夢死
3年前
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83日目 - 留置場最後の日

(前回の記事)  加藤氏が移監されて以来、話し相手のいなくなったコソ泥氏、一時収まってい…

酔生夢死
3年前
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84日目(1)- 拘置所へ

(前回の記事)  移監の日。  朝食後すぐ、看守が呼びにきた。看守に許可を得て、各房に「…

酔生夢死
3年前
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84日目(2)‐ 逮捕される緊張感

(前回の記事)  手続きがすむと、再び軍隊調の号令。 「ハイ右向け、右、前へ進め、突き当…

酔生夢死
3年前
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84日目(3)‐ 真珠は入れてるか?

(前回の記事)  やって来た刑務官は、先ほどとはまた別の人であった。のっけから、 「いい…

酔生夢死
3年前
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84日目(4)‐ 本物の臭い飯

(前回の記事)  問診が済み、いよいよ牢へ……と思ったら、この日は入浴日に当たっていたということで、早々に入浴することとなった。  まだ僕はどの房にも属していないので、独居房用の個人浴室に入ることとなった。こう書くとなんだか特別な設備のようにも聞こえるが、何のことはない、一般家庭にあるような狭い風呂場である。ステンレスの浴槽があり、湯と水の蛇口もついている。家庭風呂と異なるのは、窓に格子がはまっているのと、壁に何の装飾も無く、コンクリートむき出しの寒々しい造りである点くらい

84日目(5)‐ 平安は長くは続かぬ

(前回の記事)  食事が済むと、いよいよ何もすることがなくなった。  ほぼ3ヶ月ぶりに、…

酔生夢死
3年前
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84日目(6)‐ メンバー紹介

(前回の記事) 「それでは、皆さんを紹介します」どうやら、入り口右手の青年が進行役のよう…

酔生夢死
3年前
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85日目(1)- 非常に慌ただしい

(前回の記事)  拘置所での起床は、留置場と同様に7時である。留置場と異なるのは、規則が…

酔生夢死
3年前
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