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僕の一番長い106日間 ~ 塀の中体験記

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突然の逮捕から106日間の留置場・拘置所での日々。獄中からえんぴつ書きで妹に送ったマヌケな日記を公開。
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2020年8月の記事一覧

60, 64日目 - 見かけではわからない

(前回の記事) 60日目 朝、トビ氏、意気揚々と移監されていく。  と、間髪を入れず新人が…

酔生夢死
4年前
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65日目 (1) - ついに初公判

(前回の記事)  初公判。午前10時より、宇都宮地方裁判所第303法廷。  朝の運動後、半月…

酔生夢死
4年前
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65日目 (2) - S氏、ナイスファイト

(前回の記事)  裁判は淡々と進む。  被告人尋問。いくつかの事実に関して、検察側より質…

酔生夢死
4年前
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65日目 (3) - 命運尽きたり

(前回の記事)  裁判そのものは、ものの30分ほどではなかっただろうか。  最後に裁判長が…

酔生夢死
4年前
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66、70日目 - さすがベテランさん

(前回の記事) 66日目 初公判から一夜が明けた。さすがに一晩寝ると、落ち着きを取り戻す。…

酔生夢死
4年前
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71、73日目 - 妙な留置人

(前回の記事) 71日目 昼食時、ささやかな朗報がもたらされる。  ラジオ放送で、阪神タイ…

酔生夢死
4年前
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74、79日目 - 移監ラッシュ

(前回の記事) 74日目 先日来入っていた、地元の『大物』氏が移監となる。  それだけで、すっかり留置場全体がのびのびとした空気となる。いつもより、各房の話し声が大きい。喧嘩も多発する。  先頭を切ったのは、我が房を代表してコソ泥氏。朝の洗面時に「ガンをつけた」と、鮫島氏から因縁を付けられ、小競り合いとなる。そういえば鮫島氏、この2、3日姿が見えないと思っていたら、ようやく病院で骨折した手をギブスで固めてもらっていたようであった。  続いて、隣の二房でも取っ組み合い。川