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莚CACAO CLUBのコンセプト

こんにちは!改めまして!
前回までは僕が独立して起業するまでの経緯について書きました。

では実際に僕がどんなコンセプトで、どんなチョコレートを作り、どんなお店をやるのかについて書きます!

1.コンセプト

佐渡島内初のクラフトチョコレート工場。
和の要素を取り入れ、「佐渡のお菓子」として定着させる。
cacaocraftとmixed localをテーマに、チョコレートをはじめとするカカオプロダクトを佐渡莚場から発進する。

なんのこっちゃ?て感じよね。では順番に説明していきます。

2.佐渡のお菓子

まずチョコレートについて。
どんなチョコレート作ろうかなあ、と思ったとき、シングルオリジンでももちろん良いんだけど、それは今までもやってきたし、今それだけやってもつまらない。

それと、おしゃれなチョコレートを仮に作ったとしても、わざわざ佐渡まで来て、そんなチョコレート欲しいだろうか?おれならいらないな。
せっかくなら佐渡らしいもの。佐渡でしか買えないものが欲しいな。
「佐渡らしい」ってなんだろう?
いまだに掴めてないけど、佐渡といえばやっぱり海、山、田んぼ。太鼓に能に竹細工。
改めて思うと、日本の原風景が詰まってるんだなあ。

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そこで考えたのが

「佐渡のお菓子」

具体的にどんなものかはまだ言えないし、具体的に決まってない部分も多いけど、佐渡の魅力が詰まったチョコ、作ります!

そして、僕の店の要となる、CACAO CRAFTについて書きます。

3.チャイルドレイバー

CACAO CRAFTについて話す前に、チャイルドレイバーについて触れたいと思います。
このリンクだけでも読んでくれると嬉しいです。

チャイルドレイバーとは児童労働のこと
カカオの生産数世界1位のコートジボワールでは13万人の子どもが農園での労働に従事しています。また、労働力として子どもの人身取引も行われてます。
農園経営をする家庭の子ども(6~17歳)の1/3は、一度も学校に行ったことがありません。

それは、チョコレートを作ってる人なら全員が知っている現実です。
でもきっと、チョコレートを食べている多くの人には知られていない現実です。

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リンク先の記事を書いているNGO ACEでは自動労働の改善に取り組んでいます。
現地に赴き、カカオの育て方をレクチャーし、教育の大切さを説き、子どもを労働させない仕組みづくりを行っています。
それが「スマイル・ガーナ プロジェクト」です。

4.CACAO CRAFT

そうして児童労働のないカカオ豆を仕入れ、日本のクラフトチョコメーカーがチョコレートを作っています。
昨年、ガーナからの大使を迎え、輸入元の立花商店とACEが主催したイベントに参加し、詳しい話を聞いていたのですが、そのとき閃きました。

おれたち、チョコレートしか作ってないじゃん!

カカオ豆はハスクと呼ばれる薄い殻に覆われています。
チョコレートになるのはカカオニブと呼ばれる中身の部分です。
重量で言うとカカオニブ7:3ハスクの割合。実に3割ものハスクが破棄されています。

そこで、このハスクを使って色んなものを作れないか、と考えました。

今まで破棄されていたものから製品を生み出し、収益を上げる事で、カカオ豆の買取価格を上げたい。そして、チャイルドレイバーの解決に貢献したい!

それがCACAO CRAFTの原点です。

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カカオを使ったビール。埼玉の秩父麦酒さんとコラボレーション。

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カカオハスクのコーヒーカップ(工房一会 吉野瞬くんの作品)

などなど実験的に作り始めました。
表紙の画像もカカオハスクを和紙に練り込んだ和紙で作ったパッケージで、名尾手すき和紙7代目 谷口弦さんの作品です。

他にもハスクは染物にできたり、燃料にできたり、あとはカカオニブもチョコレートだけではなくて、味噌にしたり、日本酒と合わせたり。
日本の食文化に合わせた消費の仕方を提案していく。

毎日コーヒーを飲む人より、毎日カカオを食べる人はきっと少ない。
街にコーヒー屋は何軒もあるけど、チョコ屋はない街も多い。
カカオ豆をもっと身近に!

それがCACAO CRAFTです。

5.MIXED LOCAL

こうした製品を作るCACAO CRAFTですが、僕は基本、チョコしか作れません。笑
では誰が作るのか?

それは職人です。

日本には素晴らしい伝統技法や、伝統工芸がたくさんあります。
しかし、残念ながら廃れ、消えゆくものも多いです。
なぜか?

それはアップデートされていないから。

伝統を伝統のまま、昔の人が昔のものをそのまま作り続けている。だから若い世代に興味が持たれず、継承されていかないのです。
続いているところは、やはり何かしらのアップデートがされています。

伝統技術や工芸をカカオ豆に応用して、新しい物を生み出す。
デザイン性が高くて、若い世代に響く物を作る。

カカオ原産国というLOCAL、日本の伝統技術・工芸というLOCAL。それをMIXして新しい価値を創造する。

僕はこれをMIXED LOCALと名付けました。(名前の由来はまた次回)

資料0805図

この二つのコンセプトの目指す先については、こちらの記事に書きました。

この二つのコンセプトを持って、

カカオカルチャーをコーヒーの高さまで引き上げる。

というのが、僕の目指すところです。

ただこれを、極めてPOPにやりたいと思っています。説教臭いチョコレートなんて、誰も食べたくないですよね。

チョコレート工場は遊園地!

お店に来た人が、食べた人がワクワクするような空間とカカオクラフトを作っていきます!

そのコンセプトが詰まったネーミングとロゴデザインについてはこちらから


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