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体験入所。母と離れていても意外と大丈夫。

こんにちは、むしゃ子です。

私は、自分のような障がい児ママが
自分と子を受け入れて、
笑顔で子育てできるように活動しています。


医療型短期入所を利用するにあたり、
事前に入所が可能かどうか
体験入所がありました。

今回は、そのエピソードです。

子どもって、心配しなくても
意外と母と離れていても
大丈夫なんだなと思いました。

では、どうそ。


いきなり一人で外出、大丈夫か、むしゃ美

今回、
私たちが医療型短期入所を利用する施設では、

医師の診察にて許可が下りると

次は、
本当に利用可能かどうかの判断をするために
体験入所があります。

むしゃ美の場合は、
医師の診察から1ヶ月半後に
体験入所の日程が決まりました。


「体験入所」なので、
「もちろん親の私も一緒に体験するのかな?」
と思いきや

むしゃ美一人で体験するとのこと。

「一人で大丈夫かな?」
と、思わず私は不安に。


私は一人時間ができるので
大変嬉しいのですが、

むしゃ美は
産まれてからずっと私から離れる機会が
ありませんでした。

なので、
「長時間離れていて大丈夫?」
と心配になりました。

そうして、むしゃ美にとって初めての、
一人での外出が決まりました。


当日、朝食を食べてくれないむしゃ美に朝から頭を抱える私

私は6時半に起床。

寝室から廊下に出ると真夏の、もわっとする空気が私に襲いかかる。

階段を駆け降りて、

すぐにリビングの冷房をスィッチON。

7時、お父さんに起こされて肩に抱えられたむしゃ美は目が開いておらず、眠そう。


数十分後、目が覚めたようなので、
朝ごはんを食べさせようと
口もとへご飯を運ぶと、

むしゃ美の口は「ムッ」。

開ける気配がありません。

普段ならパクパク食べるのに、
この日に限って、全く食べてくれず。

出発する時間が迫ってくるので
私は大慌て

「早く食べて〜〜〜!!」と思うものの
やっぱり食べてくれません。

普段は全部食べるのに
結局、半分以上のごはんを残しました。

「まじかーーー、この日に限って、、、、」
と頭を抱える私。

仕方がないので、
急いで着替えを済ませ、水分を摂らせて、

いざ、車のチャイルドシートへ。


外は晴れ。暑い!

サッと車に乗り込み、いざ出発。

冷房の風はまだぬるい。
「早く冷たくなれ〜〜!」


ずんずかずんずか、車を走らせること30分。

着いたときには、
むしゃ美は爆睡してました。


毎回コロナ検査、母、心痛む

毎回、到着したら
コロナの検査が必要だそうです。

私は
「着きました!検査お願いしまーす!」
と病棟へTELします。

15分後、
全身防護服を着た看護師さんが

カタカタカタカタと
何やら様々な道具が乗った台を持ってきて、

まずは簡単な問診をされました。


そして、むしゃ美の鼻へ。
ホジホジ。

「ぎゃーやめてくれーーーー!」
と言っているかのように、

むしゃ美は大泣き。

検査が終われば、すぐに泣き止んだけれど
目には涙。

これを毎度毎度行うと思うと、
母、心が痛む。


「ごめんね、痛かったね。
結果が出たらまた電話しますね〜」と言って、

足早に看護師さんは戻って行った。


15分くらい経ってから
看護師さんからTELあり、

「むしゃ美ちゃん陰性でしたので、
病棟へお入りください」と。

すぐにベビーカーに乗せて、いざ病棟へ。


別れ際はちょっぴり寂しい

「一人時間が待っている!!」
という楽しみな気持ちと

「むしゃ美一人で大丈夫かな?」
という不安が混じりあってて

おかしな気持ちな私。

その一方で、
むしゃ美は普段通り、ケロッとしている。


病棟の扉を開けると、
看護師さんがお出まし。

「こんにちは〜!むしゃ美ちゃ〜ん」
と明るく迎えてくれました。

入口付近の小部屋に案内され、

看護師さんは、
体温、最後の排尿と排便の時間、
連絡事項などを次々と私に聞き、

どんどん用紙に書いていく。

最後に重要な書類について説明を受け、
これに署名したら遂に、バイバイの時間。


「わーん、むしゃ美、バイバイ 泣」
と私は寂しく思っている

一方で、

むしゃ美は、
状況がわかっておらず、
無表情で、ただただその場にいた。


私がむしゃ美の手やほっぺを触って、
「じゃぁ、ね」と言い、

「よろしくお願いします」
と看護師さんに一礼して、
病棟を後にした。


時間がゆっくり流れていることに感動

その後、来た道を戻る私。

道路の両側には緑の木々が
たくさん生い茂っていた。


帰宅した後、
残っていた家事を済ませた。

「むしゃ美は今頃どうしているかな?」
と思いながら、

久々に一人時間を過ごす。


「何ヶ月ぶりだろ。。。」

「時間ってこんなにゆっくり流れてたっけ?」

「妊娠前ってこんな感じだったなぁ〜」
と一人、余韻に浸る。


家事を終わらせ、
少しだけ昼寝もできて、

15時半、迎えにいくため、
家を出発した。


母がいなくてもちゃんと過ごせて偉い

病棟へ入っていくと、
見慣れたベビーカーの後ろ姿。

広場の出入り口にポツンといた。


コロナ禍であるけれど、
むしゃ美はマスクができないので、

ベビーカーの前方には
透明のフィルムが立っていた。


傍には、男の看護師さんがいた。


「きっと、お茶を飲ませてもらっていたのかな」

「どんな顔しているんだろう、
どんな気持ちでここにいたんだろう」
とふと思った。

「私と離れていて寂しく無かったかな」


看護師さんが
私の存在に気づいてくれて、

ベビーカーはクルッと向きを変えて
こちらに向いた。


むしゃ美の顔が現れた。

「ムスッ」としてる。

「あら?どうしたのかしら?」
と内心思いながら、

さきほどの小部屋へ
一緒に誘導された。


看護師さんは
昼食とおやつの時間の様子、昼寝の時間帯
その他の様子など、

事細かく教えてくれた。

途中、保育士さんも来てくれて、

保育の様子をビデオで撮ってくれていたので

見せてもらった。


デジカメの中にいるむしゃ美。

ベビーカーにそっと座って、

歌を聞いている。
やや俯き加減で。

画面の手前で
歌を歌っている保育士さん。

画面上の保育士さんが
「むしゃ美ちゃん」と言うと、

「ムクッ」と、俯いていた顔が見えた。


デジカメを持っている保育士さんが

「むしゃ美ちゃんの歌を歌ったら、
こっちを向いてくれました。
名前は理解されてますね」と、

画面を見せながら言ってくれてた。


画質が悪かったためか、
表情はしっかり見えないけれど、

推測するに、
「ん?なんだい?」
というお決まりの顔だったんじゃないかな。


そして、画面が変わり、
今度は水遊び。


この日は
水遊びの日だったみたいで、

画面には、
抱っこしてもらっているむしゃ美が、
水が溜まった青い桶に足を突っ込んでいる。

さっきまで「ムスッ」とした顔が一変。

口が「ニヤッ」っと笑っている。

そして、保育士さんが、
むしゃ美の足をバシャバシャさせると、

さらにむしゃ美の顔が
「ニコッ」と満面の笑みに。

画面を見ていた私も微笑んだ。

「気持ちよかったかな?良かったね」


昼ごはんは
素麺と天ぷらの盛り合わせ、冷奴。

初めての環境と
母親以外の知らない人、
普段と違うスプーンとご飯の味。

むしゃ美にとってみれば、
初めてだらけ。

だからか、
昼食は全く食べることができなかったと。

私はそれを聞いた時

身の回りの普段と違う環境にいること

慣れていないところに今いること

母とその他の人をちゃんとわかっていることに
少しホッとした。


「むしゃ美もちゃんと成長しているんだなぁ〜、嬉しいな〜」と思った。


体験入所中には
リハビリもしてもらえたようだった。

昼食後、いつもの担当の理学療法士の先生が
担当してくれた模様。


いつもなら午前中だったけれど
今回は午後にリハビリ。

前半は積極的にできたみたいだったけど、

後半は食後の眠たさであまりできなかったと。

「仕方がない、仕方がない」
と、むしゃ美の状況を考えれば、そう思えた。


ここで過ごしていた時のこと、

本当に事細かく、全て教えてくれました。


むしゃ美は私がいなくても、
ちゃんと1日過ごすことができて、

「本当に偉い」と思いました。


母親の存在に気づき、大はしゃぎのむしゃ美

そしたら、先程まで
「ムスッ」とした顔で
静かにベビーカーに座っていたむしゃ美が

私の存在に気がついたのか、

手足をバタバタさせて、
満面の笑みを浮かべた。

「やっぱりお母さんがわかるのね。偉いね」
と看護師さんが言ってくれた。


「そうか、私のことがわかるんだね」
と、とっても嬉しくなりました。


意外と離れていても大丈夫と確信

生まれてから、
今まで当たり前のように
一緒に過ごしてきたけれど、

一度、離れてみると、
知らなかったことがたくさんわかってくる。

「ちゃんと成長しているんだな」

「お母さんがわかるんだね。嬉しいな」

「離れている時間があると、
より親子の絆が強くなる」と感じた。

そして、
「意外と親と離れていても大丈夫なんだな」と。


私の不安なんか、
今思えば要りませんでした  笑


そして帰宅。

離れている間、
私はとてもリフレッシュしつつ、

なんだか寂しいな〜と思っていたので。


「お疲れ様〜」と言いながら、

むしゃ美をギュ〜と抱きしめて、
ずっと離さなかった私なのでした。


まとめ

今回は、体験入所について、
具体的なエピソードを書きました。

むしゃ美の一人外出デビュー。

初めは心配でしたが、
そんなことを1ミリも感じさせない
むしゃ美でした。

「子どもって、意外と、
親と離れていても大丈夫なんだな〜」
と思った出来事でした。

以上です!
最後まで読んでくださって
ありがとうございます。

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