紅の茸(くれないのたけ)

画像1 ベニナギナタタケ(紅薙刀茸)2009年9月。ふとした瞬間、キノコが採りたくなることがある。そんな衝動にかられ、ひとりキノコを探し歩いた。夏の名残がまだ残る鳥取市の照葉樹林。炎のように幽遠な姿が美しい。一番右側の指先には数ミリの小蠅が休んでいる。
画像2 カンゾウタケ(肝臓茸)スダジイの古木からは紅のレバーが発生する。少しサワーな味わい。切り口は霜降り。高校生の頃、分離培養したことを思い出す。クレイジーだぜ。
画像3 タマゴタケ(卵茸)アマニタの類は致命的な毒キノコが多い。しかしここまで特徴的だと分かりやすすぎて、つい食べちゃうキノコ。うまい。これは上物。アミノ酸調味料のような「あからさまな旨味(umami)」
画像4 タマゴタケ 毒々しいまでに紅。とても上物。ふとキノコに誘われて採りに行くと、なぜかいいタイミングのキノコとの出会いがある。「虫の知らせ」ではないが、「キノコの知らせ」を感知する側の人間であることを自覚し始める2009年。

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