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明日の宇宙飛行士

先日、遠路はるばる私の住む街まで、宇宙飛行士受験者のみなさんが来てくださった。

なかにはまだ選抜試験中の方もいるので詳しくは書かない。
いつまでも書けないことを祈っておく。


みんなが帰ってしまった直後、私は1週間くらい不意打ちをくらい、身も心もズタズタになっていた。
何が起こったか書くのも面倒なくらい、疲れた。本当に疲れた。

その節、相談に乗ってくださった方々、本当にありがとうございました。
おそらく物理的な危険はしばらくないと思います。
ただ心の傷は、そうそう癒えない。
心が疲れている。ポーションが欲しい。


まあ書きたいことはそんなことじゃなくて、宇宙飛行士ってなんだろうとふと立ち返ってみた。

それで思ったけれど、今回私に会いに来てくれたうちの1人に、学生がいた。



HEROとはなにか

私は思う、彼は宇宙飛行士になる。

次の選抜で戦いたくないから、同期を目指そうと思う。
それか他の手段で、私は先に飛んでおこうかな。


漫画・宇宙兄弟の中でカルロの父も言うが、宇宙飛行士はHEROらしい。
絵名ちゃんのことも、妹ケイちゃんはHEROだと言っていた。

私はあんまりそんな感覚を持ったことはなくて、芸能人扱いされることに甚だ疑問を感じたりしていたのだけど、明日の宇宙飛行士は私にとってHEROだ。


HEROは普段から「俺が世界を守っている!」なんて図々しいことは言わない。
だけど必ず、困った時に支えてくれる。

HEROは敵から身を守ってくれるだけじゃない。
心の傷をそっと癒やしてくれる。


そしてHEROは、自分の役目を終えるとまた日常へ戻っていく。



私のHEROは誰か考えてみた。

同じ傷を抱えながらも、バカな話をしながら朝を迎える同志たち。
戦隊モノってだいたい5人くらいいるけど、みんな戦ったあと飲んだりダーツしたりしてるのかな。
そうであってほしい。
ブランコも漕いでほしいし、終電めがけて全力疾走したり、改札に捕まったり、素直にこのラーメンは口に合わないと言えたり。


HEROって日常に潜んでいる。
誰だって誰かのHEROなんだ。


そして明日の宇宙飛行士くん。
あなたは周りが言う通り、まだまだ真っ白なCanvasだ。
文字通りなんでもできるし、なんにでもなれる。
現にあなたはそれを次々と叶えていっている。
でも若いからと、頑張り過ぎないでね。

あとは世の中には残念だけど悪い人もたくさんいるから、どうか正しい目を持って生きていってね。

私だって心は負けないつもりでいても、人間には生と死があり、老いには逆らえないのだ。

だから君の目で、たくさん色んなことを見て、学んで、体験して、また私に教えてほしい。

そのあいだに私も負けないように、精一杯毎日を生きておく。


そうだなぁ、HEROってなんだろう。
やっぱり宇宙飛行士と、あとは夫かな。


なんかまとまりないけど、ありがとう。
私のHEROたち。

あと最後に、心が折れそうになったら思い出してほしいことがある。


HEROは、宇宙飛行士だけじゃない。
人の数だけ、HEROがいる。

目指すことが苦しくなってしまったら、それはきっとHEROじゃない。
ジャムおじさんがパンを作らなくなったら、アンパンマンだってそうやすやすと顔ちぎらないだろうし。

そのくらいの感じでいこうぜ。

まあシャンクスが腕を犠牲にしたことも、同じく覚えておいて損はないかも。

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