法、政策へ―大空幸星『望まない孤独』
大空幸星さんの『望まない孤独』の読みどころの一つは、第6章の「世界が注目する日本の孤独対策」のところだ。
どうやって「望まない孤独」という問題を政策課題へともっていったのか、そのプロセスがなるほど、と思った。
とくに、
ロバート・パットナムしかり、アマルティア・センしかり、あらゆる社会問題はその当事者だけの問題にしていては、解決しないのだなぁと痛感した。
それは、何らかのかたちで社会運動にかかわっている人には当然のことかも知れないのだけど。
そう思うと、博物館の問題は、あまりにも博物館内部での議論になりすぎているように思える。私も含めてだけれど。
博物館には関係がない人、興味もない人にとっての博物館とは何か、その人たちも含めた社会にどのように関わっているのか、そういうロジックを立てていかないと、「政策」には遠い気がする。
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