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夢見る力「新・三国志」

旅の余韻に浸っていたのも束の間。
2月は短いのであっという間にこれがきます!

「新・三国志」

三月大歌舞伎 第一部で上演されます。

歌舞伎座に初めて澤瀉屋のスーパー歌舞伎がやってきます。猿之助さんいわく、あえて’スーパー歌舞伎’の冠を外して臨むそう。こんな時がやってくるとは思いませんでした。歌舞伎座ですよ、歌舞伎座!

上演記録を見ると、三代目猿之助が創造したスーパー歌舞伎は、1986年第一作目「ヤマトタケル」から東京では新橋演舞場でしか上演していません。そのほか大阪松竹座、博多座、南座、中日劇場など。これは想像するに舞台機構に原因があったと思います。三代目は最新の舞台機構を使って作品を作りたかった。

でも歌舞伎座では叶わない。というか、舞台機構だけでなく、時代も三代目に追いついていなかった。それを今、叶えているのが四代目です。四代目が作ったスーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)も全て新橋演舞場です。

今回、三代目の作品をどう現代に合わせてよみがえらせるのか興味津々です。それにしても猿之助さんはどうして「新・三国志」を’今’やるのか。やりたかったのかな。

私は三代目の舞台を観たことがありません。ついて行けるのか?と心配にもなりますが、猿之助さんのことですから、いつも通り分かりやすく作ってくれると信じています。

もう、このビジュアルがノリノリ(笑)
猿之助さんは毎回、想像を超えてきます。

1999年から2003年まで一世風靡したこの作品はシリーズ化され3作続きました。すごいことにその時と同じお役を演じるのが笑也さん。今までの猿之助さんなら、若手を抜擢してもよさそうです。前作へのオマージュなのかな。。わからないけど私的には奇跡!伝説の笑也さんの劉備を観ることが叶うのです。

猿三郎さんのblogで知りましたが、猿三郎さんも時を超えて同じお役だそう。笑也さんとともに注目ですね。

もちろん大抜擢もあります。團子くんが、亀治郎時代の猿之助さんのお役、尾上右近さんが笑三郎さんのお役、福之助さんが歌六さんのお役。そして、二代目市川青虎を襲名する弘太郎さんは右團次さんのお役。

新旧。。と言ってよいのか。。
混合チームで面白そう。

混合と言えば、チームセカンド大集合になってます!
現代劇の俳優さん方が多く出演です!浅野和之さんは発表になっていました。初日が近くなり全体像が見え、歌舞伎役者ではない猿之助さんの仲間の出演が発覚しました。

この状況を知って感動しています。猿之助さんの一つの方向性が見えたように思うのです。スーパー歌舞伎Ⅱをきっかけに舵を切ったように感じてきました。現代劇の俳優さん方を迎え、歌舞伎を創造していく道。そのための仲間たち。今回、スーパー歌舞伎の冠を付けずに、この仲間たちが歌舞伎座に出演することは猿之助さんの夢の一歩ではないかと思う。

全ては私の妄想なので、ご本人は’たまたま’とか言いそうですけど。。

「新・三国志」のテーマは、夢見る力。

一人一人の夢見る力の集結になるのでしょうか。
そう思っただけでこみ上げてくるものがあります。

個人的には演出にも興味があります。照明とか音楽とか。舞台面は黒いのか(スーパー歌舞伎は床面が黒)。お衣装も楽しみですし、お決まりのカーテンコールはあるのか?とか。浅野さんは歌舞伎座でもアドリブをするのか?とか(笑)

これは好みですが、もし複数回ご覧になるなら、一度は舞台全体が見える上の方から観劇することをお勧めします。猿之助さんの演出は舞台の隅々まで見どころ満載です。引いて見ないと気が付かないことも多々あるし、全体の絵がとても素敵です。

ド迫力のビジュアルだけでお腹がいっぱいですが、撮影風景は「ステージナタリー」さんのTwitterから見ることできます。中車さんが言うように家族写真のような一枚もあります(笑)

来週は初日です。
私もドキドキしてきました。

aya


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