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私と歌舞伎

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感じたこと、猿之助さんに影響を受けたこと。
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2024年4月の記事一覧

荒川十太夫

大衆演劇を観るようになり、歌舞伎と同じお芝居がかかることが新鮮で面白い。 歌舞伎とは。。大衆演劇とは。。私にはわかりません。それぞれの工夫や技法を使って役者さんが体現することが、歌舞伎そのものであり、大衆演劇そのものなのかなと思う。 同じ外題でも物語の展開が違ったり、フォーカスする部分が違ったり。この一年で双方の違いを楽しむのも面白いと思うようになりました。 来月の浅草木馬館「劇団 暁」の公演で楽しみなことがたくさんあります。私は座長の暁人さんが創作するお芝居に興味があ

猿之助さんの女團七

前回のnoteで愛之助さんの団七のことを書いていたら、猿之助さんが演じた「夏姿女團七」が心に甦ってきました。 2014年秋、「市川猿之助連続奮闘公演」の二か月目にかかりました。前年の「坂東竹三郎の会」で演じて評判になり、本公演で上演が叶いました。 相手役が竹三郎さんでないとやらない!という猿之助さんの希望どおり、義母おとら役を竹三郎さんが演じました。 夏祭浪花鑑の男女逆転Version。この時、56年ぶりに本興行でかかったとか。竹三郎さんお墨付きの猿之助さんのお梶に大興

7月歌舞伎座に澤瀉屋

昨日、速報が出ました。 7月歌舞伎座夜の部に猿翁さんが手がけた作品がかかることになりました。 「千成瓢薫風聚光 裏表太閤記」(せんなりびょうたんはためくいさおし うらおもてたいこうき) 昭和56(1981)年に明治座で初演され、昼夜かけて上演されたそう。猿三郎さんのblogによると、大阪の梅田コマでも上演があったとか。その時以来、43年ぶりに甦ることになりました。 豊臣秀吉の出世物語「太閤記」をもとに、秀吉の華々しい「表」と、明智光秀らの悲劇的な「裏」を織り交ぜた裏表

四国こんぴら歌舞伎大芝居の思い出

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は5日に初日を迎えました。 おめでとうございます。 幸四郎さん染五郎さん、鴈治郎さん壱太郎さん、雀右衛門さんなどなど。お練りの様子がSNSにアップされて楽しく見ていました。コロナ禍を経て5年ぶりの開催です。町の方はどんなに待っていたことでしょう。本当によかった。 香川県琴平町の金刀比羅宮の門前町にある、現存する日本最古の芝居小屋「旧金毘羅大芝居」は、別名「金丸座(かなまるざ)」と呼ばれます。国の重要文化財です。 歌舞伎界の春の風物詩「四国こん

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旅をするように

4月がスタートです。 今日は予定がキャンセルになりお休みでした。迷っていた松緑さんの「紀尾井町家話」の配信を見ました。一人語りversionです。 猿之助さんのことに触れていると知り、また、友人たちが松緑さんの話を聞いてよかったと言っていたからです。 有料配信なので友人たちから内容は聞いていません。ドキドキしながら見始めました。 松緑さんでよかった。ファンの気持ちを汲んでくれた。また泣いた。優しさが嬉しくて、時が経ったことを感じることができて。。この気持ちをシェアでき