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観劇遠征

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京都春秋座、南座、博多座など、歌舞伎と旅のお話。
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#中村壱太郎

壱太郎さんの勘平に猿之助さんを想う

猿之助と愉快な仲間たち公演の前日は京都を楽しみました。近年の南座「三月花形歌舞伎」がすごく面白そうで、機会があれば観劇したかったからです。 しかも今年の趣向が楽しそう!仮名手本忠臣蔵の五段目六段目を、チームで江戸と上方の型で演じ分けるのです。時間の都合で夜の部のBプロだけを観劇しました。 ちなみに早野勘平を演じる右近さん壱太郎さんの衣装がこんなに違います。 拝見したBプロはチーム上方。壱太郎さんの勘平、千之助くんのおかる、千次郎さんの母おかや。何度か観ている六段目がとて

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大阪松竹座「歌舞伎特別公演」第二部

初日に観てきました大阪公演のお話。4日間だけなので明日はもう千穐楽です。無事に幕が下りますよう祈っています。 さて、第二部です。まずは「博打十王」のこと。2014年浅草歌舞伎で上演されて以来です。2011年亀治郎時代の自主公演「亀治郎の会」で41年ぶりに復活上演されました。 この舞踊は三代目猿之助さんが脚本を書き、1970年にご自身の自主公演、歌舞伎座で行われた「春秋会」で踊っただけなのだそうです。その後に三代目が改訂し、亀会で亀治郎さんが復活させました。 私の記憶は、

大阪松竹座「歌舞伎特別公演」第一部

初日おめでとうございます!猿之助さんが4年ぶりの松竹座出演です。ちなみにその年は、4月7月10月の三ヶ月間も松竹座でした。今回、全くの一人旅のつもりでしたが、サプライズで友人と会うことができ、思う以上に楽しい旅でした。 日帰り遠征です。夢が叶って鴈治郎さんの又平役で、猿之助さんの おとく役を観ることができました。 劇場に入ると懐かしく感じました。また来ることができて嬉しい。松竹座は歌舞伎座よりもコンパクトなので舞台が近いです。第一部は「傾城反魂香」から。通称「吃又」と言わ