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人前での演奏で「あがる」人が身につけるべき能力 ~ 【京都・ピアノサロンオーナーのちょっと気になるミニコラム】

こんにちは。京都・出町でピアノサロンのオーナーをしております坂田です。

これまでの記事の中で、人前で演奏する際に「あがる」人=「過緊張」状態にある人が陥っている状態やその原因、そして、「過緊張」になる人に広く見られる認知の傾向について、お話してまいりました。

これまでお話したこと、実は、大なり小なり誰しもが経験していることなのです。ですから、お話申し上げると、「なんだそんなことか、目新しいことでも何でもないじゃないの!」という感覚を持たれることも多いのです。

ところが、これまで経験していることだからこそ、ある意味「分かっているようでいて、実は明確に自覚していない」状態になりやすいのです。そのことが、問題解決を難しくしてしまうのですね。

さて。今回は、これまでのお話をふまえて、過緊張対策を考えるうえで、どういう能力を身につけていくべきであるのか、ということについてお話いたします。

実は、この能力については個人差があります。誰しも、人前で弾くときには緊張するものです。でも、実際のパフォーマンスの場面においては、まるでゾーンに入っているがごとく素晴らしい状態で見事な演奏をされる方と、「過緊張」のあまり焦ってしまって不本意な演奏に終わってしまう方に分かれてしまいますよね。この差がどこから生まれるのか、ということを考えたとき、これからお話するある能力に着目すると、その事情がよく理解できるようになります。

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