見出し画像

◆DAY20 令和初日のタンゴ

*2019年5月1日*

令和元年初日。新しい時代の幕開けは、タンゴを踊って過ごした。

この日のミロンガは、なかやまたけし先生と浅井みどり先生の共催によるZONA TANGO TOKYO@銀座。

28日のTodoroki TANGOから日も空けず連続でミロンガで踊れるなんて、なんて幸せなGWならぬTW (Tango Week)なんだろう。この週のために、2ヶ月間練習を頑張ってきたようなものだ。

会場は銀座のお洒落なレストランだったので、ドレスアップにも気合が入る。その場の雰囲気を想像しながらドレスや靴を考えたりするのも、タンゴの楽しみのひとつ。今日は新元号を祝う清々しい気持ちを込めて、鮮やかなグリーンのワンピースを選んだ。


ミロンガ自体は素晴らしかった。目一杯お洒落した人が行き交う華やかな空間は見ているだけで心が浮き立つし、銀座というロケーションも良く、「これぞ大人の社交場!」という雰囲気に酔った。ただ、心地よい疲労感とともに帰ったTodoroki TANGOの夜と違い、この日はそこはかとなく物哀しい気分で帰路についた。

なぜだろう、あんなに素敵なミロンガだったのに。
と考えてみた……。

原因①タンダの途中で捨てられた
ミロンガで流れるタンゴの曲は、だいたい3〜4曲のセット(タンダ)になっており、踊り始めたらそのタンダが終わるまでは同じ人と踊るのが原則。だから「1タンダ全部踊るのはきついな」と思ったら、タンダの2、3曲目あたりから踊り始めればいいのだが……

今回踊った殿方の中で一人、1曲目にして「ありがとうございました」と去っていった人がいたのだ。
これが想像以上にこたえる……!
同じ1曲だけ踊るにしても、タンダの最後1曲だけ踊るのとでは全然違う……。

いや、「この人無理」と思った人と無理に踊れとは思わないけど、1曲で投げ出されるほどダメでしたか(泣)。私だって、「この人、ちょっと合わないかも」と思う人がいても、1曲で断ったことは、まだない。むしろ1曲目は相手との波長を合わせるチューニング、とすら思っている。
(放り出されてボーゼンとしてる私を、そのタンダの途中で誘ってくださった方がいたのは不幸中の幸いだったけれど)

ショックだったけど、悔しいから絶対がんばって見返してやる!私がめちゃくちゃ上手くなったときに誘ってくれても、絶対踊ってあげないんだから!
……と思ったけどいかんせんその人の顔を忘れてしまった 笑。


原因②たくさん踊ればいいってものじゃない?
今回もほぼ4時間踊りっぱなしだったけど、心の琴線に触れたタンゴは少なかった。むしろ、わからないリードを読み取ろうと必死でぜんぜん楽しめなかったり、心ときめかない時間も多かった。

初心者のうちはいろんな人と踊って、どんなリーダーが好みか(合うのか)探すのも大切だと思うけど、今回は体ばかり疲れて、心の満足度がイマイチだったような気がする。
タンゴを踊るにも、「量より質」が当てはまるのかも……なんて生意気なことを考えたのだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?