◆DAY59 ガンチョとタンゴの醍醐味

*2019年9月1日*

この日は甲府で仕事の予定だった。でも、15時からのTodoroki Tangoにも行きたい。

うまくいけば間に合うかも、とワンピースとタンゴシューズも持って家を出た。

取材をこれ以上になくサクサク終わらせ、甲府からあずさに飛び乗り、会場へ約30分遅れで到着。
目標があれば人は頑張れるものである。

男女比がちょうど良く、いい感じのフロア。先生とは、ワルツ、タンゴ、ミロンガ全種類コンプリート!特にミロンガの弾けっぷりが楽しかった。

このところレッスンで練習しているのが、ガンチョ。
スペイン語で「鉤(かぎ)」という意味を持つGancho ガンチョ。その名の通り、男女の足を絡ませる、少しエロチックな動き。
相手のパーソナルスペースにこれでもかというほど深く入っていきます(笑)

綺麗に決まると気持ちいい、私の好きなステップ。
(されるのも好き)

でもなかなかタイミングが難しい。

そもそもガンチョにもリードがあるんだ、ということに最初は驚いた。
これまで相当な数のガンチョのリードに気づかずスルーしてきたであろう(笑)

難しいのは、リードなしに、アドルノ的にやりたい場合。

例えば、今習っているのが、
サンドイッチ(動きを止められる)→男性の足を渡る→床についたその足で、開いている男性の足に後ろ向きにガンチョ

という動きなのだが、相手が気配に気づいていないと、そのまま動きが進んでいってしまうので、仕掛けるタイミングがない。

だから、男性の足を渡る直前に、「今から何かしまっせ〜」というオーラを出さないといけない。これが難しい!

でもやりたーい。

この日、思い切ってトライしてみた。一緒に練習したこともあるSさんなら大丈夫だろう。
一発目は微妙……いきなりで驚いたみたい。

その後は向こうから、「ガンチョやっていいよ」の時間をくれた。

こういう無言のやり取りが、タンゴの醍醐味なんだなー。
徐々にできることが増えると、踊るのがもっと楽しく感じる。

今は従順なフォロワーとして相手のボールを受け取るのに必死だけど、徐々に球を返せるようにしていけたら良いな。

そして願わくば相手の心に豪速球を打ち込みたいものです(笑)


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