【短編小説】回転遊歩道の都市伝説
見知らぬこの街に来て3か月ほどだが、俺がよく行くスーパーの横には
川沿いの小さな遊歩道がある。この場所を回転遊歩道と俺は勝手に名つけた。というのも、この遊歩道では、回転するものを、やたらと目にするか
らである。
遊歩道は大通りに面しているが、大通り沿いの電線にハトの大群が止まっ
てる。ヒッチコックの「鳥」という映画を思わせるようなハトの数なのだ。
10メートルくらいの間隔に、多い時には百羽近くは止まってる。
遊歩道の真上の空をブルーインパルスのように、数十羽のハトが群れを