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思い立ってみる

初めてメキシコに着いてから数日後、日本人宿で出会った人達にチケットを取ってもらって、海を目指して一人バスに乗り込んだ。

4、5時間走ったところからバスはぐんぐん山を登り始めて、これでもかってくらい曲がりくねった崖沿いの急な坂道を登っていくと、山頂にあった小さな村でバスは一旦止まった。



前に座ってた女の子グループがそこで降りるらしく、トランクから荷物を出してる間、窓からの景色や、楽しそうにしてる女の子達のグループを見てたら、なんだか僕もここで降りてみたくなった。

急いで荷物をまとめてバスを降りると、女の子グループの一人が、あんたも降りたの?って感じで話しかけてくれて、結局同じ宿に案内してもらった。



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宿に着いた後も、彼女達は僕がひとりでいる事を気にかけてくれて、友達の家でパーティーやるから一緒に行こうと誘い出してくれた。
名前も国籍もすぐ忘れてしまうし、みんなの関係性とかも全然わからないんだけど、一緒に夕食を囲みながら食っちゃべって、外では星空を眺めながら回って来るジョイントをふかして、結局深夜まで遊んだ。


どう考えても僕なんかいない方が会話もスムーズだろうに、時々、ムサ!ムサ!と話に混ぜてくれるのが嬉しくて(それだけで恋しそう)こんな人になれたらいいなあと思いながら、楽しそうに話してるみんなを眺めてた。


バスを降りた自分を褒め称えてベッドに潜り込んだ翌朝、彼女たちは海へ向かうバスに乗り込んで行ってしまうのを見送った。



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2021年度版、大きなポスターカレンダーが今年も出来ました。

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いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!