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歴史を学ぶことで導き出せる『メディアの未来』を読んだ

読み終わった『メディアの未来』、備忘録も兼ねて、書き残しておく。

歴史から学ぶことで、繰り返し起きそうな未来が想像できる。本質を掴める。


付箋を貼った場所のなかでも印象的だったところ

※矢印のところは私のコメントです。

人類史の最初の数十万年は、ほとんどの人類は、家族、部族、訪問者、侵略者、周囲の自然を通じてしか情報を得ることができなかった。P.17
→たしかに。口伝は原始的な情報の媒介。

かなり長い間にわたり、権力者および大衆の情報は、人間が歩いて伝えてきた。P.18
→「歩いて伝えてきた」ってフレームが刺さった。移動する情報。

世界中ではさらに長い間、臣人は、為政者の指令、聖職者の講和、市場の噂、トルバドゥール(南フランスの吟遊詩人)の歌などによる情報にしか接することができなかった。P.19
→歌による言い伝えって、覚えさすさの観点からもいいですよね。

印刷により、ルターはローマ教会が反撃する前に自身の考えをヨーロッパ中に周知させることができた。P.95

一ページから十六ページのこれらの小冊子は、行商人たちが居酒屋に置くことによって流通した。P.96
→居酒屋はメディアであると。いいメディア発想

路上で声をかけながら販売する者の仕事をやりやすくするために、一面には見出しと記事の要約が載せてあった。P.169
→この視点はなかった。面白い。

画像は洞窟の壁画、次に絵画によって伝えられた。P.279
→そうか、絵画よりも昔のグラフィックデザイン的なのは壁画か。あと公園行ったときには土に木の棒でアンパンマン描くことあるし、自然に描くことが先よな。

「情報は広報の先鋭部隊」P.329
→すごいフレーズ

過激派やテロリストの活動も、より広範囲に影響をおよぼすようになった。P.389
→ほんまや。負の側面。

二〇〇〇から二〇二〇年までの二〇年間は、何を言っても先ほど紹介したように、その五年前に登場したSNSが台頭する時代になった。P.390
→だね。

パイの拡大が止まったメディア市場において、SNSは他のメディアの視聴者と広告収入を奪うことでしか成長できない。P.425
→メガプラットフォーマー同士の戦い

いつの時代においても、各人の情報を得る方法は、その人の社会的地位、教育、習慣、好奇心、批判的な精神によって決まる。P.452
→情報へのアクセス権

一つめの集団では、情報は、友人、富裕層、投資家、金融関係者、研究者、大学関係者、起業家などのごく小さな仲間内で流通し続ける。彼らは将来においても、科学、テクノロジー、市場、イノベーションの最新情報を真っ先に知り、どの人に会えばよいのかをわかっている。P.464
→誰に会うべきか知ってる、まさにこれよね。情報のアクセス。

しばらくの間、生き残る紙の定期刊行物は、特定の読者(とくに高齢者)を対象とする帰属意識に訴える専門誌だけだろう。具体的に言うと、企業の従業員や顧客向け、保険会社の契約者向け、協会の会員向け、教会の信者向け、メディアの視聴者向けの印刷物だ。P.472
→これ面白い。ファンクラブとかまさに。

テレビは今後も、娯楽、情報、スポーツや選挙の生中継などで活躍するだろう。P.476
→ライブ配信的な。そしてパブリックビューイング的な役割ありますよね。画面のデカさからしても。マスという公共の役割からしても。

SNSの究極のアプリケーションは、中国のウィーチャットなどが目指すようなものになるに違いない。P.480
→そうだとも思うし、WEB3.0の確変も見ておかなければね。

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