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どうやら母になったらしい ⑤妊娠5ヶ月

※この記事は2020年8月〜9月に書いています

[身体の変化]
・お腹が出てきた
・やけに肌が綺麗に
・電車に酔いやすくなる
・持病の痔がつらくなってくる
・腰痛が出てくる
・甘いものを欲する
・体重が増えてきた(平常時+1kg)


● 【16週】 妊娠中期突入(安定期)

受精してからはまだ3ヶ月半くらいなのに、もう中期か。短かったような長かったような……。
とりあえず生理がないのは楽。でも相変わらず酒は飲みたい。こないだひと舐めもらって、美味しくてうらやま死した。

妊婦検診は1ヶ月に1回しかないから、ほんとにいるのか?とずっと思ってたけど、実際どんどん腹は張ってくるし、まあいるんだろうなあ、と。

実際超音波で目の当たりにすると実感する。

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頭が左で、こっち見てる図。輪郭はっきりわかるようになってきてまじ人間。やば。そして心なしか夫に似ている。これは人相まではわからないので、たまたまだけど。(夫は目鼻立ちくっきりのちょっと強め顔。)手足もよく動いてた。

ウワー。まじでいるのかー。コワイヨー。

安定期、今のうちに美容院とか歯科検診とか行っておけ、と言われたけれど、コロナがなあ……なんて思ってなかなか行けずにいる。いつも歯科検診は3ヶ月に1回行ってたから、落ち着かない。

ちなみに猫に乗られたのをびびって先生に訊いたところ「第一子が飛び乗ってもお腹の子は大事」らしい。羊水の弾力、すごい。


● フィンランドのマタニティボックスが凄い

ベビー用品をいろいろと見に出かけてるのだけど、いいものは高い。安いものはダサいしジェンダー感バリバリ。と、まあ当たり前の壁にぶつかる。

友人は、若いか独身、自由人ばかりなのでお下がりもあまり期待できない。コロナでバザーなども概ね中止で、お得にかわいいものを揃えるにはどうしたら、のリサーチに明け暮れる。

ああもうめんどくさいから、ちょっといいなと思った店で、今後1年考えなくて済むよ、みたいなセット売ってたらいいな、と、「マタニティ 準備 セット」なんていろいろ検索してたら、なんと、思った通りのものが出てきました、その名も、

フィンランド・ベイビー・ボックス

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だいぶでかい箱が届いた

わざわざフィンランドから輸入した。赤子のための、1年分の必要な服や布団など、一式入っている。

元々はフィンランドの貧困層のために無料配布してた政策だったそうだが、人気になりすぎて希望の国内全家庭に配布。さらに他国への一般販売も開始。今や世界中から注文があるとか。そしてまさかの日本語対応

詳しくはこんなまとめがあるのでご参考に。


ジェンダーフリーなデザイン。かわいいダンボールはベッドにもなる。

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いちいち可愛すぎない?

たまたまセール中(2020年8月上旬)で、通常6万以上なのに3万円代で買えた。しかも送料無料。ちなみに8月末には売り切れた。タイミングの良さよ。

※ 2021年にはこのボックスセットは消滅して、自分で組み合わせるものに変わった。2021年10月現在、またセールやってる!

頼んで3週間で到着。

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さすがのおフィンランド。全部かわいすぎか!!!私が着たいわ。

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オリジナルボックスにもムーミンものがちょっと入ってた。ムーミンはそんなに興味ないけど、好きになっちゃうな

生まれる予定月とか冬の平均気温などを選択させられるので、人によってちょっとずつ中身は異なる。我が家は1月生まれの予定なので、1歳くらいで着るようなあったかそうな外着なども入ってた。

それにしてもまたフィンランド……。もう子ども、名前はフィンとかサウナにするしかないな。しないけど。


● マタ旅(超小規模、だが最強豪華版)

2人きりの最後の旅行だから、と妊娠中の夫婦が計画するというマタニティ旅行、通称マタ旅。

いや、腹もでかいし酒飲めないし、わざわざマタ旅とかめんどくね? なんて思ってたけど、実際、今はコロナの影響でどのみち行きにくい空気。Go To キャンペーンも、都民外されたし。

でもちょっと特別なことはしたいよね〜。

と、都内のホテルに泊まる、という都民で大人だからできる贅沢旅行をキメました。

家から見える、電車20分の場所に宿泊。

高級ホテルでマタニティマッサージ!! ※医師の許可出てます

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で、いざ予約しようとしたら、マタニティマッサージは20週からとか言われて断れて泣いた。医師の許可出てますっつったのに!!!

まあでも、マッサージなしで泊まってきたよ、憧れのパークハイアット東京

丹下健三 × ジョン・モーフォード!!

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長い廊下を抜けると……

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美術の商談場所かと思ったらこれがレセプションだった。ふつうフロントっていかにもフロントなのに! わかんなくて2往復くらいしてしまう小物な夫婦。大興奮。

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新宿の夜景は、よく森美術館から見る六本木の夜景とはだいぶ違って、近くに高い建物があまりない。そのため、自分たちだけが未来から来てしまったような異次元空間だった。

'94年から内装がほとんど変わってないとは思えないくらいモダンでスタイリッシュ。岡本太郎が太陽の塔を建てる時に批判されて「個性的なものの方がむしろ普遍性がある」と反論したというけれど、まさにだ。

ついてる朝食もコロナの影響でビュッフェ中止。レストランか部屋か、メニュー同じと言われてこちら。

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ルームサービスのビジュアルの強さ……映画? セレブ?

ちなみに和食のが圧倒的に美味でした。いいんだ……エッグベネディクト食べてみたかったから……(洋食選んだ人)

ポットの中身はあまーいホットチョコレートたっぷり。普段辛党なのになぜかホットチョコレートだけは大好きで、これ全部飲んだ


無料で入れるプールも。

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このプール、実は我々以外この時ファミリーばっかりだった。

いつもなら「ひー!お金持ちファミリー!」とか思ってたかもしれない。でも今では「なるほど、サービス抜群の安全なエンタメが詰まりまくったところに、子どもらと来るってのは、親御さんの最高のリフレッシュなのかもしれない」と感じた。この思考の変化が妊婦って感じね。


● 【17週】お腹がさらに膨れてきた

なんとなく張ってる感はあったけれど、いよいよ触ってはっきりわかるくらいになってきた。子宮のあたりにグレープフルーツが埋まってるみたいな感触。日々、子どもが腹のテリトリーを広げているようで、内側が時々ちょっとずつ痛む。

新しい内臓が追加されたような。

友達のお腹は触ったことがあったけれど、みんないきなり大きいから触った瞬間「妊婦!」って感じだったけれど、実際はこんな風に膨れていくのか。もはや人体実験ぽさある。


● 周りにぼちぼち伝え始める

コロナなもんであまり人に会わないのだけれど、たまたま連絡した人や仕事相手などにはぼちぼち伝えはじめた。

そこで割と言われるのが「おめでとう」の前に「よかったね〜!」

自分は申し訳ないくらい不妊に悩まなかった。意外と何ヶ月かかかった、程度。そもそも赤ちゃん苦手だから子どもめっちゃ欲しかったわけでもない。だから、そのような言われ方をするとなんだか申し訳なくなる……。

これは「よかった」のか。そうなのか。どうやらそうらしい。というすごい他人事感。でも、これが結婚8年目、36歳初産に対する世間側の一般的な印象なんだろう。

正直、安堵よりも、母になる不安のが圧倒的に大きいんだよなあ……。


● TDLで腰痛

コロナ禍のディズニーランドへ行った。めちゃくちゃ暑かった。

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ライドに乗り降りしていると、なんだか腰がメリメリいうようになってきた。妊娠中は腰痛が起こりやすいらしい。

帰ってサウナ入ってマッサージしたら翌日には治った。骨盤ベルトを買うべきか悩みはじめる。


● 服欲しい服欲しい服欲しい服欲しい服欲しい

ぼちぼちお出かけも増えてきたので、アクセサリーとか服とかが急に欲しくなってくる。

しかしお腹は順調に膨らんできており、出産後は赤子を抱きまくるから、アクセサリーなんてつけていられない。

妊娠中は、赤子で3kg、羊水と胎盤で1kg、血液増加や子宮拡大、乳房増幅で4kg……最終的に8kgくらいは増える

「妊娠中太った〜!」ってみんなよくいうけど、これ、「太る」じゃない。単に必要な器官が発達するだけじゃん。ずっと脂肪を増やさないといけないと思ってたから、体型戻すのは相当大変だな……と思ってた。

私はBMIが18に到達したことが人生でほとんどないくらいの痩せ形だ。でも至って健康だし、自分の身体が大好き。だから「太る」という言葉をひどく恐れていた。自分じゃなくなる気がして。運動は嫌いだし。

でも、これなら安心して体重増加できるな。というか、勝手に増えてくだろうな。

どのみち、服なんて買ってる場合じゃない。買うとしても、ゆるいワンピースか、ゴムウエストのスカートか。マタニティ服は絶対買いたくないしなあ。

……ZARAでも行くか。(このあと行った)


● 酒飲みたい酒飲みたい酒飲みたい

私の好きなことといえば……

おいしいお酒、楽しいおしゃべり、素敵なものや人との出会い、新しい場所への旅。

概ねそんな感じだから、酒飲めないのは正直かなりキツい。コロナもあって、ここ半年、私の楽しみはほとんど削がれたといっても過言ではない。

そんなときに、「毎日酒飲んでます、楽しくて仕方ない」と、マタニティで酒好きだと話したにもかかわらず私に言ってきた空気の読めないLUSHの店員に軽い殺意をおぼえる。いや、本当に腹が立ったわ、なんなんだ。

……しかし、その後ほかの店員さんが「前にいらして、パック買っていかれましたよね?」なんて、1ヶ月も前のこと覚えててくれて(多分マタニティピアスが印象的だったんだろう)26日はお風呂の日とかでバスボムももらえた。

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アメリカオバケのドロンパみたいなバスボム。って今の人に通じるのこれ?

という後味がいい出来事。順番が逆じゃなくてよかったぜ。


● ブラジャーをつけていられない

胸が大きくなってきて、ブラが苦しい。しかし産後は授乳ブラになるだろうから、半年のために新しくて高いブラを買うにはうーん……と悩む。でも、丸い絆創膏みたいなんじゃなくてなんかもっとヌーブラみたいなニップレスないかな、と探したら、ありました。

胸が重いとか、垂れるとか、気にならない人にはとてもおすすめ。ただし授乳中には使えない。母乳が出るから。


● 映画館にはたくさん行ったほうがいい

産後は、保育にでも預けないと映画にはまず行けなくなる。

なので、リバイバルしていた「インターステラー」と、新作の「TENET」をIMAXで観に。クリストファーノーラン大好きすぎる。

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結婚記念日でもあったので、思いっきり金をかけたシートを選んでみたぞ!


「インターステラー」で、主人公が壁を叩くシーンで、腹の中でゴンゴン動かれ、映画のネタバレになるから言わないけれど、あまりにもリンクしたので、めちゃテンション上がった。4D映画状態。こればっかりは妊娠してないと味わえない感覚すぎて。



つづく。

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