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どうやら母になったらしい ④妊娠4ヶ月

※これを書いているのは2020年7〜8月です。

[身体の変化]
・胸がでかくなりすぎ(2カップは上がった)
・乳首が黒くなってきた
・胸の痛みは落ち着いた
・相変わらず喉が乾く
・相変わらず腹が減る(でも量は食べられない)
・頑固な便秘
・疲れやすい
・いつもの倍以上立ちくらむ
・毛深くなってきた


● 【12週目】 産院を決める

痛みには比較的強い方ではあるんだけれど、それでもやっぱり痛くないに超したことはないので、無痛分娩できる病院をひたすら検索……。

東京の片田舎なので23区に比べるとはるかに対応病院が少ない。が、ラッキーにも、バス1本で行けるところに対応してる病院を発見。みると、マタニティヨガなんかもやってて、結構先進的な病院みたい。マタニティヨガとか、ミーハーなのでぜひやってみたい

そう思っていたのだけれど、近所の居酒屋の店主にたまたまその話をしたところ「あすこ日曜だけ無痛できなくて、うち、それ当たっちゃったんですよね。お金は返ってきましたけど」

1/7のロシアンルーレットか……。曜日の概念も持たず生まれてくる子どもにやめてくれとは言えないし。

で、先日行った近所のベテラン先生が軽く言及した病院も調べてみた。そこは1/7ロシアンルーレットとは逆で、できる医師が少ないため、無痛分娩に当たったらラッキーな病院。

無痛のつもりが有痛で運が悪かった、と思うのと、痛いの覚悟して無痛でできるってなったら、精神的にはショックが少ないのでは??

なにより、入院食がめっっちゃおいしいらしい。さらに、診察のために家と病院の無料送迎をしてくれるとか。え、手厚い!

実際、陣痛が……!ってなった時に、タクシーで10分程度で行けるような場所の方がいいな、となって、ここに決めた。

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実際、めちゃくちゃうまかった。どのくらいうまかったかというと、元大阪リーガロイヤルホテルのシェフがステーキを焼いてくれるお祝い膳(写真)が出るくらい。私へ。この病院を選んでくれてありがとう。産後の私より。

● 無痛分娩のリスク

決めた産院で色々と聞いてみたら、無痛は無痛でリスクもあるらしい。

無痛分娩のデメリットは、

・痛くないからいきみにくい(時間がかかる)
・高齢出産では6割くらいの人がバテる
・頭が途中までしか出なかったらあとは挟んで引っ張る(鉗子)か、すっぽんで吸うか(吸引)をするので、そのときの後遺症(内出血とか)が多少、赤子に残る場合もなくはない

というのが、なくはないらしい。高齢出産は基本なんでもリスキー扱い。

悩むところはあるけれど、当日いきなり「無痛分娩がいい」はできないけれど、「やっぱ無痛ナシで」はできるらしいので、可能性は残しておいて、当日まで悩もうと思います。


● マタニティ下着をチラ見

伊勢丹に行ったついでに下着売り場を覗きにいくも、マタニティ下着って、びっくりするほど

ダサい! 高い! 今しか着ない! の三難苦すぎて秒でいらないと決断……。

おれはbasaraのGストリングのTバックでいく。

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basaraはいつ見ても素敵よ

● 授乳室を覗いてみた

コロナ禍でほとんど人自体いなかったので、NEWoMaNの授乳室を覗いてみた。ベビーベッドや、ミルクのための熱湯が給湯できたり、キッチンみたいな水道があり、あとはカーテンのある個室に椅子。

こ、こうなってるのかああああ。

知らない世界だった。見ておくとおもしろいかも。

ところで女性のトイレには、子どもと一緒に入れる個室は基本的にあるけれど、男性用はどうなってるんだろ? そもそも男性トイレの仕組みをほとんど知らないので、そこらへんもどうなってるのか気になるところ。

● 服屋で同じ境遇の人に会う

姉が来月出産で……と言いだすショップの兄ちゃん。お父さんはもう亡くなられていて、お姉さんの母親への妊娠報告が遅くなった……なんて話で盛り上がる。

わかる、私なんか父親だからもっと言いにくかった! とかそんな話。

みんななんか親に言うって気恥ずかしいんだな。まあ、基本の子どものつくりかたって、アレだしなあ。


● 父がめんどくさいキャラになる

予想はしてたが、案の定、名前を勝手に考えているっぽかった

いやいやいや。あんた自分の子ども2人も名付けて、猫に6匹も名前つけてんだからもう諦めて私に名付けさせなさいと。私と夫の子どもだっつーの。父の奥さんが諭してくれてるらしく、正直それは助かっている……。でも、養育費と引き換えにネーミングライツをと言われたら、拒否る自信ないな。

これは産まれたら相当甘やかすジジイになるかもしれない……。女児なら私んときは「子供騙しだから」って絶対買ってくれなかったキラキラのビニール靴とか買っちゃう可能性がある……くそっ、子どもに嫉妬しそうだ。

私は祖父が3歳で亡くなって、おばあちゃん1人しか知らないから、おじいちゃんに甘やかされた記憶がない。

健康寿命が伸びてる昨今、70歳でもまだまだバリバリ中年みたいな動きの我が父。とりあえずイージーモードすぎる人生は回避しないと……いや、楽しいことばかりあるのは構わないが、舐めくさった人生歩ますわけにはいかないのよ。

ちなみに父は勝手に女の子を期待して女の子の名前を考えているので、男の子だったら何も言ってこないかもしれないな。男児であれし〜。

● 性別が判明

補助券を使っての妊婦検診が始まる。採尿、採血、子宮がん検診。そして超音波検査。これからはずっと、お腹側から。

「あの……なんかもう性別わかる人もいるって話を見たんですが」

「わかる場合もありますね。じゃあちょっと気合い入れて診てみましょうか。

……あ、ついてますね。」

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のび太のちんこみたいなのがーー!! 

男児。てか身体に対して外性器デカくない? まあ、さらなる子孫をつくるための大事な器官だから、発達も早いのか。

ちなみに「28週くらいで性別が分かる場合も」と、たまひよにあったので、これはおそらく相当早い。まだ12週よ。

お酒を一切飲んでいない、と話をしたら、

「晩酌に1杯くらい飲んでも大丈夫ですよ。アル中なら別ですけど。そんな1杯飲んだくらいでアルコール性の奇形児ってのは、僕はみたことがない」

えっ、えええーーー……!

その後ネットに落ちてる論文とかも読んでみたけど、結局飲酒してる妊婦の母数が少ないので、統計としてはなんとも言えない。まあ引き続き、一応飲まずにいきますが……。

まあでも「しまった洋酒入りのお菓子食べちゃったあああああ」「さっきの料理お酒入りだったあああああ」なんてウダウダ落ち込むほどは気にしなくていいんだな、とは思った。

けど多分それも、私が酒飲み=アルコール分解酵素をしっかり作れるから、に他ならないわけで。

アルコールは、分解できない人にとってはただの毒でしかないのだ。下戸の友人で、間違えて出された酒を飲み、みるみる顔を赤くして翌日まで頭痛が治らなかった、というやつもいる。もはやアレルギーの域である。

分解レベルの個人差がかなり大きいのがアルコール。なので、ここを読んでどこかの先生が言ってたからと飲んでいい、という風には捉えないで欲しい。

じゃあ書くなって? いや、そんなこと言う医者もいるんだなっていうのがおもしろいから、ネタとして書きたいじゃんこんなの。


● 【13週目】妊婦にお得ないろいろを調べる

妊婦、いわゆるプレママってやつは色々なサービスが受けられるようだ。am͜a͉zonベビーレジストリや、楽天ママ割に、基本我が家の財政を担っている夫を登録させる。

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なんかいろいろくれるんだって

なんでこんないろいろ貰えたりするのかはよくわからないが、まあ今後の囲い込みってやつなのかな。


● つわり減ってきた

まあ元々そんなにないけれど……。お腹が空くと、まるでミントを食べたようなお腹と食道がスースーするような、今までにない変な感じがよく起こっていたんだけれど、最近起きなくなってきた。これがつわりだったのか?

そういえば、やたら襲ってくる眠気も最近ないな。

というか、やっぱあれつわりだったんだ。なんにせよ軽くて助かった。


● 動物園へ行った

動物園は動物だけじゃなく、檻の外の子供たちをも観察する場所だった。始終、世の中の親たちはすごいね、とばかり夫と話していた。

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キリンも親子なのすごいな……とか思っちゃう思考回路

● ゆりかご面接

地元・三鷹市が初めて親になるひとたちのための面接をやっていて、受けると子ども商品券1万円がもらえる、しかもコロナの影響で今年はプラス1万円分で2万円! 受けるベきすぎるお得さ。実際わからないことも多いので、夫婦で行ってきた。

3人の子を育て中の若い看護師さんが、1時間ほど様々なアドバイスをくれた。内容は主に、「子育てガイド」に載ってるお得情報について。

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この膨大な資料にまみれている……

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これにまさかそんな重要なことが書いてあるとは

きちんと制度を把握すると、こんなに手厚くていいの?? ってことばかり。お得な一時保育、産後ケア、もらえるお金、子供の病院代は基本無料……。

日本はまだまだ育児への理解が足りない!と怒る人もいるけれど、2021年に初めて親になる私たちからすると「思ってたよりはるかに待遇がいい」だった。

地元で10年前に親になった人や4年前に産んだ人に話すと、えー、そんな面接なかった〜、と言われた。

きっとこの手の世界は日進月歩で、ほんの数年前できなかったことが今は当たり前になるのだ。まあ、スマホだってこんなに普及したのは2013年ごろだったはずだし。

過去なんて、慣れてしまうとすぐに忘れてしまうね。


● チーズ食べたい

ナチュラルチーズにはリステリア菌が含まれていて、それが胎児によくない影響が云々……ってチーズもダメなのかよ! それにプロセスチーズはチーズと認めない!

しかし、森永明治雪印など大手のナチュラルチーズの含まれた商品(ただし加熱用を除く)は、殺菌されてたり菌の検査がなされてたりするので、妊婦も安心して食べられるようす。(リンクはすべてそれぞれのメーカーのQ&A)

しかし自分はヨーロッパのチーズに舌が慣れていて、日本の大手のカマンベールは全く食べなくなっていた。けれど、久しぶりに食べるとこれはこれでなんかうまい。ジェネリックカマンベールと呼ぼう。

そして純胡椒のせて食べるとうまい。あと、なんかほうじ茶と合う。

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これめっちゃうまいんですよ、生胡椒の塩漬け

ちなみにフレッシュチーズも加熱すれば大丈夫なので、大好きなクアトロフォルマッジはちみつかけ、なんかは食べられる!(はちみつは、赤子はだめだけど妊婦は大丈夫よ。よく誤解してる人いるけど)

同じ理由で、生ハムやスモークサーモンもだめなので、近ごろはおいしいイタリアンやスペインバル、フレンチビストロなんかも避けている。だって見ると食べたくなるし……ああ悲しい。私は生肉が好きなんだ。


※ その後、チーズは日本に来ているものは大抵殺菌乳をつかっているらしく、大抵は大丈夫らしいと判明。詳しくはチーズの現地語での殺菌済の表記をきちんと確認の上、早めに食べ切るべし。ただし羊乳・ヤギ乳は非加熱・未殺菌のものが多いので避けるべき、だそうだ。ロックフォールはだめ、ゴルゴンゾーラはOK?


● 無料冊子を頼んでみた

ゼクシィのアプリ、Babyプラスを利用していたら、勝手に届くようになる本があったので登録してみた。

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ひたすら「こんな世界があるんだなあ……」の気持ちで読み進めていたが、記事で一番衝撃だったのは「◯ヶ月別実寸大胎児イラスト」

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へー、4ヶ月だとこのくらいかあ……って、ん?

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いやいやもう十分大きい、って7ヶ月でこれ??

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臨月、まさかの見開き……!

こわいこわいちょうこわい。こんなの世の母親は体験してんの? こんなのがあすこから生まれるの??

コワイヨー!

● 姓名判断なんて誰がやるかよ

無料でできるよ! ってしつこくBabyプラスの中の胎児が誘ってくるんだけど、絶対クリックしないし、調べない。こんな、占い師なんて胡散臭い人が調べないとわからない不安煽りビジネスなどクソ食らえじゃ。

それよりも人はどんな音で呼ばれるか、のが重要だと思うので、名前は音の響きで決めるつもり。漢字は、なんか似合うものがあればいいな。そんな程度。

なので、画数がどうこうとか私には言わないでください。私も自分の画数なんてしらないし。


● 【14週目】ベビーカーを見に行く

ベビーカー選び。こればっかりはウェブで見ても何が違うのか全然わからない。なので、代官山のblossom39が評判良かったので足を運んでみた。インポート系のベビーグッズショップ。

正直、何を使うのか、わからないグッズが山ほどある。服のサイズの選びすらもピンとこないし。

でも、店長さんがとってもくわしく教えてくれて。ドイツのcybexてのがいいなって今のところ第一候補。

押しやすいし、シンプルだし軽いし、改札も通れるし、タイヤもひとつだし(日本製は2つついてることが多いらしい)グレーの色味もかなり気に入っている


● 頻尿すぎる

1時間に1回、それもわりと普通の量が出る。膀胱炎を何回かやったことがあるからわかるけど、明らかにそれとは違う。別に尿道は痛くなく、ただひたすらキャパ超えした水分を濾過してる感じ……。正直めんどくさい。


● 【15週】ついにお腹が大きくなりはじめる

あきらかに下腹部に今までなかったふくらみが、外からもうっすらわかるようになってきた。うおおおお。こええええ。

妊婦検診が1ヶ月に1回なので、これ本当に中で生きてんの? 猫に踏まれてくたばったりしてない? などと思うんだけど、実際こうやってすくすくと子宮が大きくなってきてると、やっぱ生きてんだな、と実感する。

● 続・ベビーグッズを見に行く

産んだ後に使うわけだから、お腹が大きくなった状態での使い勝手よりも、まだぺたんこの状態で体感しておくべきでは? とか思っていろいろ見に行っている。

気になっていた哺乳瓶が、10mois(ディモワ、と読む)で安く売られていたので買った。店員さん、いろいろ教えてくれてとてもよかった。

Béttaの哺乳瓶、これで日本製なの意外。とってもかわいい


いくつか見て回ったうち、やたら親のタスクを増やしてくる店員がいる店があったのが気になった。


子どもの洗濯は洗剤も専用のじゃないと使えない、哺乳瓶は専用の洗剤を使わないとダメ、煮沸するときはこの専用のケースなら……

いやいや、私が育てられた時、絶対そんなもんなかったですよね? 元気にすくすくと、それこそ赤子を宿せて育めてるくらいには健康に育ちましたけど??

まあそういうのを気にする母ってのもいるのかもしれないけど、やってらんなくね??

ベビー用品店て、こだわって作ってる場合いろいろ売りたくなるのはわかる。でも、今から「子育てってとても気を遣わないといけなくて大変なもの」って植え付けられるのは、どうなのさ。


結局、情報は自分で取捨選択していくしかない。こんな雑な性格で、ちゃんと親になれるのかな。


つづく。

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