見出し画像

【全文無料】CL宮城直前!ロストギラティナデッキ解説

みなさん、お久しぶりです。
ムロりんです。

先日ドラゴンスター3号店で行われた3人チームに出場してきました。
そこで使ったデッキについて、大会までに色々と考えたことや、大会を終えての改善点を備忘録として残したいと思います。

【ロストギラティナ】の構築記事については、すでにすばらいものがたくさん出回っていると思いますので、今回は構築記事というよりは雑記(反省文)と思って読み進めてください。構築の解説について気になる方は前半は飛ばし、目次から必要な部分のみお読みください。
また、約3ヶ月ぶりにポケカをしたこともあり、間違った考え方を書いている可能性が多いにありますので、あらかじめご了承ください。
今週末にはCL宮城もあり、このデッキも活躍が見込まれます。今更そんな人いないと思いますが、【ロストギラティナ】ってどんなデッキ?って方がいればぜひご参考ください。

では早速本文へ。

○デッキ選択について


諸事情により、1月初旬のシティリーグをキャンセルしてからの約3ヶ月間、1度も人と対戦をしていませんでした。
新弾情報等は追っていましたが、YouTubeで対戦動画や解説動画を見ることも少なくなり、現環境や新しく登場したex主体のデッキへの理解度がかなり低かったです。なので、ある程度使ったことがあるデッキを使おうとぼんやり考えていました。

・環境考察

そんな中、まずは環境考察をしました。いつもの方々を参考にさせていただき、自分なりに考えてみましが、「ポケカブックさん」のtier表がしっくりきたので、こちらを参考にさせていただきました。ちなみに、自分で考えたものはBがもう少し多かったのですが、あれもこれもと考え出すとキリがないので、すっきりまとめられているこの表にかなり助けられました。


《参考サイト》

ポケカブックさん

ポケカ飯さん

しらいしさん

おすぎさん


・【ロストギラティナ】を選択した理由

いつもはtier1のデッキを使うよりは、tier2以降でメタをtier1に寄せたデッキ選択を行うことが多かったです。しかし、今回は細かなメタゲームを把握できていない点、各対面での正しい立ち回りを把握できていない点などが気になり、ある程度デッキパワーが高く、自分の動きを通せば勝ち切ることができるデッキを選択することにしました。

上記の2点を満たすデッキとして【ロストギラティナ】、【ミュウ】がありました。
では、なぜ【ミュウ】ではなく【ロストギラティナ】を選んだのかというと、理由は3つあります。

1つ目は、今回のチームメイトの一人が【ミュウ】を使用すると事前に聞いていたからです。その方とは初めてチームを組ませていただいたのですが、長い期間【ミュウ】を使用されているとのことで、横で使用するのは正直かなり緊張するなと思いました。ただでさえ久しぶりの試合で、プレイするだけでも精一杯なのに、横の視線まで気にしているとミスにつながり、勝てる試合も落としかねないと考えました。もちろんこれは私が勝手に思い込んでいただけで、同じデッキであれば正しいプレイを教えてもらえたり、構築を相談できたりといいこともたくさんあります。実際、チームメイトの方は優しいイケメンでとても感じのいい方でしたので、これについては完全に杞憂でした。

2つ目は、【ミュウ】の構築が、当時私が使用していたものとかなり変化していたからです。私が使用していたのは、いわゆる「フュージョン型」と呼ばれる構築です。しかし、最近は、『頂への雪道』と『ダブルターボエネルギー』を主軸に添えた、「雪道型」と呼ばれるものや、そこにさらに『フュージョンエネルギー』を採用した「ハイブリット型」と呼ばれるものが主流となっており、構築もプレイも今までの【ミュウ】とはかなり違うものであるという認識となりました。使い慣れているデッキとは言いにくく、1週間である程度回せるようになるのは難しいと判断しました。

3つ目は、個人的には、tier1である【ロストバレット】に対して、【ミュウ】よりは【ロストギラティナ】の方が立ち回りやすいと考えたからです。この点については、個人的な感覚であり、必ずしもこの考え方が正しいとは思いません。上手な【ミュウ】使いの方々なら、きちんと【ロストバレット】相手の立ち回りを考えているはずなので、気になる方は【ミュウ】のnoteなどを参考にされるといいかと思います。なぜこのように考えたのかという理由は、デッキリストの解説で詳しく書きたいと思います。

以上の理由から、積極的なデッキ選択を行なったというよりは、半ば消去法的に【ロストギラティナ】を選択することになりました。結果的にはこの選択で正しいかったと思いますし、自分の現状をしっかりとメタ認知し、それに伴い適切なデッキ選択を行えたと考えています。

○大会結果について

・戦績

一回戦 アルセウスギラティナ 後○
二回戦 連撃インテレオンウーラオス 後○
三回戦 ロストカイオーガ 後×
四回戦 連撃インテレオンウーラオス 後○
五回戦 ロストバレット 先○

チームが3勝2敗と、決勝トーナメントまであと少しのところで惜しくも予選落ちとなりました。
ちなみにじゃんけんは1勝4敗です。じゃんけんの勝ち方募集しています。

今回は対戦メモを残していなかったので、負けた試合のみ振り返りたいと思います。

三回戦は明確なプレイミスが2つありました。
1つ目は、実際には無かったにも関わらず、手札に『アクロマの実験』があると思い込んで、『キュワワー』の《はなえらび》で『アクロマの実験』をロストに置いてしまったことです。2ターン目以降手札が詰まってしまい、そのままターンを返すということが続きました。手札の確認は大切です。

2つ目は、相手の『かがやくゲッコウガ』が見えた段階で『マナフィ』を置かなかったことです。相手が早い段階でロストゾーンにカードを貯めていたので、〔げっこうしゅりけん〕が飛んでくることは十分想定できました。ベンチに空きもあり『ネストボール』を持っていたにも関わらずこのようなプレイをしてしまったのは明らかなプレイミスでした。あらゆる可能性を考えプレイすることが大切です。

特に【ロストバレット】は型が豊富で、型に合わせて立ち回りを変える必要があると感じました。そもそも『ギラティナV』は採用されているのか、採用されていない場合、アタッカーはどのポケモンが採用されているのかなどを見極めなければいけません。エネルギーの種類、ロストゾーンに置かれたカード、相手の細かい立ち回りから適切に型を予想するには、ある程度の経験が必要であると思いました。今回、私にはそれが足りず、『カイオーガ』が採用されていることに頭が回らなかったのも、敗因の一つであると言えます。

○構築について

MpXyyU-5CMzdN-XXMMpM

今回は画像の構築を使用しました。
【ロストギラティナ】はリストがほぼ完成されていると考えており、細かなメタゲームに合わせて採用カードを数枚変更するのがよいと思います。
今回はシティリーグで入賞したリストの中でも『はるnさん』のものを参考にさせていただきました。

違いとしては、『カビゴン(どっすんグースカ)』や『頂きへの雪道』の採用、エネルギーの枚数が挙げられます。

ここからは、全てのカードに対して自分なりに枚数や採用について考えたことを詳しく書きたいと思います。

・ポケモン


・『ギラティナVSTAR』3枚

ギラティナVSTAR


このデッキのメインアタッカーであり、〔ロストインパクト〕を使用すれば280ダメージと、基本的にはVSTARまでなら一回の攻撃で倒すことが可能です。VMAXであっても『ウッウ』や『カビゴン』で攻撃してから『ギラティナVSTAR』で攻撃することで、サイドレースとしては1:3交換することが可能です。返しのターンで『ギラティナVSTAR』が倒されたとしても3:3交換となるため遅れは取りません。また、VSTARパワーを使用すればどんなポケモンでも一回の攻撃で倒すことが可能ですので、現環境でのアタッカーとしての役割を十分に果たしてくれると考えられます。
しかし、技を使用する際にエネルギーを2枚ロストゾーンに置かなければならず、エネルギーの管理が難しかったり、連続して攻撃ができない場合があります。そのため、試合を通して『ギラティナVSTAR』で戦い続けるというよりは、他のアタッカーを織り交ぜながら、要所で出して戦うというプランを取ることがおおいです。対面によっては出さないこともあります。試合を通して1〜2体出せれば十分であることから3枚の採用となります。

・『ギラティナV』3枚

ギラティナV


『ギラティナVSTAR』の進化元であり、上の技〔アビスシーク〕が序盤でロストゾーンを貯めながら手札を増やすことができる点でかなり優秀です。『キュワワー』や『アクロマの実験』と同時にプレイできると、後攻1ターン目からロストゾーンを大量に貯めることが可能です。しかし、後攻1ターン目で〔アビスシーク〕を使用する際は、返しのターンで『ギラティナV』を倒される可能性がありますので、相手のデッキや盤面をよく見て慎重にプレイすることが大切です。
下の技〔ひきさく〕は3エネが必要となりますが、『ギラティナVSTAR』と違い、エネルギーをロストゾーンに送る必要がありません。なのでHP220で連続して技が使用できるアタッカーとしても活躍することができます。【ロストバレット】や【非ルール】のポケモンが主軸のデッキに対してはアタッカーとして運用することもあります。
こちらも『ギラティナVSTAR』と同様に試合を通して1〜2体出せれば十分です。序盤は他のポケモンをアタッカーとし、また『ミラージュゲート』を使用すれば1ターンで必要なエネルギーを揃えることも可能ですので、最初のターンに必ず出したいポケモンというわけではありません。1〜2ターンの遅れは十分に許容できますので3枚の採用となります。

・『キュワワー』4枚
このデッキの核ともいえる存在で、このカードで序盤にどれだれロストゾーンにカードを貯められるかが重要となります。できればこのポケモンでスタートしたいですし、複数枚サイド落ちしてしまうと、試合のテンポが悪くなり、不利な状況になる可能性が高いです。なので最大枚数の4枚採用となります。
《はなえらび》を使用する際に気をつけたいことは、「自分は今何が必要なのか」、「この先何がしたいのか」を明確にし、そのために必要なカードをしっかりと把握しておくことです。《はなえらび》でロストするカードの選択を間違えると、それが負けに直結するなんてこともありえます。サイド落ちのカードを全て把握する必要はありませんが、《はなえらび》を使用する前にデッキの中身が確認できる場合は、最低限ポケモンとエネルギーの枚数を把握しておきましょう。

・『ウッウ』1枚
特性によりエネルギーなしで攻撃が可能なため、序盤のアタッカーとしてほとんどの試合で一回は出します。相手のHPが低いポケモンを倒すことができますし、ポケモンVなどに対して一定のダメージを与え、その後他のアタッカーで倒しきるというプランを選択することもできます。非ルールのポケモンであり、倒されてもサイドを1枚しか取られないため、一回の攻撃で相手を倒せなくてもそこまで気にする必要はありません。
『ウッウ』の2体目よりは、後述する『カビゴン(どっすんグースカ)』や『ヤミラミ』を優先して出したいと考えたため今回は1枚の採用としましたが、2枚採用にするか結構悩んだカードです。

・『ヤミラミ』2枚
ロストゾーンにカードを10枚貯める必要はあるものの、『ウッウ』よりもダメージを出せ、バトル場、ベンチ問わずにダメージ量を調整できる、中盤から終盤にかけて活躍するアタッカーです。
『ボスの指令』で逃げるためのエネルギーが多いポケモンをバトル場に縛り、ベンチを倒していくプランも取れますし、ベンチの『マナフィ』を倒した次のターンに、『かがやくゲッコウガ』の〔げっこうしゅりけん〕でサイドを複数枚取るプランを選択することができます。
このカード1枚で、サイドプランに幅ができ、様々な状況に柔軟に対応することができるようになるカードであると言えます。
基本的には1体だせれば十分な状況が多いですが、2体目を出したい場面も多く、また『キュワワー』の《はなえらび》でどうしてもロストゾーンに置かなければならないこともあるので、2枚の採用となります。

・『カビゴン(どっすんグースカ)』1枚

カビゴン

このカードはHP150のため、相手の『ウッウ(ロストプロバイド)』から一回の攻撃で倒されることがありません。さらに、ねむり状態になってはしまうものの、こちらは一回の攻撃で『ウッウ』を倒すことができます。また、2回攻撃することができれば、360ダメージを出せ、相手のVSTARやVMAXも倒すことができます。さらに、『ウッウ』と合わせた場合は290ダメージを出せますので、このダメージラインは覚えておくといいと思います。
このカードを採用することで、ミラーマッチや【ロストバレット】相手に、『ウッウ』の殴り合いになった際、こちらが一方的にサイドを取り進めることができ、大きく不利を取ることはないと考えました。
また、特性により『ヤミラミ』の〔ロストマイン〕で倒されることがありませんし、ねむり状態については、バトル場とベンチを入れ替えるカードを多めに採用しているためそこまで気にする必要はないと思います。
大会当日は何ターンも『カビゴン』が眠ったままの試合があったので、あらかじめ入れ替えるカードを手札に抱えてからバトル場に送り出してあげた方がいいかもしれません。
攻撃するためのエネルギーが3つ必要とすこし重たいので、基本的には1体しかだしません。また試合によっては出さないこともありますので、1枚のみの採用となります。このカードを採用しない場合は『ウッウ』の2枚目を採用するのがいいと思います。

・『かがやくゲッコウガ』1枚
このデッキの貴重なドローソース兼アタッカーとなります。ミラーマッチや【ロストバレット】相手に、『キュワワー』2体を同時に倒すプランや、このポケモンであらかじめダメージを与えておき、『カビゴン』と合わせて270ダメージを出したり、『ギラティナVSTAR』の〔ロストインパクト〕で370ダメージを出すプランもあります。
【ルギア】などの『Vガードエネルギー』が採用されているデッキに対しては、〔ロストインパクト〕で相手を倒しきることができない場合があるので、上記のプランが有効となります。
『頂きへの雪道』がある場合は、特性を使うことができませんので気をつけましょう。
また、相手が『ウッウ』で攻撃してきそうな場合は、こちらのバトル場を『キュワワー』や『ウッウ』でターンを返すのではなく、『かがやくゲッコウガ』で返すことで、相手にサイドを取られることなくターンが返ってくることも覚えておいたほうがいいです。
ルールで1枚しか入れられないので1枚の採用となります。

・『マナフィ』1枚
『回収ネット』がレギュレーション落ちしてしまったので、一度出した『キュワワー』は場に残ったままとなります。序盤にデッキを回し、ロストゾーンにカードを貯めるためには、必ず複数体『キュワワー』を出さなければなりません。こちらの『キュワワー』を一度に2体倒すことができる【ロストバレット(かがやくゲッコウガ入り)】や【連撃インテレオンウーラオス】、ミラーマッチなどに必須となります。
【連撃インテレオンウーラオス】については、『インテレオンVMAX』の《ダブルシューター》と『かがやくフーディン』の《ペインスプーン》によりHPを減らされた『マナフィ』が『チャーレムV』で倒され、追加ターンに『れんげきウーラオスVMAX』で『キュワワー』を2体倒されるというプランを取られることがあります。

かがやくフーディン
インテレオンVMAX
チャーレムV
れんげきウーラオスVMAX

それは避けたいので、場に出すポケモンの管理が重要となります。『頂きへの雪道』を『マナフィ』といっしょに場に出すことができれば、相手はスタジアムを張り替えない限り、上記のプランをとることができませんので、この対面のときは、『頂きへの雪道』を大切にしましょう。

・ドラピオンV
大会(3/21)直近の関西のシティリーグで【ミュウ】の入賞が増えていました。当日も1〜2回は当たるかもしれないと考え1枚採用しました。
個人的には『ドラピオンV』を採用しなくても十分に勝ち筋があると思っているので、採用なしでもいいかなと思いましたが、すこしでも勝つ確率を上げたい、安定して勝ちたいと思い今回は採用するとにしました。環境に存在する【ミュウ】の数や、他に採用したいカードと相談して採用を決めるのがいいと思います。
また【ミュウ】以外にも【連撃インテレオンウーラオス】等にもエネルギーなしで攻撃することができる場合があることは覚えておいて損はないかと思います。

・グッズ

・『バトルVIPパス』4枚
序盤にどれだけ『キュワワー』の《はなえらび》を使用できるかが鍵となりますので、最初のターン限定とはなりますが、1枚で2体の『キュワワー』を用意できることから最大枚数の4枚採用となります。
最初のターン以外は使い道がありませんが、2ターン目以降は《はなえらび》や『アクロマの実験』でロストゾーンに優先的に置くカードとして挙げることができます。先程も書きましたが、どのカードをロストゾーンに置くかで、その後の戦況に大きく影響をあたえることがあります。そこで『バトルVIPパス』を選ぶことができれば、考える時間の短縮にもなり、一石二鳥となります。
逆に、使わなかったこのカードは、ロストゾーンに置けないと、終盤の『ツツジ』や『ジャッジマン』で引いたときにかなり戦況が苦しくなります。なので積極的にロストゾーンに置くようにプレイしましょう。

・『ミラージュゲート』4枚
ロストゾーンに7枚カードを貯める必要があるので、序盤は強く使うことができませんが、これ1枚で2個エネルギーをつけることができる点は、現カードプールの中ではかなり強力です。
ポケモンカードでは、次のターンに相手がどう動いてくるかを考える時に、エネルギーの枚数が一つの材料となります。もちろん相手もこのカードを考慮しながらプレイをするとは思いますが、相手の予想の裏をかくことができる場合もあります。また、グッズであることから1ターンに何枚でも使用することが可能なので、自分のサイドの枚数が『ツツジ』圏内になりそうな場合に、あらかじめこのカードを複数枚使用して盤面を作ってしまっておくこともできます。
1試合で2〜3回は使用しますし、序盤にロストゾーンへ置かなければならない場合もありますので、最大枚数の4枚採用となります。

・『ネストボール』3枚
『バトルVIPパス』と違い、序盤だけでなく、中盤、終盤でも役割の持てるカードになります。序盤は『キュワワー』、『かがやくゲッコウガ』、『ギラティナV』、『ウッウ』などを場に出し、中盤や終盤では『カビゴン』、『ヤミラミ』などを主に場に出します。序盤に安定して『キュワワー』を複数体並べるためには4枚採用したいところですが、『バトルVIPパス』も4枚採用していることや、後述する『ヒスイのヘビーボール』を優先したかったので、今回は3枚の採用となります。ちなみに、ベンチが5体埋まっている時は、このカードは使用することができませんので気をつけましょう。

・『ヒスイのヘビーボール』1枚
今回は1枚採用のポケモンが複数あり、また『キュワワー』が複数枚サイドに落ちてしまうと、デッキの回転が悪くなり、負けにつながることが想定されます。また、『マナフィ』などは必要な場面でベンチに置くことができなければ、サイドを複数枚取られ、一気にサイドレースで不利な状況となります。そこで、このカードを採用することで、序盤ではデッキを回すために必要なポケモンを、中盤以降では、状況に合わせて必要なポケモンをサイドから拾うために採用しました。
このカードを採用するメリットは他にもあり、一番のメリットとしては、序盤に使用するとサイド落ちが確認できるということです。本来は『ネストボール』や『バトルVIPパス』などを使用し、山札を見る事で、サイド落ちのカードを確認しますが、このカードを使用すれば、山札を見ることなくサイドのカードを知ることができます。試合のプランを立てる際の大きな助けになりますし、時間の短縮にもつながります。《はなえらび》を多々使用するこのデッキでは、時間との戦いになることがあります。その際に時間を少しでも考える時間に回せるように、削れる部分は積極的に削るべきであると考えます。
カードの特性上、一度使用しても再度使用することが可能なので、1枚の採用となります。

・『いれかえカート』3枚
『回収ネット』なき今、ロストギミックを回すために必須のカードとなります。『ポケモンいれかえ』との差別化としては、バトル場がたねポケモンに限られますが、ダメージを回復できることに大きな意味を持ちます。
例えば、『ギラティナV』に対して、『こだわりベルト』をつけた『ウッウ』が攻撃してくる場合、こちらが『ギラティナVSTAR』に進化したとしても、2回の攻撃で倒されてしまいますが、『ギラティナV』の状態でこのカードを使えば、2回で倒されることがなくなります。

こだわりベルト

【ロストバレット】が細かいダメージを刻んでくることに対して、こちらが回復することで相手のゲームプランを狂わせることができる可能性があります。
困る場面といえば、『ギラティナVSTAR』が〔ロストインパクト〕により、次のターン攻撃するためのエネルギーがない状態やマヒ、ねむり等の状態異常でベンチに下げたい場合が考えられます。『ギラティナVSTAR』以外はすべてたねポケモンで構成されていますので、基本こちらの採用でよいと考えました。
最初は最大枚数の4枚採用で考えていましたが、1枚を後述する『ジェットエネルギー』に差し替えたので3枚の採用となります。

・『あなぬけのひも』2枚
『いれかえカート』と同様にロストギミックを回すための重要なカードとなります。このカードには強く使える場面とできれば使いたくない場面が存在しています。
強く使える場面としては、相手のバトル場が『クレッフィ』や『エンペルトV』である場合、相手の特性によりこちらがロストギミックを回すことができなくなります。

クレッフィ
エンペルトV

そこで相手のバトル場にも干渉することができるこのカードがとても有効となります。しかしながら、ベンチにもう1体同じポケモンを置かれる、またはバトル場にしかポケモンを置かないなど、対策することは容易です。解決の方法の1つであることに変わりはありませんので、今回は採用することにしました。環境に上記のポケモンが増えてきた場合はもう少し数を増やしてもよいと思います。
次に、できれば使いたくない場面というのは、相手のバトル場のポケモンをベンチに下げたくない場合です。使用した場合は、相手は必ず入れ替えますので、攻撃したいポケモンがバトル場にいる場合は強く使うことができません。ここが『いれかえカート』や『ポケモンいれかえ』との差別化になります。
いれかえるためのカードは全体で7〜8枚ほどあれば十分にロストギミックを回せると考え、『いれかえカート』3枚、『ジェットエネルギー』3枚を引いた2枚の採用となります。

・『エネルギーリサイクル』2枚
中盤から終盤に『ミラージュゲート』からつけるエネルギーが山札にないということを防ぐために採用しています。基本的には最大枚数の5枚を戻せる状況で使うのが1番カードの価値が高いと考えられますが、状況によっては3〜4枚しか山札に戻せない場合でも使用することもあります。また、戻せるのは『基本エネルギー』のみとなりますので、『かがやくゲッコウガ』でエネルギーを捨てるとには、なるべく『基本エネルギー』を優先させましょう。
基本的には試合を通して1回使えれば十分ですが、序盤にロストゾーンに置いてしまうと負け筋につながる可能性があることや、デッキがしっかりと回っている場合は2枚目を使用することもありますのて、1枚ではなく2枚採用となります。

・サポート

・『アクロマの実験』4枚
ロストゾーンにカードをためる、手札に必要なカードを集めるなど複数の役割を持つカードであり、『キュワワー』と並びこのデッキの核となるカードです。主に序盤から中盤に使用することが多いです。
『キュワワー』と同様に、ロストゾーンに送るカードを何にするかをしっかりと見極めないといけません。『キュワワー』と違い、5枚から3枚を選ぶので少し余裕がありますが、早く判断できるにこしたことはないので、状況をよく見極めましょう。このカードを序盤に使用することができるかどうかが、勝敗に大きく関わることもあります。なので最大枚数の4枚採用となります。

・『ボスの指令』2枚
こちらの盤面が仕上がった中盤以降に使用することが多いカードです。先ほど述べた『あなぬけのひも』が強く使えない状況であっても、このカードと合わせれば強く使うことが可能です。自分のサイドプランに合わせて、ベンチのポケモンを呼ぶことはもちろん、『ヤミラミ』と合わせて使うことで相手の動きを止めながら試合を進めることができます。試合を通して1〜2回使用しますので、2枚の採用となります。

・『ツツジ』2枚
終盤に形成逆転を可能とする1枚であり、こちらがサイドレースで不利を取りやすい、非ルールポケモン主体のデッキに使用することが多いです。
試合によっては使用しないこともあり、使用しても1回使用すれば十分なことが多いです。ただし、1枚採用の場合、序盤にロストゾーンに送らなければいけない状況になると、かなり苦しい展開となることがあります。《はなえらび》や『アクロマの実験』の選択の難易度を下げる目的もこめて、2枚の採用となります。
これは余談ですが、4月の新弾で登場する『ナンジャモ』との差別化が話題になっています。この辺りをしっかりと考察し言語化しても面白いのではないかと思います。

・スタジアム

・『頂きへの雪道』2枚
このデッキはこのカードの影響をうけることが少なく、相手へのメタカードとして強く使用することができると考えました。主に【サーナイト】や【ミライドン】などのexポケモン主体のデッキ対策として採用しました。
一昔前であれば【ミュウ】に対しても十分に有効なカードであるという評価でしたが、今は【ミュウ】側が自分でこのカードを使用することがあるので、【ミュウ】に対して使用する場合は『ツツジ』と合わせることが望ましいです。
最初にも述べましたが、久しぶりのポケカでexポケモン主体のデッキとの対戦経験が全くありませんでした。立ち回りが分からないので、メタカードで対策することを今回は選びました。なので2枚の採用となります。
今回はたまたまですが、【連撃インテレオンウーラオス】に対して強く使うことができました。このデッキが数を増やした場合はこの枚数のまま、または増やすという選択もありかと思います。

・『シンオウ神殿』1枚
このカードについても、このデッキはほとんど影響を受けることがありません。強いて言うなら、『ジェットエネルギー』が機能しなくなる点に気をつけると良いでしょう。主に、【ルギア】へのメタカードとして採用や、『Vガードエネルギー』を採用しているデッキに対して、攻撃を一回耐えられるのを防ぐ役割もあります。このカードも『頂への雪道』と同様に、『ツツジ』と同時に使用することで、終盤の不利な状況を打開できる可能性があります。環境デッキに対してメタカードとしての価値が高く、2枚採用したいところでしが、今回は枠の都合上1枚の採用となりました。

・エネルギー

・『基本超エネルギー』4枚
『ギラティナVSTAR』、『ヤミラミ』が技を使うのに必要となります。それぞれが一試合で1〜2回は攻撃を行うため、それに必要な枚数である4枚の採用となります。他の『基本エネルギー』よりは優先して採用してありますので、サイド確認後、山札に十分な数があればロストゾーンに置きやすいカードとなります。しかし、エネルギー管理が苦手という方は極力エネルギー以外のカードをロストゾーンに置くことをおすすめします。

・『基本草エネルギー』3枚
『ギラティナVSTAR』が技を使うために必要となります。『基本超エネルギー』と違い、このカードを必要とする他のポケモンがいませんので、優先度は下がります。『ギラティナVSTAR』が1〜2回技を使用すると考え、サイド落ちも考慮し3枚の採用となります。このカードをロストに置きすぎてしまうと『ギラティナVSTAR』が技を使えなくなってしまいますので、気をつけましょう。

・『基本水エネルギー』3枚
『かがやくゲッコウガ』が技を使うのに必要となります。『かがやくゲッコウガ』は『ギラティナVSTAR』に比べると技を使う機会が少なく、3つの『基本エネルギー』の中では1番優先度が低くなります。〔げっこうしゅりけん〕を使用するためには最低でも2枚必要であり、サイド落ちも考慮して3枚の採用となります。
また、現環境では【ロストバレット】が多く存在し、『かがやくゲッコウガ』が技を使う機会が多いと感じました。なので4枚採用も検討してよいのではないかと思います。

・『ジェットエネルギー』3枚
このカードは「バトル場とベンチを入れ替える」、「逃げるためのエネルギーになる」という1枚で2枚分の役割を持ちます。ロストギミックと相性がよく、このカードの登場で、よりロスト軸のデッキはギミックを回しやすくなったのではないかと思います。例えば、『キュワワー』でスタートできない場合でも、ベンチの『キュワワー』にこのカードをつけるだけで『キュワワー』スタートと同じ状態になります。
このように、カードの評価が構築段階ではかなり高かったので3枚の採用となりました。しかしながら、このカードはエネルギーであることから手札に2枚持っていたとしても1回しか使用することができません。なので、なるべく手札に2枚以上同時には引き込みたくないカードとなります。手札で被っても、何回でも使用できる『いれかえカート』や『あなぬけのひも』のほうが優先度は高いと感じました。
被ったエネルギーは『かがやくゲッコウガ』の《かくしふだ》のコストにできるので問題ないのではないかという考え方もできます。それもいい案であるとは思いますが、『エネルギーリサイクル』で回収できないことから、なるべく《かくしふだ》で捨てるカードは『基本エネルギー』がよいと考えます。
以上の理由から今後の構築では2枚採用となる可能性が高いです。

・採用を見送ったカード

デッキリストの解説は以上となります。ここからは採用を見送ったカードを何枚か紹介したいと思います。

・『クララ』

クララ

トラッシュからポケモンと『基本エネルギー』を回収することができます。このカードを使用すれば、『ヤミラミ』と『基本超エネルギー』がすぐに使うことができます。もちろん、他のポケモンを回収し、再利用することも可能です。また、今の私の構築では、一度トラッシュに行ったポケモンは試合が終わるまで再度使用することができません。なので、もし2回目使用したい場面があればこのカードが必須となります。
また、このカードを採用すれば『ウッウ』や『ヤミラミ』を1枚採用で使い回すことができ、余った枠に他の有用なカードを採用することができます。
では、なぜ今回採用しなかったのかというと、3つ理由があります。
一つ目は仮組し一人回しをしている段階で、《はなえらび》や『アクロマの実験』でどうしてもそれらのカードをロストゾーンに送らなければいけない場面があり、1枚採用ではゲームプランに影響が多いにあると分かったからです。
二つ目は『クララ』を使用している余裕がないということです。サポートカードは1ターンに1枚しか使用することができません。先ほども説明した通り、序盤は『アクロマの実験』、中盤から終盤は『ツツジ』や『ボスの指令』を優先したいです。なので、真っ当にゲームが進行した場合、『クララ』を使用する機会が少ないと考えました。もちろん、こちらがサイドを1枚ずつしか取り進められないデッキを相手にしている場合は強く使える場面もありますが、基本的にそういった状況は少なく、優先度は他の3枚のサポートに比べて低くなりました。
三つ目は、『ハイパーボール』などの手札をトラッシュに送るカードを採用していないからです。試合中、こちらのトラッシュにいるポケモンは基本的に相手に倒されたポケモンしか存在しません。このデッキの特性として、序盤、中盤、終盤でそれぞれアタッカーが分かれています。なので、『クララ』を使用してまで、そのアタッカーで再度技を使用したいと思う場面が少ないと考えました。
【連撃インテレオンウーラオス】のような『マナフィ』が必須のデッキが環境に増えた場合は、『マナフィ』を使い回す必要がありますので、『クララ』を採用する価値はあると思います。しかしながら、次の新弾で『すごいつりざお』が再録されますので、そのカードの登場後は『クララ』よりも優先されるのではないかと考えられます。

・『ビーチコート』

ビーチコート

このデッキに採用されているたねポケモンの多くが逃げるためのエネルギーが1のため、ロストギミックを回すという点から相性のいいカードとなります。『ウッウ』や『ヤミラミ』などでスタートしてしまった場合にエネルギーを必要とせずにベンチの『キュワワー』と交代することができるのはとても魅力的です。
しかし、今回は『カビゴン』を採用しているため、『ビーチコート』よりは『いれかえカート』や『あなぬけのひも』などを優先したいと考えました。また、先ほども述べたように、メタカードとして使用できるスタジアムを優先したいという事情もありましたので今回は採用を見送りました。『ボウルタウン』などの他のスタジアムについても同じことが言えます。
各対面への立ち回りに自身があり、より安定してロストギミックを回したいという方はこちらを優先するのがよいと思います。

・『こくばバドレックスV』

こくばバドレックスV


私自身はチームメイトに教えてもらいましたが、最近動画などでも取り上げられて話題になっているコンボとなります。『頂きへの雪道』と〔シャドーミスト〕を合わせることで、『ロストスイーパー』や『バケッチャ』を採用していない【ルギア】に大きく有利を取ることができます。
しかしながら、このデッキについては、このカードを採用するよりも、ロストギミックをしっかり回すことが、より安定した勝ちにつながると考えました。また、【ルギア】が『バケッチャ』を採用していれば容易に突破できることや、このコンボを決める要求値が思った以上に高いとう点が気になりました。『基本超エネルギー』、『頂きへの雪道』、どちらも採用していたので狙うことは可能でしたが、再現性の低さが気になり今回は見送りました。

○このデッキで気をつけること

ここでは自分がこのデッキを使用した際に気をつけたこと、意識したことを書きます。

・《はなえらび》の時間は最低限にする

ポケモンカードは相手との戦いであると同時に時間との戦いでもあります。このデッキは《はなえらび》を何回も使いますので、最低限の時間で行えるようにある程度優先順位を決めておくのがいいと思います。何を優先的に加え、ロストゾーンに置くかは状況によって変わりますが、基本的にはこれというものを持っているのと持っていないのとでは雲泥の差です。
私の場合は
1.グッズ→2.ポケモン→3.エネルギー→4.サポート

の順番で優先的にロストゾーンに置くようにしていました。
理由は、グッズが1番無くても試合がどうにかなるものが多いからです。サポートについては、採用枚数が少ないのであまりロストゾーンには置きませんが、序盤の『ツツジ』や終盤の『アクロマの実験』などはこの通りではありません。
山札を確認できていない場合は選択が難しいのが正直なところですが、1秒以内で選べると最高です。遅くても2〜3秒で判断できるようにはしておきたいですね。もちろん、場合によっては10秒以上迷う場合もありますが、毎度それだけ悩んでいると相手からしてもいいものではありません。お互いが気持ちよくプレイできるように心がけるのも大切なことだと思います。

・カードをプレイする順番

このデッキはカードをプレイする順番が大切であると考えています。具体的には、《はなえらび》、《かくしふだ》、『アクロマの実験』の3つがプレイできるとき、どの順番でプレイするかという話です。ちなみにこれはあくまでも私の主観で間違っているかもしれません。あくまで参考程度にとどめてください。
私は基本的には、
1.《かくしふだ》→2.『アクロマの実験』→3.《はなえらび》
の順番でプレイするように決めていました。山札の枚数が少ない時など、状況によってはこの通りではありません。
理由は、《かくしふだ》は何を引くかは不確定であるので最優先でプレイします。それに対して、『アクロマの実験』や『キュワワー』は自分で何を持ってくるかを選ぶことができます。まずここが1番の違いであると考えています。
『キュワワー』の説明でも言いましたが、このデッキでは「自分は今何が必要なのか」、「この先何がしたいのか」を明確にし、そのために必要なカードをしっかりと把握しておく必要があります。
《かくしふだ》については、これを把握していたとしても必要なカードを持ってこれるかはわかりません。もちろん『アクロマの実験』、『はなえらび』でも必ず持ってこれるとは限りません。だからこそ、《かくしふだ》で何を引き込むかが、後の選択に重要な影響を与えると考えています。《かくしふだ》で引き込んだカードも踏まえながら、改めて今の自分に必要なカードを把握するのが大切です。
次に『アクロマの実験』と《はなえらび》の優先度についてですが、これは単純に『アクロマの実験』の方がたくさんのカードを選ぶことができるからです。なので私は上記の順番でプレイするように決めていました。

・エネルギーの管理

どのデッキにでも言えることですが、サイドプランをしっかりとたて、どのポケモンで何回技を使用するのかをしっかりと決めていかなければなりません。その際に、大切になるのがエネルギーの管理です。事前にどのエネルギーが山札に残っているのかを把握しながら、《かくしふだ》のコストにしたり、ロストゾーンに置かなければなりません。
私が試合中1番迷ったのは、手札にあるエネルギーが1枚の場合、《かくしふだ》のコストにするのか、『キュワワー』が逃げるためのエネルギーにするのかという判断です。《かくしふだ》でエネルギーを捨てた結果、バトル場の『キュワワー』が逃げられずロストギミックが回らないという状況も何度かありました。
この選択については、非常に難しかったので、経験がものを言う範囲であると考えました。何度も繰り返し対戦を行なっていく中で、身につくものであると思います。
状況にもよりますが、私は基本的に《かくしふだ》優先でプレイするように心がけていました。

いつもならここから各デッキへの立ち回りについて書いていくのですが、久しぶりのポケカということもあり、明確に立ち回りを把握できておりませんでした。なので今回は割愛させていただきます。
幸いこのデッキはたくさんの方が使用しており、またnoteについてもこの駄文よりも有益なものがいくつも存在すると思います。
次の新弾では環境が大きく変化すると思いますが、新弾後もなんやかんやで戦えるのではないかと密かに期待しております。この構築記事ならぬ反省文がみなさんのお役に立つこと願いながら今回は締めさせていただきます。
また、今回チームを組んでくださった「あんでぃーくん」、「ぼくさん」本当にありがとうございました。
質問やご指摘などあれば優しい言葉でTwitterのDMまたはコメントしていただけると助かります。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?