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いびつ


何かに依存したことはあるだろうか。
酒、金、恋人、友人、ギャンブル

私はこのどれでもない。

小学校低学年の頃から、自慰行為依存症である。
きっかけはなんだっただろう、思い出せない。
もう15年以上も依存している。原因は分かりきっているので割愛する。

頬杖をつき続けると顎が歪む事は有名だと思うが、私の生殖器は歪んでいる。
ぱっと見では分からないが、よく見ると明らかに、左右非対称。

それほどまでに依存している。

こんな話は精神科の担当医にもしていない。
できるわけがない。担当医は男性である。できるわけがないではないか。

セックスには興味がない。他人に触れられる事が酷く不快だからだ。場合によっては吐き気すらしてしまう。

疲れていても、性欲を感じていなくても、やめることができないのだ。
絶頂の感覚など知らない。目先の僅かな快楽に15年以上依存し続けている。

いよいよ、化け物である。

自分の価値を問う。圧倒的にマイナス、赤字である。

自傷行為となんら変わりない。変形した性器を見て思う。
自分は自分をどこまで不幸にするのだろうかと。

誰に見せる事もない肌だ、そんな心配をしているのも頭の悪い怪物のようだ。

私は怪物である。
疲労した体に鞭を打ち全く正しくない自慰を繰り返す。
怪物なのだ。
変形した性器をどこか遠くで戻るのかと心配しながら自慰行為をやめられない。

嗚呼、早く死んでしまいたい。

醜いこの生涯を早く終わらせてしまいたい。

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