見出し画像

あなたの蕩尽物語を教えて

群れ研究所は木曜のハガキでつながるスラムの群れを応援しています。そこで今週のハガキ内容のご紹介と、皆さんへのnote執筆のお願いをします。

蕩尽しよう

今月の木曜のハガキのテーマは「蕩尽」です。財産を湯水のように使いはたすこと。究極の無駄遣い、今まで積み上げてきたものを無に返すこと。それはとても非生産的で、もったいなくて、そして、だからこそ美しいもの。

資本社会は、そうした無駄がないように進化してきました。なるべく効率的に財産がたまるように、無駄を抑制するように、蕩尽先をどんどん排除してきました。その結果、いま、多くのものが余っています。

勉強できる人も余っている。筋肉のある人も余っている。余ったものをどう使うかが分からないまま、ひたすら溜まって、ダブついている。もう、余らせてもどうしようもないくらいに、余っている。

今社会に足りないのはテーマ。蕩尽先がなくなっている。高度経済成長期には蕩尽先があり、みんなでひたすら仕事をすればよかった。そういう集合的沸騰でみんな全力を蕩尽していられた。でも今はそれがなくなって、個人主義になって、蕩尽したいテーマがなくなった。

蕩尽は神聖なこと。バタイユは蕩尽という観点から神聖さを見出し、モースは贈与という観点から神聖さを見出した。いずれにせよ、そうした不合理から生まれる神聖さが、今の社会には不足している。

最近の蕩尽の例

ぷろおごは「ハンターハンターのキメラアント編」が蕩尽だという。伊予柑さんは「VTuberのるしあとまふまふの関係」が蕩尽だという。「AKB48の総選挙」とかもよくできた蕩尽の仕組みだそうです。この辺は動画で熱く語られていたので、是非動画を見てください。

こうしたエネルギーの変換先、余っている貯蓄を思い出に変える方法、聖なるものを生みだす蕩尽というのが、すごく重要。あまりにももったいなくて、それゆえにとても美しい。こうした美しさは蕩尽でしか生まれない。

真善美と蕩尽

今の社会は蕩尽を許さないから、美が存在しない。だから美しくない。スラムでは美しい魂の輝きを欲しています。あなただけの妖怪性、変態的な美しい蕩尽の物語を探しています。

くらがりチャレンジ、贈与、問いを通してあなたの美を見つけましょう。美が見つかったら、そこに向かって加速して、蕩尽する。それはとても美しいこと。健康でないとできないこと。

あなたの蕩尽物語を教えてください。何か神聖な記憶を手繰りよせていけば、そこには必ず不合理な蕩尽があったはずです。それを是非、noteに書いて、次回の木曜のハガキで発表してください。ハッシュタグは「#お前の発見を語れ」です。

蕩尽でつながる美しい群れを作っていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?