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3D写真を電子書籍で表示するために調べた雑記。

僕が編集とか撮影とか絵などを描いたりしている電子フリーペーパー『北極大陸』には、何人かの方々に小説やコラムを寄せてもらっています。皆きちんと書ける人たちばかりなのは商業誌でも書いていたり、塾の講師だったりするからです。僕はどちらもでも無いのに原稿チェックなどをしていると、自分も書けるんじゃないかと錯覚した上でたまにコラムを書こうとしています。そして書いたのが以下です。
本誌『北極大陸』はこちらのURLからDLできますので、読んでもらえたらありがたや。
https://www.1001sec.com/murbo/hokkyokutairiku/

3D写真を電子書籍で表示するために調べた雑記。
murbo

今回、古川さんのコラムの写真がFinePix REAL 3D W3(FUJIFILM)で撮影されていました。どういったものかというと3D写真を撮影できます。撮るはいいが表示に困難を伴うもので、専用の機器が必要になるのです。専用とは3D表示のできるモニターやテレビです。FinePix REAL 3D W3は2010年9月頃に発売されました。この頃は3Dテレビなどが開発販売され、これからのテレビは全部3D表示になるような勢いでプロモーションなどされていましたし、映画も3D形式の作品が登場し始めた頃です。映画の3D形式は昭和の高度成長期の頃から登場しては消えることを繰り返していますが、この頃の3D形式は技術的にも落ち着いたのか主流ではないものの、大作などであれば継続して作られているようですね。そして大体9年後の今はどうでしょうかー!とかしょんぼりしたことは言いたくありませんが、ガジェットや視聴方式の面白さとしては3Dは良いと思います。それが一般的な映像の表示方法として有効かは別のことでしたねぇ。大衆の望みはどこにあるか、製品ではなくテクノロジーでもなく、商品としての存在を考えるのはなかなか困難なようです。一流企業の人々が大枚叩いてずっこけていることを考えたところで埒が明きません。とりあえず3D写真を専用機器を使わずに再現する方法を調べてみました。
答えは『できません』です。
それでは面白くないので仕組みなどを更に調べてみると、左右それぞれの目で見る画像を専用機器で見るためのデータが有りまして、それを専用機器で見るようです。この専用データ(拡張子.MPO)がなければ3D写真にはなりませんし、見ることもできないわけですが素材となる画像はJPEGフォーマットの一般的な画像です。大正か昭和の初期に流行ったような立体写真と同じように左右に並んでいます。多分左右の画像を左右それぞれの目だけで見るように仕切りのついた3Dゴーグルを作り、直接目視すれば多分立体写真として見れるのではと思います。しかし、我が北極大陸はIT革命の後に誕生した電子書籍です。ちなみに僕はIT革命という言葉を比較的面白おかしく扱っています。その電子書籍はコンピューターでしか見れないサイバー感溢れるくせにフォーマットが限られています。場合によっては映像すら見ることができません。表示できるのはテキストと画像だけと思ったほうが前向きになれます。このような潔い、ある意味男らしい、僕はセクシャルマイノリティなのに偏った性的な言葉を使っていいのかとか、あーめんどくさいwと思いつつ、ハイテクなのにハイテクじゃない電子書籍でどうにか立体写真を再現できないものかと更に考えまして、昔、少し位置をずらして撮影した二枚の写真をムービーにしてループ再生すると立体的に見えるようなことをしたことがあります。これをやれば電子書籍でも立体視が再現できるのではないか!やったね!めっちゃ古いIT技術wそもそも技術ですら無いな。
だがしかし、Kindleの対応画像フォーマットを改めて調べると、GIF、BMP、JPEG、PNG、SVGがサポートされています。マルチフレームのGIFも対応していれば解決するのです。更にしかし、解決しません。なぜならばマルチフレームのGIFはサポート外なのです。因みに透明度を持った画像もサポート外です。で、マルチフレームと格好をつけて書いているものはGIFアニメです。最初に戻りますけど『できません』以外の答えも解決方法も無かったのでありました。
実はこのFinePix REAL 3D W3を僕は直接扱ったことはありません。機会があればなにか撮ってみたいですね。

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