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「値段・珍しさ」はそれほどでも無いが、なかなか貴重な音楽書

いつだったか、2022年12月に惜しまれながら閉店した神保町の音楽古書店『古賀書店』にて300円くらいで買った『楽器学』という本。
とにかく古いです。奥付には「昭和33年12月25日 第3刷発行」とあります。

茶色く脆くなった紙とその匂いに長い年月を感じて愛おしくなる

この書き込み、持ち主さんの努力の跡ですよ。鉛筆でもボールペンでもなく万年筆ってのが時代を感じます。それにこの筆跡と絵、相当几帳面な方だったんだろうなというのが伝わってきます。

参考書の注釈のような書き込みがかなり役に立ってます

昔の人って、買った本の後ろに必ず購入した日付書いてましたね。

長い年月を生き抜いてきた証

いつの頃からか自分も、本を買ったら後ろに日付書くようになりました。

それにしてもいつも思うんですが、こういう戦後〜昭和半ばくらいの古本を読んでいて「現在では」「今の時代」という文言が出てくると一瞬混乱します。ここで言っている「今」というのはもう半世紀以上も前の話ですから。
でも、意外とそんなに変わらない部分もあるんだなということにも気づきました。